【日本遺産】鎌倉のあたらしい魅力に夢中！歴史と文化が描くモザイク画のまち

＼日本遺産とは？／

「富士山」や「法隆寺地域の仏教建造物」、「姫路城」など日本には世界に誇る世界遺産がたくさんあります（※2）。一方で「日本遺産（Japan Heritage）」は、各ストーリーが広域に渡って展開されているため、ひとつのストーリーにたくさんの見どころがあることが魅力。

また、日本遺産に登録されると、認定された当該地域の認知度が高まるとともに、今後、日本遺産を通じたさまざまな取組を行うことにより、地域住民のアイデンティティの再確認や地域のブランド化などにも貢献し、地方創生に大いに貢献すると考えられています（※1）。

※1：“日本遺産ポータルサイト”参照
※2：“文化庁 公式HP”参照

日本遺産は2015年に18のストーリーが日本遺産第1号として認定され、翌年2016年には19件が登録されました（※）。そのひとつが神奈川県・鎌倉市の“「いざ、鎌倉」～ 歴史と文化が描くモザイク画のまちへ ～”です。

鎌倉は、源頼朝によって幕府が開かれた後、急速に都市整備が進められ、まちの中心には鶴岡八幡宮、山には切通、山裾には禅宗寺院をはじめとする大寺院が造られました。

この地に活きた武士たちの歴史と哀愁を感じられる古都・鎌倉は、近世には信仰と遊山の対象として脚光を浴び、近代には多くの別荘が建てられましたが、歴史的遺産と自然とが調和したまちの姿は守り伝えられています。

このような歴史を持つ古都・鎌倉は、自然と一体となった中世以来の社寺が醸し出す雰囲気の中に、各時代の建築や土木遺構、鎌倉文士らが残した芸術文化、生業や行事などさまざまな要素が、まるでモザイク画のように組み合わされた特別なまちとなりました。

※“日本遺産ポータルサイト”参照

ここからは“「いざ、鎌倉」～ 歴史と文化が描くモザイク画のまちへ ～”を実際に巡る方におすすめのスポットを紹介します。

日本観光振興協会では「鎌倉の日本遺産」の魅力をさらに発信していこうと、4つのコンセプトストーリーとそれに対応する4つのモデルルートを設定しました。そのなかから「鎌倉の日本遺産『鎌倉“武士道”仏教ルート』～鎌倉武家政権に大きな影響を与えた、鎌倉仏教に触れる～」ルートを徹底解説！

ロケーションやアクセスといった基本情報はもちろん、見どころや名産品、路線バスの周遊パスなどのお得情報も必見です！

鎌倉に訪れる観光客は、鎌倉の神社仏閣を目的として訪れる方が多数。そこでこのルートでは「鎌倉仏教」が鎌倉時代から始まった「武士道」にどのような影響を与えたのかを感じられる周遊コースになっているのがポイント。

こちらは、紅葉最盛期の鎌倉の7寺院を徒歩と路線バスで巡るルートなので、気軽に旅を楽しんでみてください！

＼モデルルートはこちら！／

鎌倉江の島七福神のひとつである『本覚寺』は、幕府の裏鬼門（南西）に当たるとされ、源頼朝が幕府の守り神として夷堂（えびすどう）を建てたと伝わります。そののち、夷堂は鎌倉幕府滅亡のときに焼け、その跡につくられたのが本覚寺です。

本覚寺へは10月の「人形供養」、正月三が日の「初えびす」、1月10日の「本えびす」のときに足を運ぶのがおすすめ。鎌倉の正月の風物詩と呼ばれる、和服の衣装を纏った福娘さんたちの姿を見られます。

さらに、恵比寿神を祀る本覚寺の縁起物として人気の「にぎり福」は「福」「愛」「健」「財」「学」の5つを握りこんだお守り。ひとつとして同じものはなく、表情もさまざまなのがユニークでかわいらしいのがポイント。1日1回にぎるお守りをぜひゲットしてみてください。

『妙本寺』は、初代執権北条時政に滅ぼされた比企一族の生き残りである比企能本が1260（文応元）年に創建（※）したと伝えられています。こちらは、鎌倉駅から徒歩約8分の場所にありながら、四季折々の花々、緑濃き木々、そして静寂に包まれた佇まいが魅力です。

妙本寺の見どころは、総門から境内までの階段を上ると見えてくる「二天門」。弁柄塗りの朱色と中央の龍の彫刻が美しい撮影スポットです。さらに先へ進むと見えてくる「祖師堂」は、正面に突き出した屋根や彫り物は見ごたえがあるので注目してみてください。


※“妙本寺 公式HP”参照

鎌倉五山のひとつである『浄妙寺』は、臨済宗建長寺派の寺で、1188（文治4）年（※）、源頼朝の重臣・足利義兼により、退耕行勇を開山として創建されたと伝えられています。どっしりとした銅葺き屋根の本堂が風格を感じさせる厳かな雰囲気が魅力です。

浄妙寺の見どころは「枯山水」の美しさ。枯山水は、水を一切用いずに砂や石だけで山水の景色を表現した日本庭園の様式の1つです。また、枯山水のすぐ横の「喜泉庵（きせんあん）」で、枯山水の庭園を眺めながら、抹茶を味わえます。

さらに、本堂裏手は小高い山になっていて、花の散策路や衣張山を一望できる展望台があるので鎌倉の景色を楽しんでみてください。


※“”鎌倉観光公式ガイド参照

『報国寺』は、足利尊氏の祖父家時が高僧天岸慧広を開山として1334（建武元）年に創建したと伝えられています。古くから境内の孟宗竹の林が有名で別名「竹庭の寺」とも呼ばれる報国寺の見どころは「竹の庭」。約2,000本もの竹が生い茂った空間は、異次元の世界への没入体験が叶います。

さらに、竹の庭を進んだ先にある『休耕庵』で、干菓子と抹茶を堪能できるのもうれしいポイント。竹の庭を眺め、心地よい空間でぜいたくな時間を過ごしてみてください。

ここまで紹介したスポットを巡るには「京浜急行バス鎌倉フリーきっぷ」がおすすめ！こちらのおトクな切符は、鎌倉市内を運行する京浜急行バスが1日自由に乗り降りできるのがうれしいポイントです。

バスで移動できるので、車を持っていない方や移動中も鎌倉の景色をゆっくり楽しみたい方におすすめです。フリーきっぷを利用すれば、点在している日本遺産巡りもらくらく。

また、ウェブチケットなのでセキュリティもばっちりです。京浜急行バス鎌倉フリーきっぷで日本遺産・鎌倉を楽しみましょう！

＼「京浜急行バス鎌倉フリーきっぷ」の詳細／

源頼朝が鎌倉幕府をひらいて800有余年。この地に活きた武士たちの歴史と哀愁を感じられる古都鎌倉は、時代が変わっても、歴史的遺産と自然とが調和したまちの姿が多くの人々によって守り伝えられてきました。

このような歴史を持つ古都鎌倉は、歴史と文化が混ざり合ったまるでモザイク画のようなまちです。歴史や神社仏閣が好きな方は、ぜひ鎌倉にお出かけしてみてください！きっと鎌倉のあたらしい魅力を発見できるはずです。次の休みには”「いざ、鎌倉」へ”。