【人気殺到中】ここが天国！上質和牛が100分食べ放題の革新的すぎる焼肉店をルポ

肉食いてーーーーッ！！！！

……出だしから言葉遣いが悪くてすみません。
二か月に一度は訪れる、”旨い肉食べたい欲”。皆さんも経験があるのではないでしょうか。
ステイホームが推されて早一年、ちびちびと自宅のフライパンで焼肉ごっこをしながら欲求不満を紛らわしてきたけれど……もう我慢できない！今日という今日は旨い肉が食いたいんじゃ！！

そんな魂の叫びを友人にぶつけてみたところ、連れて来てくれたのが、ここ。
秋葉原駅から徒歩約1分足らずの『秋葉原 肉屋横丁』。
私なにも聞かされてないんだけど、”和牛放題”って……なに？？
ショーケースにずらりと並ぶ高級牛肉のブロックを前に、財布の中身を思い起こし、怖気づく筆者。

▲ガラス扉の左横には人感センサーの検温器と自動噴出のアルコール消毒液もあり、コロナ対策も万全の印象だ

「ここが”和牛100分食べ放題の店”。今めちゃくちゃ人気で、予約が取れないんだよ」
筆者の無知を見透かしたかのように、満足げに耳打ちする友人。
気になる料金も、1万円でおつりがくる定額制なのだとか。
いやはや家に閉じこもっていた間に、こんな画期的な店が爆誕していようとは……。

どれ、ちょいと中を拝見してみようじゃないの。
気を取り直して、いざ入ろうとすると、ドドーンッ！
と、これまたブロック肉を飾ったガラス扉がお出迎え。
なんぞこれ。映えってレベルじゃない。インパクトがありすぎる……。

▲「黒毛和牛」が含蓄ある四字熟語に見えてくるから、不思議です

豪華絢爛たるショーケースの前を通り、客席へ。
視界の片隅に入った”和牛カルビ”の文字に、心臓が早鐘を打ちます。

通されたのは暖かい照明のともる、和モダン風の個室。
暖簾には牛の頭を模したと思われる肉屋横丁のマークが入り、あらおしゃれ。

なんだろう、”食べ放題”ってもっとこう、実利重視で内装や清潔感にはこだわりのないイメージでしたが、このお店はそれらと全くワケが違う…！

▲個室のほかにも、アクリルパーテーション設置のカウンター席、友人同士や家族でくつろげるボックス席、5名以上での利用が可能な大人数席などが

店内のどこを見渡しても、木目を基調に組子細工や和紙アイテムを取り入れた和モダンインテリアが可愛く光り、思わず女子会で訪れたかのようなテンションになってしまうんです。

”食べ放題”と言えど、こんな洗練された空間なら、デートで連れてこられても全然嬉しい……
というか連れてきて欲しい！！

俄然期待値が上がったところで、早速食事へまいりましょう。

着席するが早いか、サーブされたのは写真の「スターターセット」。
内容は、焼肉の盛り合わせ、馬肉の手巻きユッケ、サラダ。
こんなにお洒落なサラダにまさか食べ放題のお店で出逢えるとは思いませんでしたが、なんといっても特筆すべきはこの焼肉の盛り合わせ。

▲肉の盛り合わせは、芸術的とすら思えるほどに美しい霜降り

食べる前から、もう、目で見て美味しい。
今すぐかぶりつきたい衝動を抑え、まずはカウンターでお肉をオーダーしに行くことに。

入店時に手渡された「和牛手形」を持ってカウンターへ。
ちなみにこの手形で注文できるのは、「和牛まみれコース」5,980円（税抜）。

これでソフトドリンク飲み放題付き、プラス1,500円（税抜）でアルコール飲み放題付きに変更可能だというから、どうやって採算をとっているのかフシギ！

ショーケースを覗き込むと、肉・肉・肉のオンパレード！
しかもそのパレードのメンツが、揃いも揃って人気スターばかり。

霜降り肉がこんな風にてんこ盛りになってる光景、見たことありますか？

こちらは別角度から。
いつまでも見ていられる、夢のような光景。

薄切りの霜降り肉に、タンラヴァーが泣いて喜びそうな厚切りタン。

牛肉に肩を並べて鎮座するのは、幻の豚肉「TOKYO X」！
まさかここでお目にかかれるとは！通常、スーパーなどで見かける豚肉と違い、霜が細かく降っていますね～。

先ほどのショーケースが肉界の王道スターの並ぶブロードウェイだとするならば、こちらのそれは個性派俳優を集めた伝統の芝居小屋のようなもの。

▲独特のネーミングが目を惹くこちらは、神戸牛を輩出する銘柄「但馬牛（たじまうし）」のホルモンが入ったメニュー。ちなみに”神戸牛”は、厳しい規準を満たした但馬牛だけが得られる称号だ

▲普段はあまり見かけることのない変わり種があるのも、テンションが上がるポイント

コアなファンの多いホルモンから、八丁味噌や梅しそで味つけされた肉まで、ずらり。
肉好きであれば、このツウっぽさがたまらないはず。

▲迷った結果、5種の肉を注文。右から時計回りに、和牛マンゴーカットカルビ、限定厚切り牛タンステーキ、和牛上ロース、和牛上カルビ、和牛肩ロース大判すき焼き

こんなの見たらもう、どれにしていいか分かんないよ！
取り乱す筆者でしたが、何度でも取りに来られるんだから、と友人に諫められ、クールダウン。

肉好きなら間違いなく冷静ではいられない空間ですが、実際に体験した筆者からのアドバイスはこうです。
人はいつ満腹を迎えるかわからないから、
「直感で食べたいお肉を選ぶが吉！」

おっとっと、焼肉のお供（アルコール）も調達しなきゃ！
一升瓶が逆さづりになったダイナミックなドリンクバーは、一見の価値あり。

ここが桃源郷だと言われても、筆者はおそらく疑わないでしょう。

一升瓶の下には、サワーを割るためのシロップがずらり。
果たして肉がメインなのか、酒がメインなのか分からなくなってきますね。

え？サワーってどうやって作るのって？

そんな方でもご安心を。錬金術師も顔負けの、こんなレシピを発見しました。
眺めているうちに「レモン」が軽くゲシュタルト崩壊を起こしかけてきたので、お酒づくりにうつることに。

禁酒は来世から！イエーイ！
ということで、筆者がつくったのはハイボール×塩レモンシロップで作る、塩レモンハイボール！（そのまま）

こんな風に『秋葉原 肉屋横丁』では、客の気分を良くしてくれるキャッチコピーがそこここに見つかります。
楽しい気遣いで、滞在時間もプライスレスな思い出に変化。

肉の盛り合わせとアルコールを調達し、席に戻ってきた筆者たち。
満を持してエプロンを胸にかけると、またしてもありがたい金言がお目見え！

読者の皆さん、心して聞くのです。

ダイエットは明日から！！！！

「イエーイ！」
心地よいキャッチコピーに乗せられ、平成の丘サーファーのようなテンションになってしまった筆者。
今度はタッチパネルでサイドメニューを高速チェックです。

ガーリック枝豆に、食べる牛タンラー油…etc.
定番メニューにひとひねり加えたその匙加減が、絶妙にハイセンス。
迷った結果、「そのまま食べる赤海老ケジャン」、「にんにくバター焼き」、「キムチのチーズ焼き」を注文！

こちらはごはんメニュー。
これだけ肉に力を入れているお店だから、サイドメニューは添え物程度のバランスなのかと思いきや、どれも手が込んでいて心惹かれるものばかり。
お店を創ったのって、神様なんじゃない？
そんな軽口を聞きながら、「牛カルビとねぎのぼっかけ丼」と「さっぱり冷麺」を華麗にタップ。

まずはスターターセットの「こだわりの手巻きユッケ」から。卵黄を馬肉に混ぜて…

ごはんの上にのせて、くるりと巻いたら完成♪
ヘルシーな馬肉とは思えないほど、芳醇な甘みにびっくり！
良い意味でごはんが全く目立たない味。

「限定厚切り牛タンステーキ」を網に載せたら、じゅうぅっと幸せの音が！

時間がもったいないので、肉の盛り合わせプレートからどんどん載せていくことに。

いい塩梅に両面が焼けたら、いよいよ実食です。

▲豊富なレパートリーの付けダレ。清潔な使い切りパックも嬉しいポイント

焼きあがった「和牛上ロース」をレモン汁でいただきます♪
肉のジューシーさと旨味が口の中にじゅわっと広がりつつ、歯切れは抜群！
レモンのおかげで、後味もさわやか。

うん、天国！

ここで、テーブルに「そのまま食べる赤海老ケジャン」が到着。

たっぷりとタレをまとったこの濡れ感、このプリプリ感、伝わりますか？
色からして”甘辛”程度の味を想像していた筆者、ひと口食べて衝撃でした。
想像以上に辛いっ！図らずもお酒が進みます。

さくさくふわふわの食感が楽しい「限定厚切り牛タンステーキ」、
口に入れた瞬間脂が甘くとろけだす「和牛上カルビ」を次々と平らげ、
お次は「和牛マンゴーカットカルビ」！

滴る脂に、燃え盛る炎。
これこそ焼肉の醍醐味ですよね。

網から上げて、まずはひと噛み。
脂の甘みが湧き出たあとに、さくっと歯が入っていく感じ。
身がほどけ、舌の上に名残惜しく溶けていく感じ。

うん、天国。

とここで、チリンチリンと鈴を鳴らしながらスタッフのお姉さんが登場！
なんでも揚げたてのメンチカツのサービスがあるそうな。

どこまで客をエンターテインすれば気が済むのでしょう、このお店は！

もたもたしていたら、決定的瞬間（チーズとろ～りの画）を撮り逃がしましたが、この通り。
味はというと、舌の上に立つくらいのクリスピーな衣、染み出す肉汁、とろけるチーズと、どこをとっても”激ウマ”です。

食べ放題なのに、こんなに美味しいなんて。
それもそのはず、友人曰く、こちらの『秋葉原 肉屋横丁』は高級肉をリーズナブルに提供する老舗焼肉店『平城苑』が出店した新店舗なのだとか。
なるほど、だから接客から肉質にいたるまで、”プロフェッショナル”の気概を感じるのね！

おっ、焼けてきた。

焼きあがった肉を、サイドメニューの「柚子鬼おろし」とともにいただきます♪
肉の脂と柚子の香りが合わさって、いい塩梅！
肉を食べているのに、ひと口ごとにリフレッシュしていく不思議な感覚です。
こちらは単品で食べてももちろんOK。

▲女子人気の高い「キムチのチーズ焼き」は、チーズがトロトロにとろけだしたら完成！

▲みんな大好き「にんにくバター焼き」も、リモートワークの普及で食べやすくなりました

正直もうだいぶお腹はいっぱいですが、サイドメニューは別腹。
お代わりした塩レモンハイボールと、自家製の「キムチのチーズ焼き」が好相性のなんのって！
「にんにくバター焼き」も、ほっくほくで美味しい♪

最後に（筆者的）真打が登場！
その名も、『和牛肩ロース大判すき焼き』！

さっと焼いて、さっと卵液にくぐらせて食べる、あれです。

このけぶり方こそ、霜降り肉の証。
早く食べたい早く食べたい早く食べたい…

キタアアアアッ！
卵液に漬けられたロース肉が光り輝いております。

口に入れると、薄切りとは思えない圧倒的存在感！
鼻孔まで満たす肉の甘みに、黄身が絡み合って得も言われぬ美味しさ。

これが若い子のいう、”エモい”ってやつじゃない？
えっ、そうじゃない？

肉の宴が終わったあとには、「さっぱり冷麺」で〆。
想像していた”お酢味”とは裏腹に、『秋葉原 肉屋横丁』の冷麺はなめたけが入っていてオツな味。
爽やかさにコクをプラスしたような、そんな趣深さがありました。

〆と言いつつ、友人の「牛カルビとねぎのぼっかけ丼」もちゃっかり味見。
肉厚かつ歯ごたえのある牛カルビとお米の組み合わせは、男性にとっても食べ応えがありそう！

まだまだ食べたいものがあったのに、これで満腹になるなんて正直ちょっと悔しいなあ、と思いつつ、充実の100分間が幕を閉じるのでした。

あ、大事なことなので二回言っておきます。
このお店に来るときは、

帰り際、”明日胃もたれしたらどうしよっかな”と懸念していたのですが、翌日の体調の良さにすこぶる感激！
身体の奥から元気が湧いてくる状態とでも言いましょうか。
肉はヒトを元気にする力があることを、改めて実感したのです。
ハイセンスな空間で、気の利いたキャッチフレーズに囲まれながら、上質肉をいただく至福。
サイドメニューと合わせて楽しみ方無限大となれば、一度訪れない手はありません。
ぜひ一度、”コロナ疲れ”を吹っ飛ばしに訪れてみて！
ただし、お腹は徹底して空かせておくことをおすすめします。


※あくまで筆者の体感です。個人差があるので、ご自身の体質・体調を考慮したうえでお楽しみください。