【青森】インスタ映え！恐山の紅葉と神秘の絶景

青森県下北半島の中央部に位置し、滋賀県の比叡山（ひえいざん）と和歌山県の高野山（こうやさん）と並ぶ、日本三大霊山の一つである恐山。

「恐山」という名の山が存在しているのかと思いきや、宇曽利山湖（うそりさんこ）を囲む釜臥山（かまふせやま）、地蔵山（じぞうやま）などの8つの外輪山（八峰）を総称して「恐山」とよんでいるそうです。


また、水子供養としても有名な恐山菩提寺（ぼだいじ）。

あの世へ行ってしまった子供の供養の為にいたるところに石が積まれ、あの世でも子供が寂しくないようにと風車が供えられています。
これはお寺が始めたものではなく、参拝に訪れた方が風車を供えはじめたのがきっかけで定着したそうです。

風に吹かれるとカラカラと風車のまわる音が聞こえ、せつない気持ちになります。

恐山は活火山であり、硫黄の匂いがします。
火山性ガスにより、頭痛や倦怠感を起こす人もいるそうで、身長が低くガスを吸い込みやすい小さいお子さんや、お体の弱い高齢者の方は注意が必要です。


また霊場内には「恐山温泉」があり、無料で入ることができます。
※入山料として別途￥500（税込）かかります。

死後に訪れると言われている「三途の川」。
その川が恐山に存在しています。


恐山の入り口から約500メートルほどのところにあり、近くを通ると赤い「太鼓橋（たいこばし）」がすぐに目につきます。

太鼓橋の橋の下に流れる「正津川」が三途の川と言われ、罪を犯した悪い人には太鼓橋が針の山に見えて川を渡れないなどと言われています。
ちなみに以前は実際に渡ることができたそうなのですが、現在は老朽化のため渡ることができないそうです。

ゴロゴロとした岩場に硫黄泉が湧き出す、まさに「地獄」とよばれるこの場所。
稀に藻が生え赤く染まる「血の池地獄」や「重罪地獄」など、およそ136もの地獄があります。

地獄の荒地を抜けると突如現れる美しい景色。

地獄から一変、まるで天国に来たかのような絶景が広がっています。

静かで美しい景色を目の当たりにし、何とも言えない不思議な感情になりました。

本当に美しく、神秘的な絶景です。

宇曽利山湖は恐山のカルデラにある火口湖で、湖底から硫化水素が噴出しています。

筆者が訪れた日は雲が多かったため写真では伝わりませんが、晴れた日にはエメラルドグリーンの美しい色をした湖が姿を現します。

なんと「ウグイ」と呼ばれる魚が棲息（せいそく）していて、この湖にいる魚はウグイの1種類のみなんだそうです。

極楽浜はまるで、どこかの美しい海の砂浜かのように白くて綺麗です。

この時期にしか見られない紅葉。

恐山に鮮やかさをもたらし、一段と違った風景が見られるこの時期にこそ訪れてほしいスポットです。

いかがでしたか？
恐山の開山は5月～10月の末までだそうで、時間などの詳細についてはサイトをご覧ください。

10月に青森県下北半島を旅行される方にはぜひ立ち寄っていただきたいスポットではありますが、決して軽い気持ちでいってはいけません。
まだまだご紹介しきれなかった部分などもありますが、もし行かれる方はサイトなどで行き方や恐山について事前に調べておくといいかもしれません。


死後の世界が垣間見え、不思議で神秘的な美しい景色を目の当たりにしたら「恐山」に抱くイメージがきっと変わることでしょう。