【星のや竹富島】疲れたら、沖縄にでも。島の日常に溶け込む男ひとり旅のススメ。

竹富島とは、石垣島より船で約10分の場所に位置する、人口360人程度の島。
ここには高層ビルなどの近代的な建物は無く、伝統を尊重した戸建の民家から成る集落が点在している。
その集落のひとつを形成しているのが、ここ【星のや竹富島】だ。

約2万坪の広大な敷地の中、島内に建つ家と同じように“竹富島景観形成マニュアル”に従い、伝統を尊重して建てられた戸建の客室やプール、見晴台などから成るここ【星のや竹富島】。
まさにここも“集落”と呼ぶに相応しい、竹富島を作る景色の一部となる場所である。
透き通る海、青い空、その狭間の白い砂。あたたかな風と、ゆったりと流れる島時間。
仕事の忙しさや忘年会、新年会など、何かと疲れが溜まるこの時期には、【星のや竹富島】で過ごすひとり旅専用プラン「男のがんじゅうひとり旅」がおすすめ。

チェックイン後より贅沢な昼寝の時間を設けたりと、とにかくゆったりと滞在する一日目。
そして二日目からは、長寿地域である竹富島の島人（しまんちゅ）の知恵を学ぶプログラムを体験できる。

二日目の朝は9:00より、畑人（はるさー）体験を。
畑人（はるさー）とは、沖縄の言葉で“畑を耕す人”のこと。
竹富島に住む人々の長寿の秘訣のひとつとして、畑仕事で全身を動かすことを日常的に行っていることが挙げられているという。

珊瑚礁が隆起してできた竹富島は、山や川が無く農作物が育ちにくいため、芋が古くからの島人の生活を支えてきたのだとか。
ここ【星のや竹富島】施設内には畑があり、かつて島で主食として食べられていた芋を自分の手で収穫し、夕食時には芋の団子“ンヌイ”として夕食時にいただくことができる。

普段の生活でこのように全身を使って作業をすることは少ないだろう。
この適度な“疲れ”こそが自然であり、現代人に不足していることなのかもしれない。

この「男のがんじゅうひとり旅」プランでは、竹富島の長寿の秘訣のひとつといわれる、植物性食品を中心とした食生活を体験し、乱れがちな食生活を調えることができる。

朝から畑で身体を動かした後は、島人の教え通りに野菜が中心の昼食をいただこう。
昼食の内容は、島で親しまれている野菜やハーブのサラダ、島豆腐のクラムチャウダーや、ハーブを練りこんだパスタなど、島の恵みを存分にいただくことができるメニュー。

冬でも平均気温が18度と、避寒地である竹富島。
あたたかな陽の光を感じながら食事を楽しんだり、縁側でのんびり過ごす贅沢なひととき。
忙しい日常を送っている現代人に必要なゆっくりとした時間が、ここには流れている。

朝は畑で身体を動かし、あたたかな陽の光のもとで昼食をいただいたら、この後どんな状態になるかは容易に想像できるだろう。
この「男のがんじゅうひとり旅」プランには、昼寝の時間が設けられている。
この時間は施設内の“島風（しまかじ）ハンモック”にて、至福のひとときを。

気が付けば、外へ出て太陽の光を浴びることなど、日常において重要視しなくなってきた。
あたたかな陽と心地よい風を感じながらハンモックに揺られている時間は、その忘れていた心地よさを思い出させてくれる時間となるだろう。

島の空気を吸い、島での暮らしを体験していると、時計を見ることがなくなってしまうこともあるという。
昼寝を数時間で切り上げて施設内のプールに入るのも良し、ビーチで沈みゆく太陽を眺めるのも良し。
ここでは何も気にすることなく、思い思いの時間を過ごすことが大切。
その時にふと考えることや、思いつくこと。それらに向き合うことが、ひとりで旅へ行く意味なのかもしれない。

夕食には、島人の食生活に倣った“がんじゅう御膳”を。
豆腐チャンプルーやゴーヤの小鉢、そして朝に収穫した芋から作った“ンヌイ”など、島人に親しまれている料理が並ぶ御膳を、島の夜風を感じながらいただこう。

耳を澄ませば静かに響く波の音や、どこからともなく聞こえる三線の音、島人たちの話す声などの竹富島の“日常”の音。
そっと耳を傾けてみればそんな音たちが聞こえる。
まるで島民のひとりとして迎え入れてくれているような、心温まる夜となるだろう。

涼しげな風が流れる竹富島の夜には、客室に竹富島の島人を招き、晩酌を楽しむことができる。
毎日の適度な飲酒と友人との交流も、竹富島の島人による長寿の秘訣だという。
心地よい島の夜風と、泡盛の相性は言わずもがな。
この場による島人との出会いも、ひとり旅ならではの醍醐味なのではないだろうか。

夜が深まり、見上げれば満点の星に彩られた夜空を望むことができる。
畑で身体を動かしたことと、泡盛によって眠りにつくことは容易なはず。
微かに聴こえてくる波音をBGMに、その夜空に吸い込まれるように眠りに落ちてゆくことだろう。

俗に言う“現代人”とは、どんな人のことを指す言葉なのだろうか。
日常に何か不満や疲れ、ストレスを感じることがあるようであったら、あなたにはこのひとり旅が必要なのかもしれない。
ゆったりと流れる時間の中、ゆったりと、そしてしっかりと生きる竹富島の島人から、“現代人”に足りない何かに気づくヒントが見つかるかもしれない。