今宵、広東料理に恋をして。伝説的中華レストラン『西麻布 香宮』で過ごす夜

たった一度の出逢いが、その後の人生を変えてしまう――。私たちの人生では、本当にしばしば起こり得ることです。食に関しても、またしかり。今宵、中華料理界の名シェフ・有島浩昭氏が牽引する『西麻布 香宮』で出逢ったのは、従来の価値観を揺さぶる、食の新体験でした。少しでも琴線に触れた方は、きっとそれが変わり時。下記へとスクロールをどうぞ。
提供:西麻布 香宮
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この記事の目次

中華料理界の名シェフ・有島浩昭氏が総料理長を務める『西麻布 香宮』がオープン

aumo編集部
広尾駅3番出口から徒歩約7分、一歩路地を入った閑静なロケーション――。

『ザ・ペニンシュラ東京』の「ヘイフンテラス」や『マンダリンオリエンタル東京』の「センス」など、名だたる中華の名店でスターシェフとして活躍し、ミシュランガイドで一ツ星をも獲得した有島浩昭氏が総料理長を務めるというその店は――あまりにもひっそりと、その場所に在りました。

そう、ここは今秋ニューオープンを迎えた高級中華料理店『西麻布 香宮』。
その高い注目度に反して、看板に控えめに光る店名の文字にはいささかも傲然たる色がなく、”なるほど、名店の真髄とはこういうものか”と感じざるを得ない雰囲気です。

さあ、おそらく人生最初で最後となるであろう超一流店へのアプローチへと、一歩足を踏み入れてみましょう。
aumo編集部
階段を上がると、出迎えてくれたのは2体の狛犬。
まるでここから先が、日常と切り離された神聖な空間であることを示しているかのよう。

高鳴る胸を抑え、扉をゆっくり、押し開いて。
今宵はいったい、どんな出逢いが待っているのでしょうか。
西麻布 香宮
乃木坂駅から512m / 東京都港区西麻布3-13-10パークサイド セピア 2F
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オリエンタルな中にもヨーロッパの雰囲気を思わせる瀟洒な空間

aumo編集部
入店して最初に案内されたのは、一枚板のテーブルが印象的なカウンター。
聞けば、アフリカンチークを丸々切り出して作った特注品なのだそう。
aumo編集部
▲ライトに反射する天板の艶といい、奥行75cmのサイズ感といい、まるでテーブルが料理を引き立たせる舞台であることを物語っているかのよう
設えられたブラックアイアンのディスプレイラックやシンプルモダンなチェアは、どことなくパリのアパルトマンを想起させるテイストで統一されており、どことなく異文化ミックスなムードです。
aumo編集部
着席すると、眼前に広がるのは、中華料理界に燦然と輝くスターシェフ・有島浩昭氏の切り盛りする厨房。
名だたる中華の名門で培ってきたその神業を、間近に観られる贅沢さです。

これはまさしく……
ショーの舞台裏を覗いているかのような、はたまた神々の創造を目の当たりにしているかのような。
いやが上にも、これから始まるコースへの期待が高まります。

今宵、美食の限りを尽くした料理に耽溺したい

aumo編集部
▲≪主廚推介套餐≫Chefのお薦めスペシャルコース 28,000円(消費税込み・サービス料別)
さて、今日頂戴するコースはこちら。
全11品の一つひとつには、ナンバリングする代わりに数字で始まる広東語の四文字熟語が名付けられており、思わず笑みの溢れるユニークさ。
このようなエンターテインの姿勢は創作にも通底しており、「コースの中では、一つとして同じ食材を使用していません。お客様に、最大限料理を愉しんでもらいたいから」(有島氏)とのこと。

以下で、そのコース料理を一品ずつご紹介していきます。

「一帆風順」北京ダックをガレットで包む新発想

aumo編集部
▲ペアリングコース 12,000円(消費税込み・サービス料別)
今夜のアミューズメントは、料理だけではありません。
『西麻布 香宮』では、選び抜かれたワインとのペアリングが心ゆくまで愉しめるのです。
お勧めしてくれるのは、専属ソムリエである大滝和穂氏。
「これから吟味して、さらにワインの銘柄を変える可能性もありますが…」と控えめに話しながらも、まずは寿ぎの一杯であるシャンパンを注いでくださいました。
aumo編集部
今宵の先陣を切ったのは、みんな大好き(であろう)北京ダック。

北京ダックといえば、薄めに焼いた小麦粉の皮に包んで食べる、お馴染みの贅沢料理。
ですが、こちらのお店ではなんと、北京ダックを蕎麦粉のガレットで包んでいただくスタイル!
「フランスのパリにいた頃に食べていたガレットの美味しさを、料理にも生かしてみたくて」と語る有島氏。
ひと口噛んでみると、北京ダックのジューシーな甘味とともに、しっかりとした蕎麦粉の香ばしさが口の中に広がります。

さらに、飲み込んだ後も、素朴な甘みが舌の上に残るこの感じ。
もう少し、甘みに浸っていたいこの感じ。
よくもこう、余韻を残すなあ…。

コースの一品目は、幼き日にキャンディーを舐めていた懐かしい想い出のような、意外な幕開けとなりました。

「二龍騰飛」主役を引き立てる脇役もまた、主役

aumo編集部
続く二品目は、黒鮑を二種のネギソースで挟んだ冷菜。
薄紫のガラス皿に可愛らしく盛り付けられた黒鮑とキャビアの山を箸で崩し、まずはひと口運びます。

最初に驚いたのは、黒鮑のどこまでも柔らかな噛み心地。
滑らかでふっかふかの食感は、誇張なく、今までに出逢ったことのない味わい。
続いて、キャビアのまろやかさが舌の上に染み出します。

実はこのキャビアがあまりにも美味しくて、思わず「黒鮑とキャビア、主役はどちらなんですか?」と愚問を投げかけてしまったほど。
有島氏の答えは「主役はもちろん黒鮑。黒鮑を邪魔しないほどの上質なキャビアを使っています」とのことでした。

主役を支える脇役もまた、主役。
そんなことが起こり得る、『西麻布 香宮』の一夜です。

「三陽開泰」ここで、火付け役をちょっぴり投入

aumo編集部
三品目。
テーブルに上がったのは、”まさかこんな場所で出会えるとは!”と思うくらい、親しみやすいフォルムの焼き饅頭。
「コースの途中で炭水化物をひと口取り入れることで胃が拡がって、食の進みがスムーズになるんです」とは有島氏の言葉。

まさかそんな戦略的な発想によって、焼き饅頭がサーブされているとは!
aumo編集部
▲付け合わせは『西麻布 香宮』特製の豆板醤。辛味が少なく、コクのある味わいが好評だ
割ると、中に入っていたのは糯米のチャーハン!
炭水化物×炭水化物の組み合わせも、有島氏の戦略によるものなのでしょう。
チャーハンの具材として使われているのは、腸詰・干しエビ・干し貝柱・いぶりがっこ・椎茸・エシャロットだそうで、焼き饅頭の柔らかい皮を噛み込んでいくと、中からチャーハンの旨味がじゅわりと広がります。

鼻に抜ける独特な甘味が、ニュージーランド産のフルーティーなロゼワインとも好相性。

「四季平安」味覚から、秋だなあ。

aumo編集部
続いて大滝氏がペアリングしてくれたのは、中国のシャルドネを使用した白ワイン。
「濃縮された果実感、優しい樽の香りが感じられると思います」との言葉通り、ひと口含むと、バニラのように芳醇で甘やかな香りが鼻孔に抜けていきます。

こちらの白ワインと合う料理はというと…?
aumo編集部
四品目は、車海老と秋トリュフをふんだんに使った、季節の逸品でした。
「普通炒め物って汁が出るけれど、このお皿には汁気が出ていないでしょ?それは、それぞれの食材に味をコーティングしているからなんです」と有島氏。

匠の技に感動を覚えつつ、車海老をひと口。
なにこれーー。

プリッッップリ!!!!

そして、一度噛んだら最後、旨味の大洪水。
こんな海老、食べたことがありません。

海老の感想に結構なボリュームを使ってしまいましたが、このお皿の特筆すべきはその香り。
芳しいトリュフが乗るだけで、アスパラガスやスナップエンドウも見事な秋味に変わるのです。
そこへ先ほどの馥郁たる白ワインを流し込むと、より一層秋は深まって…これ以上説明するのは、野暮かもしれません。

「五福臨門」お待ちかねのスターが登場

コースも中盤となる五品目。
いよいよ、お待ちかねのスターが登場です。
aumo編集部
ご覧ください。
黄金に輝くこの青ザメのフカヒレを!

ーーと思いきや、
「あくまでフカヒレと(その下の)卵白クリーム炒めは副菜です」と語る有島氏。

こちらの一皿の主役はあくまでも、豚肉・鶏肉・金華ハムを8時間蒸して作るスープなのだそう。
しかも、驚くことなかれ、調味料は一切入っていないのだとか。
aumo編集部
”あくまで副菜”であるフカヒレをワンスクープ。
伝わるでしょうか?この繊維の解け具合。

口に入れると繊維が解ける度に染み込んでいたスープが口の中に広がり、重層的なハーモニーを奏でます。
中でもとりわけ強く感じるのは、金華ハムの存在。

まろやかな喉越しと後に残る塩気によって、またさらに飲み進めたくなってしまうのです。
この悪魔的な魅力には、抗いようもありません。

「六六大順」人生で一番美味しかった豚肉の話

aumo編集部
ここいらでひとつ、人生で一番美味しかった豚肉の話でもしましょうか。
実は私も昨日、出逢ったばかりなんですけどねーー。

コース折り返しとなる六品目は、
松坂ポークのチャーシューと、クリスピーな皮が特徴のローストポーク。
これがとにかくもう、甘くて柔らかくて、美味!!!!

本来ならば、美味しさの理由をもっと詳細にお伝えしたいのですが、あろうことか、「うまい」「甘い」以外の味メモが残っていないのです(大失態)。
味わっている間、天国にでも行ってたんでしょうね。

とにかく、SF映画によくあるタイムループに陥るなら、この瞬間を選びたい。
そう思えるくらいの、至福の時間でした。
ぜひご自分の舌で確かめてほしい逸品です。

「七星高照」エスニック風味に元気付けられて

aumo編集部
チャーシューの無限ループの夢が叶うはずもなく、七品目がテーブルに運ばれてきました。

続いては、長崎県五島列島産の赤ハタを使用した蒸し魚料理。
ソースにナンプラー、トップにピーナッツ油の香りを纏わせたネギとパクチーを乗せたという、なんともエスニックな一皿です。

(本当は私、チャーシューの方が……)
不謹慎にもチャーシューへの恋慕を引きずりつつひと口運んでみると、口の中の世界観が一変。
一気に熱風吹き抜ける、東南アジアの喧騒に佇んでいました(あ、イメージの話ですよ)。
aumo編集部
かと思いきや、飲み込んだ瞬間、わりとあっさりライトな後味に変わるのです。
赤ハタの上品な味わいがそうさせるのか、それとも別の隠し味によるものかーー。

有島氏もお気に入りの山梨県産の白ワインを頂くと、すっきりとした切れ味がその微かな余韻を拭い去っていきます。

不思議な感覚を確かめるために食べ進めたくなる。
そんな磁力が、間違いなくこの一皿にはありました。
※次項目で「鳩の丸焼き」が登場します。苦手意識のある方は、閲覧時にはくれぐれもご注意ください。

「八方來財」鳩を手掴みで食べる贅沢

aumo編集部
みなさん、鳩を食べたことはありますか?
ジビエ通やマタギの家系でない限り、おそらく大多数の日本人は経験がないのではないでしょうか。

『西麻布 香宮』では、そんな体験が叶ってしまうのも魅力のひとつ。
ということで、八品目は、聞いてびっくり見てびっくりな仔鳩のクリスピー揚げ!

なんとこちらは広東では日常的に食べられている伝統料理だそうで、香辛料を効かせた塩ダレで漬け込み、ボイルし、油で揚げて作るのだそう。飴色の見た目が芸術的ですね〜。
aumo編集部
ワイルドに手で引き裂いて、いただきまあす!

さて、人生初の鳩の感想ですが、
「鶏肉よりも、もっと野性味を感じさせる味わい」
でしょうか。
脂身がほとんどなく、齧り付いた食感はジャーキーのよう。
咀嚼する度、口の中で香辛料の香りがふわっと広がります。

これって、ヘルシー志向の方や真の肉好きにはたまらない味だと思います。

脳みそが珍味、と言うことなので、こちらも頂戴してみました。
こちらは臭みが一切なく、クリーミーで、例えるならあん肝からえぐみを取ったような味わいです。

手掴みでいただくことの楽しさや、命をいただいていることへの実感を味わえる、ダイナミックな体験でした。

「九九同心」締めはやっぱり麺でしょう

aumo編集部
食事のラストとなる九品目。
こちらはなんと贅沢にも黒毛和牛と松茸を載せた、温かいスープ麺!

こんな高級店であっても、締めに麺類をいただける喜びが楽しめるとは、意外な嬉しさ。
aumo編集部
麺を啜ってみると、柔らかすぎず、硬すぎず、ちょうど良い歯応え。
ああ〜これこれ、これが欲しかった!気分は完全に3次会帰り。

ただひとつ、赤提灯のラーメン屋と違うのは、鼻に抜ける和牛と松茸の香りでしょうか。
素材の出汁が染み込んだ滋味深い味わいは、食べるごとに体が元気になっていくような感覚があるのですね。

「ライムで味変してみてください。全然違いますから」との有島氏のお言葉通り、果汁を入れると、味わいが一層爽やかに変わるのも本当に不思議。
夢中になって食べ進め、気づけばスープまで完飲です。

「十全十美」デザートは別腹、とはよく言ったもんだ

aumo編集部
拍手喝采のうちに幕を閉じた、二時間のお食事コース。

続いてのデザートは、別室のラウンジに移動してのお楽しみになるのだそう。
オリエンタルリゾート風な庭を望むこちらのスペースは、”甘い歓談”にもぴったり。
aumo編集部
正直、ここまで豪華なデザートが頂戴できるとは思いませんでした。
運ばれてきたのは、マロンのブリュレ風デザート。
「クランベリーや渋皮の栗の甘露煮、柿のコンポート、ウイキョウ・シナモン・ハッカクのゼリーや板チョコが入った」贅沢な内容となっており、もはやこの前情報の時点で想像の範疇を超えています。
aumo編集部
百聞は一見にしかず、と言うことでパクリといただいてしまいましょう!

ほのかにスパイス香るゼリーと、桂花陳酒で漬けた柿のコンポートが舌上で溶け出し、甘い、甘酸っぱい、酸っぱいと言ったようにめくるめく変化を遂げていきます。
なにこれ。めちゃくちゃ美味しいんだけど????

取り憑かれたように二口目。
底部に入った板チョコを割って、ヘーゼルナッツのクッキーとマロンクリームをパクリ。
先程の一口目と打って変わって、ひたすらにクリーミーかつ甘やか。
やっぱりこれ、めちゃくちゃ美味しいんだけど?????

「百事可樂」に舌鼓、「千事吉祥」でひと心地

aumo編集部
「プティフールも召し上がってみてくださいね。僕のおすすめは、紹興酒に漬け込んだレーズンを使ったバタークリームサンドです」と有島氏がおすすめしてくださるままに、今度はバタークリームサンドをいただいてみました。

柔らかなクッキーとまろやかなクリームの食感を楽しんでいるうちに、突如!
紹興酒のあの独特な香りが鼻孔に広がります。
aumo編集部
シチリア産のデザートワインをひとすすりしながら、コース料理の余韻に浸ります。

まさかレーズンサンドまで、中華風に変えてしまうなんて。
前菜からデザートに至るまで、一貫して通底する「広東料理」テイストに、とことん魅せられた夜でした。

元には戻れないから気をつけて。未知の世界へとあなたを誘う『西麻布 香宮』

絶品料理とワインを通し、有島シェフの魂に、大滝ソムリエのセンスに、世界の食文化に触れた二時間。
振り返ってみれば、それは「贅沢」という一言ではとても言い表すことのできない、崇高で静謐な体験でした。

もしかしたら、『西麻布 香宮』が名店たる所以とは、食体験以上のものを提供するところにあるのかも知れません。一段高みを目指したい方や新しい扉を開きたい方、プロフェッショナルに刺激を受けたい方は大いに訪れる価値あり。

ただし、くれぐれもご注意を。
その強烈なインパクトゆえに、扉を一度開けば、もう二度と、元のあなたには戻れないのですから。

西麻布 香宮
乃木坂駅から512m / 東京都港区西麻布3-13-10パークサイド セピア 2F
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※掲載されている情報は、2021年10月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。

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更新日:2021年10月21日

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