「料亭旅館 竹千代」で非日常的な極上の時間を堪能しよう

今回はJTBの「【JTBセレクト】女性には嬉しい色浴衣ご用意♪老舗料亭旅館ならではの「味」と「技」を堪能！（離れ和室露天風呂付）」プランを利用しました。9月14日（土）からの1泊2日夕・朝食付きで1人￥38,300（税込）でした。

今回筆者は自家用車で訪れました。鹿児島市内から九州自動車道にのり、溝部鹿児島空港ICで降り、渋滞もなく30分程で到着しました。霧島神宮の大鳥居からすぐの距離なので、立地的にもとても分かりやすかったです。

車を誘導する案内板がなく、駐車場の場所が分かりにくかったので、場所を聞くためにエントランスまで行きました。すると仲居さんが5-6名お出迎えして下さり、車は男性の方が駐車場まで移動して下さりました。荷物も全て持って頂けてお部屋まで事前に運んで頂けました。

ホテルのような広々としたカウンターのフロントはなく、階段を少し下ったこちらの待合スペースに案内されました。「和モダン」な雰囲気で半個室のようになっており、ソファに座ると目の前には緑豊かな日本庭園がありました。ちょうど到着前に小雨が降っており、葉の上に乗った水滴が太陽の光に反射し、キラキラと光りとても綺麗でした。
仲居さんから宿泊者情報を記載する用紙を受け取り、こちらで記入しました。

ウェルカムフードとドリンクとして、ふくれ菓子と抹茶を頂きました。宿泊場所は山に位置しており標高が高く、鹿児島市内よりも涼しく感じたので、温かい抹茶が冷えた身体を温めてくれました。ウェルカムフードまで頂ける旅館に泊まったのは初めてだったので、とても嬉しかったです。

筆者が案内された場所以外にも、ミニテーブルや美しい着物が展示されているスペースもありました。個人的には、筆者が案内して頂いた場所が一目も無く寛げたので良かったと思います。

ロビーには薩摩切子の美しいグラスや霧島茶、焼酎、和雑貨等の鹿児島の郷土品の販売もしていました。ただし、チェックイン・チェックアウト時は仲居さんが迅速に案内をして下さるので、あまり観る時間がありませんでした。その為、一旦部屋に案内して頂いた後にゆっくりと観ると良いかもしれません。

筆者のプランには女性が借りられる色浴衣サービスがついていました。サイズはM～LLまで用意があり、身長を伝えると丈にあったサイズを教えて頂け、その中から浴衣と帯を好きな組み合わせで自由に選ぶ事ができました。筆者は今回、普段自分では買わないような色の浴衣に挑戦しました。普段とは違った雰囲気を身にまとう事でさらに非現実的な世界観に引き込まれました。ちなみに、男性用は部屋に2サイズ用意してあるので、そちらを着用できます。

こちらはメインの10畳の和室です。今回は2人での宿泊だったので広々と使用する事ができました。綺麗な室内で良かったのですが、唯一気になった事がコンセントの数が少なかった事です。テレビ周りにコンセントは無く、床の間近くのコンセントを使用しました。コンセントの増設は難しいと思うので、延長コード等の貸出サービスがあれば便利だと思います。

庭へと続く窓を開けると綺麗な日本庭園を見ながら寛ぐ事ができます。当日は風が少し強かったのですが、庭の木々からこぼれる陽がキラキラと光ってとても綺麗でした。

床の間には美しい掛け軸とお花が飾ってありました。また、床の間の右手前には空気清浄付き加湿器が設置していました。慣れない客室だと、空調管理が難しいのでこのサービスはとても嬉しかったです。

メイン客室の横に6畳の和室がありました。こちらを通って庭の露天風呂に行く事が可能です。筆者はメイン客室の広さで十分だったので、こちらの部屋は荷物置きとして使用しました。

日が沈むと庭がライトアップされます。とても綺麗なのですが、明りは強くはないので窓の近くまで行くか、庭先まで足を運ばないと認識できませんでした。

夕食の間に布団を敷いて頂けます。仲居さんにメイン客室か6畳の和室のどちらが良いか聞かれるので、筆者は広いメイン和室を選びました。2人だったのでゆったりと寝る事ができました。また、ベットではないので薄い布団で身体が痛くならないか心配だったのですが、敷き布団の下にマットが敷いてあったので問題ありませんでした。

お部屋の1番のポイントである客室露天風呂です。外には専用のサンダルで行くことができました。石畳になっており濡れると滑るので、注意しながら歩く必要があります。

温度も調節可能で朝は少し冷えていたので、入る前に温めておくこともできました。温泉は少し微炭酸でしっかりとして硫黄の香りがしました。

玄関からまっすぐに進むと洗面所と部屋風呂があります。部屋風呂は温泉ではなく、お湯でした。露天風呂にはシャンプーなどがないので、こちらまで移動する必要があります。9月でまだ寒くなかったので問題なかったのですが、冬季は移動中に身体が冷えそうだと感じました。

ホテルの部屋だと備え付けの鏡のみが多いのですが、こちらにはA4サイズ位の持ち運べる鏡の用意がありました。客室でテレビを見ながら準備ができたので、とても助かり嬉しかったです。

アメニティが男性用、女性用と用意がありました。また、ヘアバンドやヘアクリップ等、普段アメニティでは見かけない物まで用意があった点が嬉しかったです。

こちらの袋に入った巾着はお持ち帰り可能なサービスでした。宿泊中、夕食時や温泉に入る時に部屋の鍵や貴重品を入れて持ち運ぶのに重宝しました。

冷蔵庫の飲み物は無料サービスで、持ち帰りも可能でした。また、鹿児島名産の「ボンタンアメ」と「兵六餅（ひょうろくもち）」がありました。

ロッジのような温かな落ち着く雰囲気の談笑室では、24時間コーヒーを無料で頂くことが可能でした。用意している雑誌が年配の方向けかなと感じました。若者向けの雑誌も数点あれば、より寛げると思います。

当日満室で混んでいたので、夕食の時間はチェックアウト順でした。筆者は15時チェックインと早めだったので、夕食は一番早い18時からになりました。朝食は自由に選ぶ事ができました。夕食の時間になると仲居さんが部屋まで呼びに来て頂けます。部屋から歩いてすぐの個室だったので近くて嬉しかったです。また、お部屋から見える庭園とはまた違ったイメージで美しかったです。食べ始めた18時は明るかったのですが、次第に暗くなっていくと、庭園も少しライトアップされました。

お料理は全8品のフルコースでした。1品ずつ持ってきて頂けるので冷たい料理も温かい料理もベストの状態で美味しく頂くことが出来ました。また、筆者が生ものを食べる事ができなかったので、刺身を焼き魚に変更して頂いたりお肉に十分火を通して頂く等の配慮をして頂けたので、全て頂く事ができました。料理代はプラン内ですが、ドリンク代は別料金なので、チェックアウト時に支払います。

朝食は夕食と同じ個室で頂きました。夕食時の落ち着いた雰囲気もあるのですが、朝日が差し込んでとても爽やかな雰囲気でした。
お料理は和食で、ご飯が進むおかずが沢山ありました。ご飯も一人一人釜炊きで粒が立ってとても美味しかったです。お味噌汁もお鍋が用意してあるのでアツアツの状態で美味しく頂く事ができました。

筆者が感動した点は｢庭の美しさ｣と｢清潔感｣です。庭には様々な木々が生い茂っており、筆者が訪れた時は緑豊かな景色を楽しむ事ができました。紅葉の時期や春のお花が綺麗な時期には今回とは異なるイメージの庭を楽しむ事ができるのだと思います。そして｢清潔感｣ですが、これは筆者が宿泊する時に最も重要視している点でもあります。庭の美しさもさることながら、客室や廊下等とても綺麗でした。襖のサッシにも埃が無く、とても好印象を受けました。

夫婦や恋人同士、親子でゆっくりとした時間を過ごしたい時にはとてもおススメのお宿です。都会の喧騒から離れて静かで贅沢な時間を過ごす事ができます。

宿から車で約5分の「霧島神話の里公園」
展望広場では天気が良い日には霧島の街並みを一望する事ができます。
写真のロードトレインに乗って展望台まで行く事も可能なので、子連れや年配の方も楽しむ事ができるのでおススメです。

また、霧島の特産品販売コーナーも充実いしているので、こちらでお土産を買うといいでしょう♪

宿から車で約40分の「霧島アートの森」
広い敷地内には個性豊かなアート作品が点在しています。
「作品のテーマは何か？」と考えながら観ると楽しいかもしれません♪