惹きこまれる世界観。感性が磨かれる『ドラえもん展』

まず最初にご紹介するのが、映画監督なども務める有名写真家の蜷川美香さんの作品。今回、蜷川さんが手がけられたのは、ドラえもんとのデートの様子♡
ドラえもんと一緒に水族館に行ったり、どら焼きを食べたり…。「もし、ドラえもんが彼氏だったら…。」と、想像しながら写真を見ていると、気持ちが温かくなります。筆者のお気に入りの写真は、ドラえもんと彼女が寄り添う後ろ姿！微笑ましく、幸せな気持ちになります。

蜷川さんの作る世界は華やかで温かみがあり、穏やかな気持ちになる写真ばかりでした。私だったらこんなデートがしたい！と、想像を膨らませてみてはいかがでしょうか♪

お洒落で温かみのある世界に、みなさん魅了されちゃいますよ！

思わず、「おぉ！」と声をだしてしまう！カラフルでフォトジェニックな世界は圧巻。村上隆さんの手掛ける作品『あんなこといいな、出来たらいいな』。
テーマ通り、いろんなことをしているドラえもんや、ドラえもんの仲間たちを探すのが楽しいです♪お花いっぱいの鮮やかでかわいらしい世界の中、ドラえもんがバズーカを打っていたり、秘密道具を使っていたり…。
飽きることなく、見続けられちゃいそうですね。お気に入りのドラちゃんを探してみてはいかがでしょうか？

次にご紹介するのが、鴻池朋子さんの作品『しずかちゃんの洞窟（へや）』。筆者はしずかちゃんのイメージを、ピンクや白といった淡い色味で想像していたので、この作品に大変驚きました。
すべての絵が皮に描かれており、皮がつなぎ合わされて巨大サイズの作品となっているそうです。狼にくわえられたしずかちゃんや、カエルの卵、蛇、カワウソなどが描かれており、ファンシーなイメージとは遠い、新しい独特な世界に驚かされます。
感性が磨かれる、しずかちゃんの洞窟から目が離せません♪

リアルな世界に惹きこまれます！

『ドラえもん展』には、絵だけでなく立体的な作品も展示されています。森村泰昌＋コイケジュンコさんによる作品『空（くう）を超えるドラス』、『時を駆けるドラス』。ポートレートが2点と、『二～四次元ドレス』と銘打たれた実際のドレスが展示されています。

ポートレートの前にドレスが並べてあり、写真と比べながら見てみるのも楽しいです。写真ではなく、立体だからこそ感じられる、ドレスの動きや、影、繊細な作りに感動してしまいます。
ウィッグやドレスは、よく見るとコミックスの切れ端で作られています。どこまでも丁寧に、繊細に作られた作品に、アーティストたちの作品に対する思いを感じ、感銘を受けます。

いかがでしたでしょうか？子供だけでなく大人も楽しめる深い世界が『ドラえもん展』にはあり、それぞれのアーティスト達の想像力に感動してしまいます。
「ドラえもんを私だったらこう描く！」。
アーティスト達の思いが込められた作品にはそれぞれの魅力があり、見入ってしまいました。

展示会の最後には、「ドラえもんがいてくれたらと、今日も思う。」というメッセージがあります。誰もが1度は思ったことがあるのではないでしょうか？アーティスト達が、自分たちの思い描くドラえもんの姿を形にした作品たち。このメッセージを踏まえた上で、もう1度鑑賞したいと思いました。感性を磨くアートな世界が『ドラえもん展』にはあります。
2018年11月18日（日）まで松坂屋名古屋店で開催されておりますので、是非見に行かれてみてください♡ドラえもんの見方が変わるかもしれません♪