限定5室の贅沢ヴィラ。四季彩るバリ×和モダンの『別邸 ラ・松廬』で休日ステイ

これは大変だ。人に教えたいような、本当は教えたくないような、そんなジレンマを感じるほどに魅力的なリゾートと出逢ってしまった。400㎡の広大な敷地に、平屋建ての客室、プール、ブロアバス、そして温泉露天風呂をも備えた贅沢なヴィラ。東京から約2時間でアクセスできるこの楽園に、休日トリップをしてきた。

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提供:ラ・松廬
この記事の目次

本当は人に教えたくない。東京から約2時間の贅沢リゾート

aumo編集部
旅先でありながら、完全プライベート。
”ヴィラ”や”離れ”スタイルの宿を、かつてこれほどまでにありがたく思う時代があっただろうか。

ビーチリゾート巡りを趣味としていた筆者たち夫婦も、そのうちの一組。
「今まで通りの旅が難しくなった今、沖縄やハワイに代わる避密のリゾートはないだろうか」
探し求めた末に、見つけてしまったのだ。とっておきの贅沢ヴィラを。

そこは東京から約2時間の、風光明媚な鴨川市。
5邸限定の平屋建ての客室は、およそ400㎡の敷地に、ラグジュアリープール、ブロアバス、温泉露天風呂に庭園完備というラグジュアリーさ。
まさに”夢のような”おこもりステイを叶えてくれる空間で、非日常の休日を過ごしてきた。

非日常のひとときへとチェックイン

aumo編集部
すみません、道に迷ってしまって。
そう告げたら、「分かりづらかったですよね。大丈夫でしたか?」と柔らかい笑顔でスタッフが迎え入れてくれた。
今回宿泊する『別邸 ラ・松廬(しょうろ)』は、一見しただけでは入口が分からない。
それもそのはず、ここは、大型温泉旅館『鴨川館』内を通ってしかアクセスすることのできない、完全プライベートな離れなのだ。

玄関で出迎えてくれたスタッフは、私のスーツケースを持ったまま、軽快な足取りで『鴨川館』のフロントを進んでいく。どこへ行くのだろう、と思った刹那、あっと声が出た。
意外な場所に、避密リゾートへのエントランスがあったからだ。

一歩足を踏み入れるとたちまち客の賑わいが消え、辺り一面が静謐に包まれた。
なるほど、ここが『別邸 ラ・松廬』のロビーか。
aumo編集部
オレンジとブラウンを基調にした、ぬくもりのあるロビー。
インテリアは軽妙なミッドセンチュリーモダン風でありながら、書斎さえ連想させる上質な空気に、思わず唸ってしまう。
空間デザインの美しさに舌を巻いているうちに、チェックインも完了。
aumo編集部
ロビーからエレベーターで下に降り、外に出てみると…そこに広がっていたのは、バリ風の屋根付き回廊。
「へえぇぇ…」
めくるめく空間七変化に圧倒されたのか、声にならない声を洩らす夫。
aumo編集部
「当館は瓦をデザインモチーフとして設計されているんです」とスタッフが教えてくれた通り、通路の傍らには瓦を使ったオブジェや照明が。
バリ風にも和風にも見える、多国籍な空間に気持ちがふわふわと浮き立ってくる
まるで、このまま夢の中へと歩いていくよう。

ほのかにバリ風ヴィラを思わせる門構え

aumo編集部
アプローチを十数歩進んだだろうか。
こちらになります、と案内されたのは、バリ風の門構えが”ザ・リゾート”な「花」

(夏みかんが成ってんだけど…!えヤバいんだけど!)

今風に言うと「テンアゲ」となるのかもしれない。
予想外の光景に、在りし日のギャルが胸の中に蘇る。
aumo編集部
内なるギャルを諫めつつ、これは夏みかんですか?と聞くと、そうらしい。
「無農薬の天然物なので、自然の酸っぱさですが、食べることもできますよ」と気さくに笑いながら教えてくれた。ここに泊まるほどの客層が、もいで食べることはあるのだろうか(内なるギャルを持て余した筆者は別としても)。
aumo編集部
ちなみにヴィラの玄関から門を振り返ると、こんな様子。
見る角度によって、バリっぽさ、いわば”バリ度”が変わるのが不思議だ。
aumo編集部
▲玄関の水盆からは、とぽとぽ…と心地よい水音が

鍵を差し込んで回したら、いよいよ今晩の客室とご対面。
全5室のヴィラは、それぞれに内装の趣が異なるのだとか。
さあ、いったいここにはどんな空間が待っているのだろう。

その広さ、およそ400㎡!贅を極めたバリ風和モダンの空間にため息

aumo編集部
ガチャリ、と音を立ててドアが開いた。
まず目に飛び込んできたのは、正面のプール。

(待って待って待ってプールなんだけど!ヤバいんだけど!!)
内なるギャルが私の肘を掴んで揺すり、これ見よとばかりに叫ぶ。

ギャルが表に出てこぬよう、細心の注意を払いながら感想を述べたら
「いややっぱり、プール付きってすごいですねえ」
となった。オトナって無難だ。
aumo編集部
せっかくプールが見えているのだから、ここは室内の紹介を行う前に、プール含めた屋外設備の紹介からしたいと思う。このプールは、例年3月から海の日、秋分の日から成人の日の連休は温水プールとして加温される。
水深1.5m、全長5.5m×奥行き3.0mと2人客であれば申し分ない広さだ。
aumo編集部
その奥には、バリ風ガーデンに挟まれたブロアバスが。
ガゼボの下、楽園のように咲き誇る花々を愛でながらのブロアバス。片手にお酒があったらなおのこと愉しいだろう。
ちなみにこことプールは、水着を着用する必要があるので、旅行バッグに真っ先に入れておくことをオススメする。
aumo編集部
それでは室内に戻って、リビングの紹介から。
木組みの勾配天井が開放的なリビングは、全体的にバリ風インテリアでまとめられており、リゾート感満載!
天井に回るファンも、ラタンのひじ掛けの感触も、窓から見えるライトアップされたプールも、全てが非日常の極みである。
aumo編集部
そして傍らには、高級宿お馴染みのミニバーカウンター!
電話・コンポ・iPad・メモ帳などもフル完備だ。
ちなみにコンポへのiPad接続ケーブルは、事前に申し出れば貸し出してくれるそう。
aumo編集部
▲カラフルなグラスとお酒のボトルが楽しげに並んで
aumo編集部
こちらは4種のフレーバーを愉しむことができるネスプレッソマシン
コーヒーブレイクが日々の日課になっている筆者たち夫婦にとっても、この設備はありがたい限り。
aumo編集部
▲ソフトドリンク用の冷蔵庫は、どれを何本飲んでも無料
aumo編集部
▲この冷蔵庫のペリエとアルコールは有料となっている(チェックアウト時会計)
aumo編集部
ルームツアーに戻って、お次はリビング横の和室へ。
こちらの客室「花」の特徴は、全体をアジアンリゾートテイストで統一しながらも、和の要素をも融和させた”バリ風和モダン”。
リビングとひと続きに開放された和室であるけれども、見事に憩いの場として調和しているのだから、本当に「さすが」の一言に尽きる。
aumo編集部
その証拠に、和室のかたわらには、ハイビスカスを模った置物。
おそらくはこんなディテールこそが、テイスト融和の秘密なのかもしれない。
aumo編集部
和室を出てリビング奥へと進んでいった先には、照明がムーディに灯るベッドルーム。
高い天井からは天蓋が吊るされ、にわかにバリに来てしまったような錯覚に。
aumo編集部
▲ベッドは、寝返りをうっても余裕のありそうな特大サイズが嬉しい
aumo編集部
景観を壊しがちな手荷物は、大きめのウォークインクローゼットにしまって。
これがまた、(表現は悪いが)学生時代に棲んでいたワンルームを思い起こさせるほど広いのだ。400㎡の贅沢を感じる。
ちなみに、右側のチェストには館内着(浴衣・丹前・作務衣・ガウン)、左側のラックにはバスローブが完備。
aumo編集部
▲筆者は浴衣スタイルをチョイス。足袋と和柄ポーチはお土産に頂いて良いそう
aumo編集部
ベッドルームのさらに奥へと歩を進めると、パウダールームがお目見え。
4人同時に並んでもまだゆとりのありそうなビッグサイズに、目を見張る。
aumo編集部
▲タオル類はもちろん、ブラシ・歯ブラシ・シャワーキャップ・ボディータオル・スキンケアアイテム…といった充実のアメニティ

エキゾチックなバリ風露天風呂は自家源泉

aumo編集部
パウダールームの奥、つまりリビングからの最奥にはお待ちかねの温泉が!
洗い場は2つ分のシャワーが用意されており、夫婦やカップル、家族で入浴することができる。個室露天風呂付きの宿は数があっても、洗い場までこんなに広い宿はあまりないのではないだろうか。
aumo編集部
▲アロマの香りに癒やされるシャンプー・トリートメントに、洗いあがりしっとりなボディーシャンプーまで
aumo編集部
こちらが自家源泉の露天風呂。
温度調整が可能なので、ぬるめでゆっくり浸かってもよし、熱めで汗を流すもよし。
aumo編集部
▲ライトアップされた温泉は、ひときわアジアンリゾートの装い
aumo編集部
ルームツアーを終えてリビングに戻ると、マジックアワーに浮かぶプールの、なんと美しいこと。さあ、間もなく夕食の時間だ。
部屋食なので、焦る必要もない。
リクライニングチェアに腰掛けて、しばしゆっくりして過ごそう。

夕食は「かずさ和牛」の絶品しゃぶしゃぶに舌鼓

aumo編集部
約束の18時を回り、夕食があれよあれよという間に運ばれてきた。
スムーズにスピーディにセッティングが施され、和室が雰囲気の良いダイニングへと早変わり。
今夜は、千葉県産かずさ和牛のしゃぶしゃぶを中心としたメニューなのだそう。やったー!
aumo編集部
▲見事な霜降りの「かずさ和牛」は、まさに隠れた絶品銘牛だ
aumo編集部
久々のリゾート、しかも目の前には豪華な料理と美味しいお酒。
そうとなれば、気分が高揚しないはずはない。夫と二人、盛大に乾杯!
aumo編集部
▲前菜は、里芋の木の芽、味噌田楽、姫サザエ磯煮、のど黒からなます、菜の花生ハム巻き、サーモン手毬寿司、からすみ大根

肉へと流行る気持ちを抑え、まずは前菜から。
のど黒からなますはシャキっとした食感の蓮根と、かす漬けされたのど黒のほのかな酸っぱさが、口の中で爽快なハーモニーを奏でる一品。
そのハズレのなさに、うんうんと頷きながら、菜の花生ハム巻きをパクリ。
途端に口の中で、やわらかあい、うすうい繊細な生ハムと、クリームチーズがとろけあう
後に残った菜の花を味わえば、ほのかにクリーミーな味わいで”美味しい、これ”。思わず笑みがこぼれた。
aumo編集部
こちらは、サーモン手毬寿司。酸っぱい味を想像していたが、意外とお酢控えめのやわらかい味。春の空気をまとったようなふんわり柔らかい舌触りは、なんだか安心するなあ。
ほっこりしたのも束の間、続くからすみ大根のチーズのような食感にびっくり!噛みこむと、からすみがほろほろと砕け、塩辛さを残して消えていくのだ。なにこれ面白い!
会席の中では”前座”的位置づけの「前菜」だが、『ラ・松廬』のそれは食のエンターテイメントだ。
aumo編集部
これは何だろう?ふたを開けてみると、好物の茶碗蒸しがお目見え。
ふるふると揺れるひとさじを口へ運んでうっとり。卵本来の味わいが引き立つ、シンプルな味付けだ。そうそう、こういう基本の茶碗蒸しが一番美味しいのだ。
さらに、金目鯛の塩焼きを大根おろしとともにひと口。大根おろしの甘みを乗せたやわらかな身が、舌の上でほどけていった。
なんだかもう、クライマックスを迎えてしまった感があるな、こりゃ。
aumo編集部
「何言ってんの、しゃぶしゃぶ食べないと」
見上げれば、夫はいよいよメインへと手を伸ばしている。
aumo編集部
お肉をしゃぶしゃぶ、しゃぶしゃぶ。
たちまち色が変化して…
aumo編集部
筆者のお皿に投入!(夫よ、グッジョブ!)
aumo編集部
やっぱりひと口目はたっぷりたれをつけていただきたい。
胡麻だれにこれでもかというほど肉をくぐらせ、パクリ!
「むあぁぁ」
自分史上、最高に変な声が出た。
まっさきにとろけ出す肉の甘み、絹のように柔らかい食感、酸味が効いた濃厚な胡麻だれ……ここが天国ですか?
aumo編集部
そんなに美味しいの?と後追いで実食した夫も、やはり悶絶。
「かずさ和牛」のポテンシャル、あなおそろしや。
じゃあじゃあ、ポン酢だれはどんな感じ!?心の急くままにいただいてみると
「むあぁぁあっ!」
自分史上、最高に変な声ランキングを更新した。
目の覚めるようなポン酢の酸っぱさと、肉の脂の甘みが絶好の相性なのである!
甲乙つけがたいが、筆者個人的には、僅差でポン酢推しだ。
aumo編集部
しゃぶしゃぶを完食するころには、満腹以上の満腹。
いやはや、ごちそうさまでした。
これ以上はもう入らない、と思ったのも束の間、爽快なライムのゼリーはするりと胃袋へと落ちていった。
今度こそ、ごちそうさまでした。

ひそやかに時が流れる。極上ヴィラの美しい夜

aumo編集部
ところでこのヴィラ、夜の雰囲気もさぞかし美しいに違いない。
そう思った筆者はひとり、先ほどのロビーまで散歩に出てみることに。
アプローチに出て後ろを振り返ると、この通り。
ライトアップされた石門とグリーンが、日中にもましてエキゾチックだ。
aumo編集部
エレベーターでロビーへと上がると、ひと際静謐をたたえた空間がお出迎え。
格子状の壁面には、本や雑誌がディスプレイされており、宿泊者専用のライブラリーとなっている。
aumo編集部
(やっぱり夜も綺麗だなあ)
一目惚れしたロビーは、夜の闇に浮かぶとことさらに美しい。
aumo編集部
満足のうちに夜散歩を終え、客室に戻ると、仕事の電話が一本入っていた。
こういうこともあろうかと、持参していたPCを開いてみたが、これが案外悪くない。どうせなら、気になっていたフレーバーのコーヒーとお菓子をお供に作業してみよう。
贅を尽くした空間においては、仕事さえ捗ることに気付いてしまった。

ひとしきり仕事を終えたあとの露天風呂も、また格別。
とっぷり熱めのお湯を愉しみながら、夜が更けてゆく。

身体が芯まで温まったら、今夜はゆっくり眠れそうだ。

雨上がりの庭を愛でながらいただく、贅沢な朝食

aumo編集部
翌朝は、少し晴れ間の覗く曇り空。
夜の間に雨が降ったらしく、庭が一面の光を放っている。
その光景に惹かれて、サンダルをつっかけ出てみると、ほら。
aumo編集部
雨に打たれた極楽鳥花が、より一層みずみずしく、鮮やかに。
遅まきながら、たった今、このヴィラの名前の由来が分かった。
「花」が咲き乱れているからだ!(激遅)
aumo編集部
庭を愛で、リビングに戻ると、朝食の時間。
チェックイン時に選択していた通り、夫用の和朝食、筆者用のアメリカンブレックファストがテーブルに広がっていた。
aumo編集部
▲和朝食全景。ディナー?と思うほどの豪華さである
aumo編集部
▲アメリカンブレックファスト全景。卵料理は、オムレツ・スクランブルエッグ・目玉焼きから1つを選択
aumo編集部
スクランブルエッグにケチャップをたっぷりかけて、いただきます。
夕食が絶品ならやっぱり、朝食も絶品。
ひと口いただいただけなのに、幾重にも折り重なったミルフィーユのような舌触りが、長く残る。そして、やがて消えていく。
ジャーマンポテトのキメの粗い舌触りと好対照だ。これはどうだろう、と手を伸ばしたソーセージは、音が立つほどクリスピー&ジューシー!
文句のつけようがない朝食だ。
パリパリっと音を立ててパン・オ・ショコラを頬張りながら夫の顔を見ると、特製納豆をかけたごはんに舌鼓を打っているところだった。
aumo編集部
新鮮なフルーツをいただきながら自然、意識は旅の締めくくりへと向かう。
「また来ようよ」
「次はどのヴィラがいい?」
弾む会話は、旅の成功の証。
aumo編集部
滞在時間が名残惜しくて、最後にプールに入った気分でパシャリ。
3月にもなればプールは加温されるので、房総半島の暖かい気候に恵まれれば、楽しめるのかもしれない。
とっておきの避密リゾート、見つけた。

リゾートの概念が変わりそう。近場で見つけた、コンフィデンシャルの贅沢

aumo編集部
ハワイや沖縄まで行かなくとも、近くにこんな素敵なリゾートがあったなんて!
今までこの宿を知らなかった自分が悔しいほど、はたまた若くしてこの宿と出逢った人が羨ましいほど、至れり尽くせりの時間を過ごすことができた。
コンフィデンシャルの粋を極めた、避密のリゾート、教えたいような教えたくないような。この記事を見たからには、ぜひいつか、訪れてみてほしい。
またとない贅沢なひとときが過ごせるはずだから。
別邸 ラ・松廬
太海浜/ホテル
別邸 ラ・松廬 1枚目
別邸 ラ・松廬 2枚目
別邸 ラ・松廬 3枚目
★★★★★
★★★★★
4.01
13件
13件
住所
〒296-0043 鴨川市西町1179番地
アクセス
JR外房線 安房鴨川駅から1980m JR内房線 安房鴨川駅から1980m
宿泊時間
15:00(IN) ~ 12:00(OUT)

極上の時が流れる大人の隠れ家

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