絶品ステーキの焼き方！フライパン&アルミホイルで簡単にプロの味

ステーキの焼き加減はさまざま！今回は肉汁が楽しめる「レア」から、食べ応えのある「ウェルダン」まで4種類のステーキをご紹介します。

お好みの焼き加減、もしくは料理に合った焼き加減を選んで美味しく調理しましょう。家でも思い通りの焼き色にできますよ。

レアステーキは表面だけ焼き色を付けたのもので、肉の中心部は生の状態です。素材の旨みを存分に味わいたい時におすすめの調理方法！
肉の内部は45℃程度と低温で、まだたんぱく質が縮んでいません。そのため肉汁がたっぷりと貯まっており、焼いた肉を押すと深く沈む柔らかい状態です。

ちなみにサイコロステーキの「成形肉」は、食中毒のリスクがあるためレアは避けましょう。

ミディアムレアのステーキは、レアとミディアムの中間のこと。肉の内部はまだ生の状態が残っていて、食べると肉汁がたっぷりと出てきます。

お肉の素材本来の旨みを堪能しつつ、少し弾力のある噛み応えを楽しみたい時におすすめです。

ミディアムステーキは肉の表面にこんがり焼き色をつけ、中心部だけわずかに赤みを残した状態です。

焼いた肉を押すとゆるやかにへこみ、ゆっくりと戻るくらいの弾力。歯切れの良さが特徴で、噛めば噛むほど口の中に肉汁が広がります。

ウェルダンのステーキは、肉の内部までしっかり火が通っている状態です。弾力があり、肉感を楽しめる焼き方です。他の焼き加減と比べて繊維が収縮し肉汁が滲み出てくるので、焼いていると中心部分が膨らんできます。

加熱後に肉を押してみると押し返されるような強い弾力があるのが特徴。食べ応え抜群で、肉をガツっと食べたい時におすすめです。

好みの焼き加減を選んだら、ステーキの焼き方のコツをチェックしましょう！

ステーキの焼き方はお肉の下処理と加熱のテクニックを知れば、安い肉でも柔らかくジューシーに仕上がります。どれも簡単な上にすぐ実践できるので、ぜひ参考にしてみてください。

冷凍した肉の場合は調理する半日前から冷蔵庫に移し、焼く30分くらい前に冷蔵庫から出しておきましょう。肉の温度をゆっくり常温に近づけることで、旨みが逃げるのを防ぐためです。さらに肉の内部と表面部分の温度差が小さくなるので、火が均一に通ります。

肉に筋があるものは筋切りもしましょう。焼く時に肉が縮まるのを防ぎ、やわらかいステーキに仕上がります。サイコロステーキは肉を叩いて全体を同じ厚さにすると良いです。

塩コショウなどの下味は、焼く直前にふるのがポイント。早く振ると肉汁が出てきてしまいます。分厚い肉は塩を多めに振り、粗引きの岩塩がおすすめです！

焼く前にフライパンを温めるのがコツ。フライパンから軽く煙が出る程度でOKです。
ステーキを焼く時は肉をなるべく動かさないのがポイント。何度もひっくり返すと肉の油や旨みが抜けてしまうので、片面が焼けるまでは動かさずに待ちましょう。

家にあれば鉄製のフライパンを使って焼くのがベスト！最初は強火もしくは中火で表面に焼き色を付けるイメージです。

厚切り肉のときは表面を焦がさず内部まで火を通したいので、フライパンの予熱は必要ありません。肉をフライパンにのせてから弱火にかけ、じっくりと焼いていきます。

また焼き始める前にしっかり内部まで常温に戻すために、冷蔵庫から取り出す時間は30分～1時間程前がおすすめです。

肉が両面焼けたら、アルミホイルで包んで休ませます。こうすることで中心部までゆっくり加熱され、絶妙な焼き加減に仕上がります。
肉汁を落ちつかせることで流れ出るのを防ぎ、味をなじませることができます。

肉を焼く30分前に冷蔵庫から取り出し、常温に戻しておきます。ここで赤身と脂肪の間にある筋に包丁で切り込みを入れましょう。
肉に塩こしょうを振るのは、焼く直前です。

下準備ができたらフライパンを強火にかけます。さらに油を注ぎ、フライパンから軽く煙が出るくらいまでしっかり温まったら肉を入れましょう。（※テフロンのフライパンは中火で少しずつ温める）

強火で熱したフライパンに肉を入れたら「ジュー！」という音がしっかり聞こえればOK。油が跳ねることがあるので、手前からゆっくり入れるように注意してください。

ステーキの種類別の焼き時間の目安は以下のレシピを参考にしてみてください。こちらは肉の厚さが約2cmのステーキの焼き方です。肉の厚みによって焼き加減を調節しましょう。

オーソドックスなサラダ油を使用してもいいですが、牛脂を使えばコクが増し、オリーブオイルを使えば外側が香ばしくジューシーに仕上がります。

さらにスライスしたにんにくで香り付けするのもおすすめ！肉1枚あたり1片くらいのニンニクを弱火でじっくりと炒めて、油に香りを移します。ぜひガーリックステーキもお試しください。

焼き終わったらフライパンから肉を取り出し、アルミホイルで包んで約3〜5分間寝かせます。余熱でじんわり火を通すことで、旨みが閉じ込めましょう。
こうすることで更にジューシーに仕上がり、プロのような美味しいステーキが完成します。

ステーキの焼き加減は、親指の付け根と肉を押した感触を比べてチェックできます。例えばレアの場合、親指と人差し指でOKサインを作ります。その時の親指の付け根部分の固さと、肉の弾力が同じであれば丁度いい焼き加減です。
焼き加減の種類別に下の表を参考にしてみてください。

【ステーキの焼き加減の見極め方】

ステーキはソースでさまざまな味にアレンジできます！家でもプロ顔負けのステーキが食べられます。コクのあるバターソースやワインソースなどの洋風ステーキだけでなく、あっさりとした玉ねぎソース、シンプルなわさび醤油など和風もおすすめです。

さらに本格的なステーキを楽しみたい方は家庭用の鉄板に盛り付けてみるのもおすすめ。鉄板がない場合は、盛り付ける前にお皿にお湯をかけて温めて置くと食事中に肉が冷めにくくなります。

今回はプロのように仕上げられる美味しいステーキの焼き方をご紹介しました。ステーキは肉の下処理や焼き方のコツを知れば、家でも簡単にレストランのような味に仕上がります。
特別な日や少し贅沢な気分を味わいたい時に、ぴったりのごちそうです。レシピを見てぜひ作ってみてください。