イラン大使館でオーガニックコスメ発表会!?潜入した結果、想像以上の雰囲気だった

まさかこんな場所で取材を行う日が来るなんて――。そう思って出向いたのは、イラン大使館。今日は「ハーブ研究所」が大使館に向けて行うコスメ発表会の様子をお届け!大使館内部の様子から、”日本の宝”ともいうべき知られざるオーガニックコスメまで、その内容を詳細にレポ。

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この記事の目次

突如届いたメール。それは、異例すぎる依頼だった

なんてことのない冬晴れの朝。
飼い始めたばかりの子犬とロープの引っ張り合いでじゃれあっていたところ、スマホから、ポロリン、とメッセージ受信音が鳴った。

「おひさしぶりです!○○です。覚えてますかね、、笑 案件のことでご相談したいことがございまして」

おお、これは!
3回くらいしか話したことがない、アウモのあの可愛い営業さんだ!
aumo編集部
▲ねえ見て、このメッセージどう思う?と浮かれ気味で犬に問いかける筆者(アラフォー)
「久しぶり!」「どうしたの?」とハニートラップにつられ、思わず即レスを返してしまう筆者。

思えば意外な人からの意外な連絡。この時点で少し警戒をすべきだった。
まさか、イラン大使館で、コスメプレゼンテーションの取材をすることになるなんて――。

イラン大使館に到着!静粛な雰囲気に圧倒される取材陣

aumo編集部
ライター歴ももう10年近くになるけれど、コスメ発表会を大使館で行うだなんて聞いたことがない。
しかもその内容も、”『ハーブ研究所』というメーカーが自社製品をイラン大使館に対して紹介する場”とのこと。そして筆者には、その様子をルポしてほしいとのことだった。

(ハーブ研究所ってどんな研究所?)
(イランとどんな関係性があるの??)
(っていうか、なぜイランなの???)

頭の中は?マークで満員御礼だが、相手はとにもかくにも大使館、である。
疑問符はさて置いて、普段はラフな取材着も、この日は新品のニットとパンツで決め込んだ。

「白金高輪」駅に降り立ち、歩くこと約10分。
閑静な街にひときわ目を引く瀟洒な建物が見えてきた。ここが、イラン大使館だ。
aumo編集部
なかへ一歩入ると、そこは吹き抜け天井の印象的なホール。
階下に飾られたペルシャ絨毯の、なんと壮麗でダイナミックなこと!
aumo編集部
光り輝くフロアには、重々しく佇むイラン国旗、そしてときおり響いてくるペルシア語。

普段の生活圏ではまず感じることのないエキゾチックかつ厳粛な雰囲気に圧倒される取材陣。
緊張してきた。帰りたい……。
と、おじけづいたところでいよいよ発表会へ!

これぞ次世代の発表会?電話形式&商品展示なしのスタイリッシュさ!

aumo編集部
電話形式のプレゼンはこの時代ならではだけど、商品展示がないことも発表会としては珍しい。
目のやり場に悩んだところで、正面のオープニングビジュアルとしてスクリーンに映し出されていたのは、ハーブ研究所・代表の山澤清氏

笑顔にオーバーオール姿でビニールハウスのなかに佇む出で立ちは、まさに朴訥そのもの。
人のよさそうな山澤氏の雰囲気に、ちょっと緊張がほどける~!ボタニカル~!(ごめんなさい)

この状態で、開始時間を待つ。
aumo編集部
▲その間も、壇上には最終チェックをするコーディネーターや通訳の姿が
開始時間となったところで、いよいよスタート!

まずはイラン大使館の方から英語で「今日は発表を楽しみにしています」とご挨拶。
この辺りの出だしは普通の発表会と変わらないよね、うんうん。
次にハーブ研究所の方からご挨拶……かと思いきや、発話したのは電話越しのイラン人。

あれ?どなたですか??
どうやら、私のつたないヒアリング力を駆使すると、この発表会にはイラン大使館職員、ハーブ研究所の方のほか、コスメ販売業者、イラン側のコスメティクス会社数社のゲストがいるよう。

「弊社はカナダ、中国、サウジアラビアなど諸国に製品を輸出しており…」ということなので、おそらくハーブ研究所の製品輸入を視野に入れ、この発表会に参加している模様!
これは想像以上にグローバルだ。
aumo編集部
イラン側のゲストの自己紹介が終わり、いよいよハーブ研究所の山澤氏の挨拶に。
「本日はこのようなチャンスを頂き、ありがとうございます」と丁寧な前置きが終わったところで、スクリーンに映し出されたのは氏のプロフィール。

ここからはコーディネーターと通訳が司会進行していくようで、第三者形式に氏の来歴が説明されていく。
山澤氏は山形県庄内地方出身。
化粧品もこの地で製造しているのだそうだが、”「おしん」の舞台と同じ地域”と説明されていて、ちょっと不思議な感覚に。やっぱり「おしん」って海外で有名なんだ~。
ハーブ研究所
日本で農業から化粧品製造までを手掛ける山澤氏。
1984年に「ハーブ研究所スパール」を設立して以来、さまざまなものをクリエイトしてきたが、問題視していることは上の図のとおり、防腐剤が入った石鹸や化粧品で水質汚染がもたらされている現状。

こうした環境問題に取り組んでいるのが、ハーブ研究所。
オリジナルプロダクトの原料には農薬や化学肥料などの一切を使用しないそう。

化粧品に使用する原料を手作りするのもすごいけれど、栽培時から有機農法という点もあっぱれ!
aumo編集部
▲例えばこちらの石鹸の製造工程。99%シラカバ樹液をベースにしたものだ
この結果として、肌へのやさしさはもちろん、未来の地球環境にも配慮した製品が生まれる。
aumo編集部
完成品の石鹸は、山澤氏の人と地球へのやさしさが表れたかのような、素朴でいびつなマル。
写真越しでも伝わってくる、プロダクトのやわらかい雰囲気に思わず心がほっこりしてしまう。

時代の先をゆくエシカルな視点を持ちながら、作り出すものが素朴で、あたたかい。
なんだかその一周感、仏教の”空”を感じる!と興奮(違うかも)。
ハーブ研究所
▲現在展開される、ハーブ研究所の製品ラインアップ
もちろん、石鹸以外にも化粧水やクリーム、純度100%ホオバ油でつくられた高濃度美容液、シャンプーに育毛剤など、ハーブ研究所が世に送り出す製品は多岐にわたる。

発表会終了後も、イノベイティブな会話が展開される

発表が滞りなく終わり、質疑応答の場面。
イラン側のゲストが口を開いたかと思えば、「弊社の製品を輸出したいんだけど?」とフリーダムな
発言が飛び出す一幕も(笑)
想定していない展開も、国際的な舞台ならでは。

コーディネーターや通訳の方々が検討しあいながら回答をつくっていく様子は、イノベイティブ最前線といった雰囲気だ。
こうした場所で、ひとつのストーリーが展開されていく様子を見られるなんて、実はもう二度とないことかも。

化粧品×地球の意外な関係性に気づかされた取材

コスメ発表会の約2時間。
グローバルな現場を肌で感じることができたのはもちろん楽しい経験だったが、日本にはまだまだメジャーになっていない名品が存在していることを思い知らされた。
山澤氏のビジョンは、エシカル志向に目覚め始めた世界にとってますます重要なものになってくるのではないだろうか?化粧品×地球の意外な関係性を学び、ひとつ利口になった筆者。
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ちなみに冒頭で述べた
(イランとどんな関係性があるの??)
(っていうか、なぜイランなの???)
の疑問は謎のままである――。
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※掲載されている情報は、2021年08月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。

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