【島旅ルポ】”旅”が生まれる過程を覗き見!八丈島モニターツアーに参加してきた

”東京から約1時間のハワイ”とも称される八丈島。近年の島旅ブームでなんとなく名前は知っていたけれど、実際にはどんなところなの?そんな漠然とした興味を抱いていたところに、旅行業者向けの「八丈島モニターツアー」のお誘いが!これは行くしかない!ということで、1泊2日で八丈島の魅力をたっぷり学んできました。本記事ではその魅力を紹介するとともに、聞きなれない”モニターツアー”の裏側についてもこっそりルポしちゃいます。
提供:八丈島モニターツアー
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この記事の目次

八丈島の観光資源を学ぼう!”モニターツアー”に参加

aumo編集部
本記事は、aumoお馴染みのおでかけ記事と、ちょっぴりひと味違います。
なんていったって、”モニターツアー”の様子をお届けするのですから。

モニターツアーとは、一般に旅行ツアーを売り出す前に、試験的に行われるプレツアーのこと。
今回、筆者たちが参加させてもらったのは、東京都八丈町(八丈島)モニターツアー。
八丈島の観光資源を再発掘する目的で行われたのですが、最終日には参加した旅行業者視点からの意見交換会も行われ、いつもと違った旅時間となりました。

八丈島の豊かな自然と共に、普段は覗けない”旅が出来上がるまで”の裏側も、本記事でお楽しみください!

羽田空港から約1時間。「日本のハワイ」と呼ばれた八丈島へ着陸

aumo編集部
12月某日、1泊2日の「八丈島モニターツアー」出発日を迎えました。

出発地の羽田空港からは1日あたり2〜3便の八丈島行き便が運航していますが、離島ゆえに天候が変わりやすく、欠航になることも多いそう。
この日も強風の影響で危うく欠航になりそうだったものの、天候が落ち着いたタイミングでどうにか出発できることに。

フライト時間が40分を経過した頃ーー。
見えてきました、八丈島空港の滑走路が!
東京からこんなにも近いなんて、びっくり!
aumo編集部
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到着ロビーで点呼を取ったら、タクシー分車していよいよ最初の目的地へと向かいます。

ちなみに空港の横断幕からもそのムードを察することができる通り、
東京から南に約287kmに位置する八丈島は、かつて「日本のハワイ」とも呼ばれた八丈島。
黒潮暖流の影響を受け、高温多湿で雨が多いことが特徴です。
島内のそこここに、ゴクラクチョウカやハイビスカス、ソテツにヤシといった亜熱帯気候ならではの植物が自生し、早くも南国気分。もはや仕事であることを忘れてしまいそうです(仕事しろ)。

皮まで食べられる!?「八丈フルーツレモン」の農園を見学

aumo編集部
最初に訪れたのはレモン園
八丈島では、80年前に菊池雄二氏によってテニアン島(ミクロネシアの北マリアナ諸島の島の一つ)から持ち込まれたレモンの栽培を開始。
以来「菊池レモン」の名で親しまれてきましたが、平成26年頃からは本格的な産業化を目指し”より大きく、より甘い”ブランドレモンの栽培に挑戦してきたそうです。
aumo編集部
努力の結果、ビニールハウスの中にはたわわに実ったレモンが!
樹上完熟させただけあり、色の鮮やかさと丸さには”おぉっ”と感嘆の声が全員から漏れるほど。

そのサイズも1つあたり150〜200g と、片手に収まり切らない大きさです。
aumo編集部
見学後は、収穫されたレモンの試食会も。
「『八丈フルーツレモン』は甘味があり、皮まで食べられることが特徴です」とのことですが、実食してみた感想はというと…。

グレープフルーツとレモンの中間に近い爽快な味、という感じ!
反射的に唾液が湧いてくるような、あのレモン特有の酸っぱさは皆無です。
皮まで食べてるのに、あのえづくような苦味も全くなし。これは新しい…!

ちなみに、12〜1月はレモンの最盛期。
なかでも1月には最も熟したレモンが採れるそうなので、気になる方はぜひ現地購入や通販で試してみて!

八丈富士・八丈小島を一望する「大坂トンネル展望台」

aumo編集部
次に訪れたのは、風光明媚な八丈島の中でも、島随一の絶景ポイントとして呼び声が高い「大阪トンネル展望台」
この日はあいにく雨模様でしたが、それでも絶景は健在。
正面には八丈富士がそそり立ち、島の雄大な自然美を顕していました。
aumo編集部
▲昭和44年に住民が一斉移住して以来、八丈小島は無人島なのだそう
眼下には三原山の峰と横間海岸、さらに奥には太平洋に浮かぶ八丈小島も。
吸い込まれそうになるほどのこの壮大なスケールは、表現しようとしてもしきれません。
パノラミックビューをカメラに収めたら、あとはゆっくり深呼吸。
心と体が島時間に馴染んでいくのを感じます。

ヒントはクワガタ飼育から。画期的な循環型農業「うみかぜ椎茸」の栽培を覗き見!

aumo編集部
続いてやってきたのは、テレビ番組の取材やスターシェフの来訪が絶えないという『大竜ファーム』。こちらでは、八丈島の気候を生かした「うみかぜ椎茸」の栽培を見学させてもらいました。

陳列棚に菌床ブロック(椎茸栽培の土台となるブロック)がずらりと並ぶビニールハウスで、代表の大沢さんが椎茸栽培を始めるきっかけ、未来構想、椎茸の収穫方法までを詳細にお話しくださいます。

そもそも椎茸栽培を始めてみようとしたきっかけは、息子のために飼い始めたクワガタでした。クワガタを飼育するには菌床ブロックを使用するのですが、取っても取ってもほぼ毎日、ヒラタケが菌床ブロックから生えてくる。ある時、あまりに生えてくるものだから、”食べてみようかな?”という気になりましてね。食べてみたらこれが肉厚でジューシーで、すっごく美味しかった。それがそもそもの始まりですね」
…と、さすが実業家。掴みはバッチリです。
aumo編集部
こちらが食用キノコの菌が植え込まれた「菌床ブロック」の陳列風景。
中には椎茸の菌が植え込まれており、一度収穫を終えても、水漬けすることで休眠している菌を再び活性化させることができるそう。
この方法で、1つあたり2〜3回の収穫が叶うのだとか。それって、コスパ良すぎませんか?

ただし、八丈島ならではの工夫も必要。
平均気温が18度の八丈島では椎茸がハイスピードで育ちすぎてしまうため、農業エアコンで冷やすことで成長速度をコントロールが不可欠です。

こうして手塩にかけて育てた椎茸は、まさに大ぶりで肉厚!
aumo編集部
▲軍手・ハサミ・収穫用のカゴはレンタル。収穫した椎茸を持ち帰るためのビニール袋は別途ご提供くださいます
早速筆者たちも収穫を体験させてもらいました!
「収穫するときは、ハサミで根元から落とすように」と教わった通り、恐る恐る刃を入れてみると……サクリ、となんとも楽しい触感が(笑)。某アプリゲームのなめこ収穫より楽しい。これは収穫しすぎ注意です。

大沢さんの今後の展望としては、「余った菌床ブロックを敷き詰めて、平飼いの養鶏場を経営したい」とのこと
クワガタのブリードから始まり、椎茸、鶏と、大沢さんのSDGsな夢は止まるところを知りません。
参加者からしても、循環型農業の一端を自分の目で見る貴重な体験となりました。

【ちょっとこぼれ話】”うみかぜ椎茸”の肉詰めフライは絶品!

aumo編集部
午前の観光も終わり、そろそろランチタイム。
大竜ファームに併設された「男メシ食堂」で、椎茸の肉詰めフライを頂きました。
Aya.Fujimatsu
これがもう、絶品。
サクサクの羽衣の奥から、お肉と椎茸の甘みがジュワッと染み出してくるのです!
衣とお肉が口の中で解けた後は、椎茸のツルツルとした柔らかな舌触りを楽しむこともでき、二度美味しい。これはスターシェフがわざわざ買い求めにくるのも納得のお味。

家へ持ち帰った「うみかぜ椎茸」が一瞬で売り切れたのは、言うまでもありません。

きらめく太平洋を見ながら足湯でひと休み

aumo編集部
続いて連れていかれたのは某曜サスペンス劇場の舞台……

と思いきや、太平洋を望む藍ヶ江(あいがえ)の「足湯きらめき」でした。
aumo編集部
▲足湯までの急勾配もフォトジェニックで、まるで青春群像劇のような写りに
aumo編集部
そもそも八丈島は、南東部の東山火山と、北西部の西山火山の二つが合わさったひょうたん型の”火山島”なのですが、それだけに温泉も豊富。
ここの足湯では、泉温44.8℃のナトリウム-塩化物温泉で足を温めながら、眼前に広がる太平洋を拝むことができるのです。さらには”ホエールウォッチングポイント”でもあるため、運が良ければクジラを肉眼で観測することもできるのだとか。

歩き疲れた足を温めながら、海のきらめきを見つめれば、悩み事さえもどこか遠くへ消えてしまいそう。
島旅の合間にぜひ、訪れてみてほしいスポットです。

江戸時代の遺産!自然の賜物・玉石で造られた「陣屋跡」

aumo編集部
大自然を堪能した後は、先人が残した遺跡へ訪れることに。
ここ「陣屋跡」は、江戸時代に島の有力者が住んでいた場所。

積み上げられた丸い玉は「玉石」と呼ばれ、なんと、潮の流れだけで造られた自然の賜物!
その重さは、最低でも1つあたり20kg程度。
玉石垣の造営方法も驚愕もので、すぐそばの横間の浜からひとつ運ぶたびに、おにぎり1つと交換するシステムだったのだそう。
ここ八丈島では、それだけお米が貴重なものとして扱われていたのですね。
aumo編集部
「この玉石垣はひとつの石を6つの石が取り囲む”六方積み”で造られているのですが、何箇所か”七法積み”になっている箇所があるんですよ。さあ、どこにあるでしょうか?」
ガイドさんの謎かけに、張り切って探し出す参加者。

筆者はというと…見慣れぬ玉石垣を前に”イレギュラー”を見つけられる訳もなく、ガイドさんから正解を教えてもらいました。
これは自力で探し出すのはほとんど不可能のレベル!
運試しと思って、挑戦してみてはいかがでしょうか。
aumo編集部
登ってきた道を振り返れば、八丈富士に続く道が一幅の絵画のよう

”観光”が現代ほど身近でなかった江戸時代にも、この景色は当たり前のようにここにあったんだなあ。そんなことを考えて、ちょっとしみじみしてしまいました。

歴史観光の醍醐味って、まさにこんなところ。

初実食!唯一無二の存在感「くさや」のお味とは

aumo編集部
ところで皆さんは、「くさや」を食べたことはありますか?
テレビなどで”珍品”としてよく見る、あのくさや。
存在自体は知っているけれど、食べたことはない、という方がほとんどなのでは。

実はここ八丈島をはじめとする伊豆諸島では昔から保存食として食されていて、江戸時代は幕府への献上品としても扱われていた歴史が残っているそう。

今回は、島の名産品でもあるくさやの工場を見学させてもらいました。
到着した途端、聞きしに勝る強烈なニオイに全嗅覚を奪われます(笑)。
aumo編集部
▲見た目のインパクトも強烈なくさや液ですが、その実体は、塩水と魚の肉片。肉片が発酵し、強烈なニオイを醸し出します

概して「くさや」とは、魚を開いてくさや液に漬け、天日干しにしたものを指しますが、その塩分濃度は島によって異なるそう。八丈島は、他の島に比較して江戸からの距離があった分、塩分濃度も高めなのだとか。

ここまできたら、味が気にならない訳ないですよね?ね?
aumo編集部
という訳で、満を辞しての実食タイム!
「くさや」については世間一般にウケる新たな道を模索中とのことで、この日は4つの味付け(素焼き・酢・醤油・醤油+焼酎)の切り身がサーブされました。

筆者個人の感想ですが、一番シンプルで美味しかったのは醤油味。
塩気が強くて、クセがあって、忘れた頃にまた食べたくなる味わいです。

これなら、ちょっと小洒落たバーなどで出されたら美味しくいただけてしまいそう!
試食会場でも人気だった、クリームチーズとのコンビも市販されているらしいので、「八丈島応援」の意味も兼ねてぜひ手に取ってみてくださいね!

展望抜群の「ふれあい牧場」から島全体を一望する

aumo編集部
aumo編集部
三原山、市街地、空港、太平洋……それら全てを眼下に収める大絶景ポイントが、八丈富士中腹に位置する「ふれあい牧場」
”ふれあい牧場”とはいえ、商業的なムードはまるでなく、ひと気のない牧草地で乳牛が草を食むのどかな風景が広がっているばかり。
aumo編集部
冬場は閑散としていますが、GWと夏休み期間中は、アイスクリームとプリンの販売も行っているそう。
圧倒される絶景と可愛らしい牛たちの姿に、ぜひ癒されてみてくださいね。

スーパーフード・明日葉をさらにおいしく!1985年創業の「あしたば工場」を見学

aumo編集部
”新芽を摘んでも明日には生えてくるから、明日葉”。
そんなキャッチーな名の由来を持つ明日葉は、実は八丈島の名産品

「あしたば加工工場」では、社長自ら明日葉の魅力を語るとともに明日葉ジュースを振舞ってくれました。
苦味のある玄人向けの味かと思いきや、お抹茶のようで美味!
aumo編集部
「明日葉は、実は加工で甘さが現れる不思議な野菜なんです」
社長がそう語る通り、工場には加工のための機械や加工食品がいっぱい。
明日葉にはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、古来より人々のスーパーフードとして親しまれてきましたが、”より美味しく食べられるように”との思いから、1985年に明日葉の加工事業を立ち上げるに至ったそう。
aumo編集部
▲ふっわふわになった明日葉のふりかけはほんのり甘く、ヘルシーな味
aumo編集部
aumo編集部
▲社長のご子息が経営されている千葉県・松戸のパティスリーとのコラボ製品(販売未定)
以来、精力的に明日葉の加工食品を世に送り出しているようで、今回のモニターツアーでは未発売の「あしたばグラノーラ」も試食させていただきました。

ヘルシーな甘みの中にも、明日葉の特徴であるほろ苦さが良いアクセントに!
現場では、美味しい、絶対売れる、と絶賛の声が響いていました。
香草が好きな筆者的にも大ヒット!東京で購入できたらいいのに〜。

添えてあるパッションフルーツの濃縮液を入れると”爽やかな味変”になり、お子様でも楽しめる味に大変化。明日葉のポテンシャル、侮れません!

「民芸あき」で八丈島みやげを購入

aumo編集部
旅もいよいよ終盤。
やってきたのは、八丈島の名産品から民芸品まで手広く扱う「民芸あき」
古民家風の店内には、靴を脱いで入場するスタイルです。
広い畳敷のフロアを歩いていると、思わずおばあちゃんの家に遊びに来たような感覚に。
aumo編集部
▲八丈島印のついた調味料は持ち運びしやすく、お土産にもぴったり
地酒に食品、コスメに雑貨、服飾品…etc.
目移りしてしまうような品揃えですが、食品陳列棚には本記事でご紹介してきた椎茸やくさや、明日葉などの加工食品もずらりと並んでおり、八丈島の持つ文化の多彩さを改めて感じることができます。

筆者はここで「明日葉の飴」と青ヶ島で精製された「ひんぎゃの塩」を購入。
サクサクとした食感が楽しめる飴と、料理の仕上げに欠かせない塩はお土産物としても大好評。
お土産選びに迷った際には、ぜひこれらを手に取ってみてくださいね。

モニターツアーならではの「意見交換会」では、率直な意見のやりとりが

aumo編集部
旅の最後には、今回のツアーを評価する「意見交換会」で締めくくり
事前に配布されたアンケートに基づいて、ターゲットの妥当性、魅力的に感じた点と、不満に感じた点、改善のアイディアなどを話し合います。

詳しい内容は紹介できませんが、”旅のプロ”による視点は鋭く重みがあり、どれも耳の痛いものばかり。

普段何気なく目にする旅行ツアーも、多くの人々の試行錯誤の上で成り立っているんですね。
「旅を作る」とは、なんとクリエイティブで労力のいることなのかと、改めて知ることができました。

もっとブラッシュアップした八丈島ツアーに出逢える日も、そう遠くないはず!

ホンモノの”離島”を求めるなら、ありのままの自然が残る八丈島がおすすめ

aumo編集部
東京から約1時間のハワイ、八丈島。
近年の島旅ブームでなんとなく憧れを持ってはいたけれど、実際に訪れてみてその魅力にどっぷりハマりました。
ゆったりした時間、人の温かさ、”多くのものを持っているのにPRの仕方がわからない”朴訥な雰囲気が、絶妙にちょうどいいのです。商業じみていない島って、ちょっとずつ少なくなってきているからこそ尚更に。

デトックス旅としてぜひ訪れてみてほしいところですが、一方で島の人々が外からの視点を取り入れ観光資源をブラッシュアップしたいと思っているのも事実。

だから、旅の思い出をSNSにアップしながら「#八丈島の魅力」で間接的に感想を伝えてみる、なんていかがでしょう。我ながら、いいアイディアだと思うのですが。
ちょっとでも心惹かれた方は、2022年の旅先リストへ八丈島を加えてみてくださいね。

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※掲載されている情報は、2022年03月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。

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