幻想的な”モンサンミッシェル”を徹底解剖｜行き方や名物まで網羅

フランス旅行の際、どの観光スポットに行くべきか悩みますよね。そんな時、常に観光スポットランキングの上位に入ってくるのが「モンサンミッシェル」！
しかし、エッフェル塔や凱旋門、ルーブル美術館などは比較的近い距離にありますが、ヴェルサイユ宮殿やモンサンミッシェルはパリから離れた所にあるのが観光の際はネック…。

それでも筆者は、フランス観光にモンサンミッシェルのプランを入れて本当に良かったと感じていますので、今回はモンサンミッシェルの魅力や見どころ、行き方まで実体験をもとに徹底解剖していきます。

モン（岩山）に建てられた大天使を奉る聖堂があるモンサンミッシェルは、修道院に僧が住み始めたことから、下方に村が広がり発達していきました。
イギリスとの100年戦争の際は不落の建築物として強固な防壁や要塞が有名になり、その後、フランス革命で修道会が解散してしばらくは、監獄として使用をされていたこともあります。
しばらくすると、歴史的建造物として修復作業などが進み、現在はユネスコの世界文化遺産に指定され、フランスが誇る観光スポットとして、多くの観光客が訪れる場所となりました。（※”モンサンミッシェル公式パンフレット”参照）

モンサンミッシェルへの行き方は、旅行会社のツアーを予約する方法と自己手配で行く方法があります。筆者は自己手配でモンサンミッシェルへ訪れたので、その時の行き方をここではお伝えします。

「モンサンミッシェル」までの行き方は直行バスや電車+バスを使う行き方がありますが、どちらも事前に予約をすれば後は現地の案内板に従って移動するだけ！宿泊施設も数がそもそも少ないので、ホテル予約サイトを使いあっという間に予約完了！

初めての旅行先で、乗り継ぎに不安がある…という方で、時間に余裕のある方にオススメなのが直通バスを利用した行き方。片道5時間ほどかかってしまいますが、バスで寝ていれば「モンサンミッシェル」までたどり着くことが出来るので、とても楽ですよ♪
下に載せているサイトでは、 La Défense（ラ・デファンス）駅からモンサンミッシェルパーキングまで直通のバス（土曜日と月曜日発）を予約することが出来るので、チケットがなくなってしまう前に早めに予約をするのをお勧めします。

ただ、早朝発のバスばかりなので、ホテルから駅まではUberやタクシーを利用して自力で行かなければなりません！頑張って早起きをしましょう！

続いてご紹介するのが、筆者が選んだ行き方「電車＋バス」です。乗り継ぎがあるので最初は不安でしたが、この経路だと片道3時間で辿りつけるんです！

出発地は「モンパルナス駅」。この駅はエッフェル塔やシャンゼリゼ通りからタクシーで10分ほどの場所にあり、広さのある大きな駅です。「モンパルナス駅」から「レンヌ駅」までTGVと呼ばれる高速列車を使い、「レンヌ駅」からバスに乗り換え「モンサンミッシェル」へ移動します。

利用するのはTGVという高速列車。駅に掲示板があり、発車時間の20分前くらいにはどのホームに行けばよいか番号が出るので、それを頼りにホームへ向かってください！

TGVに乗るためには事前にチケットを予約し（下にチケット購入のリンクをチェック！）、そのチケット番号が書いてあるページを印刷しておくと安心。上のような改札が駅にあり、その手前あたりにチケット発券機があるので現地でチケット番号を入力し発券しましょう。

チケットを購入する際、ファーストクラスとセカンドクラスがありますが、セカンドクラスでも十分広さがあり、ここで無駄にグレードアップする必要はないかと思います！車窓からはパリとは打って変わって自然溢れる風景を楽しめ、ゆったりとした時間を過ごすことが出来ますよ。
駅に降りる前に車掌さんがチケットの確認に来るので、間違えて捨てたりしないでくださいね。

乗り継ぎ場所のレンヌ駅に到着！ここからバスに乗り換えます。駅に着くとバス停のマークがいくつかあり、どれが「モンサンミッシェル」行きなのかが分からなくなってしまうと思います。そこで目印にすべきマークが上のイラスト！筆者はふら～っとバス停に向かって歩いていましたが、「モンサンミッシェル」行きのバスがどうしても見つからず、現地の方に聞いたら、少し離れたとこにあることが発覚！慌てて現場に走り出しました。

「モンサンミッシェル」行きのバスはちゃんと「le mont saint michel」と書いてあります！バス停の前には電光掲示版があるので、そこで何番のバス停に並べば良いのかを確認してください。

バスの中はこんな感じです。高速列車のチケット発券時に、バスのチケットも一緒に印刷されますが、席番号が書いていないのが少し不安…と思っていたら、ちゃんと全員座れるよう配慮してくれているので心配はしなくて大丈夫ですよ！

モンサンミッシェルに訪れた際、行くべき場所は修道院！チケットが大人1人10ユーロほどで、現地のチケット売り場で購入可能◎

見学場所としては、哨戒の間や西のテラス（ここには絶景が広がります！）、回廊、修道僧の納骨堂などがあります。歴史を感じる場所ばかりで、当時の修道僧がここで過ごしていたのかと想像しながら歩くと、なんとも言えない感動に包まれますよ。

修道院を見て周る際の順路に含まれる「西のテラス」からは、このような素敵な景色を見ることも♪歴史の詰まった修道院は、モンサンミッシェルで訪れるべきスポットです。

モンサンミッシェルのメインストリートでは、可愛らしいお土産やレストランなどが所狭しと並んでいます。

とっても可愛らしい看板がかかっていたり、ストリート全体も異国感満載なので、フォトジェニックな写真を撮れる場所ですよ♪

昼間は大勢の人で賑わいますが、夕方から夜にかけては日帰りのツアー客が徐々に帰っていくので、歩きやすくなります。

モンサンミッシェルではオムレツが有名なのをご存知ですか？
上の写真のお店は数あるオムレツ店の中でも知名度の高い「La Mère Poulard」。メインストリートに入ってすぐの場所にあります。
新食感なオムレツを楽しみたいかたは、どこかのタイミングでモンサンミッシェルのオムレツを頂いてみても良いかもしれません。

休暇を使って旅行に訪れた方は、バラマキ用のお土産が必要になるのでは？そんな時は、可愛らしいパッケージが印象的なモンサンミッシェルのクッキーやキャラメルがおすすめ！

対岸側にはスーパーもあり（食材というより、お土産を売っているお店です。）島内でお土産を買いそびれた際はここでも購入することが出来ます！
ただ、島内より少し値段設定が高い物もあったので、色々とお土産を見比べてから購入して見るのも良いかも♪

筆者はキャラメルを買いましたが、ピンク色や水色の缶に入っているものなどがあり、食べ終わった後も小物入れとして使いたくなる商品が揃っていました！

沢山のお土産が揃うモンサンミッシェルで、フランスの思い出を友人におすそ分けしちゃいましょう。

モンサンミッシェルへ訪れる際、悩みの種の1つとなるのが日帰りで行くか、宿泊するか問題ですよね。

筆者はモンサンミッシェルの対岸側のホテルに宿泊するプランを組みましたが、滞在した身としては日帰りより宿泊で行ったほうがモンサンミッシェルの良さを感じることが出来ると思います！

何といっても、地平線へ沈む日の入りや日の出をバックにしたモンサンミッシェルは、昼間とは全く違う幻想的な美しさです。日帰り旅ではなかなか見ることが出来ない景色を、宿泊でならゆったりと楽しむことが出来るのではと思います！

「日帰りの良い点」
・フランスの他の観光地に時間が割ける
・日帰りツアーは数がたくさんあるので、ツアーを申し込めば楽に過ごせる
・修道院、メインストリート、お土産など主要な観光は周ることが出来る
・早朝に出発し、その日の夜にはパリへ戻ることが出来る
・荷物をパリのホテルに置いたまま移動が出来る

「日帰りだと足りない点」
・時間帯によって変化するモンサンミッシェルの景色を見ることが出来ない
・混雑している時間帯に観光するので、少し動きづらい
・干潮や満潮の違いをタイミング良く見ることが出来ない

時間がない方には日帰りでも満足できるとは思いますが、やはりモンサンミッシェルの目玉は太陽の位置が変化するたびに新たな美しさを感じられる点！次は宿泊でのメリット、デメリットを見てみましょう。

「宿泊の良い点」
・モンサンミッシェルを日の出から日の入りまで楽しむことが出来る
・モンサンミッシェルが暗闇の中で輝いている様子を見ることが出来る
・宿泊なので、時間に追われずゆったりとモンサンミッシェルを楽しめる
・干潮や満潮もタイミングが良ければ見ることが出来る
・人気の少ないモンサンミッシェルを堪能することが出来る

「宿泊の足りない点」
・パリから移動時に荷物と一緒に行動しなければならない
・1日の寒暖差があるので、防寒具を持っていかなくてはならない
・フランスの他の観光地に行ける日数が減る

宿泊では、やはり荷物と一緒に移動しなければならない点がネックになります。
しかし、直通バスならバス停まで持っていくだけ、電車+バスのプランでも地面が舗装されているのでそこまで苦には感じませんでした。

筆者は宿泊の際、こちらの「Hotel Gabriel」に泊まりました。現代チックでポップな内装はもちろん、ホテルの設備も行き届いており、居心地の良い空間が広がっていましたよ♪

ホテル選びの際は、対岸側と島内で迷う方もいらっしゃると思います。対岸側だとモンサンミッシェルを外側から楽しむことができたり、ご飯処やバス停も多く存在したり、それほど不便だとは感じませんでした。
島内だと静まり返ったモンサンミッシェルを覗き見ることが出来たり、モンサンミッシェル内にあるので歴史ある雰囲気を楽しむことが出来たりすると思います。

モンサンミッシェルの紹介だけでこの記事を終わらそうかと思っていたのですが、どうしても筆者が皆さんにお伝えしたいオススメスポットがあるので、そちらだけ番外編として書いてきます。

一つ目はとんでもなく美味しいクレープを頂けるお店「La Creperie de Josselin」。モンサンミッシェルへ行く際に利用するモンパルナス駅から少し歩いたクレープ通りと呼ばれる場所にあるお店です。多くの地元民や観光客で賑わっていますが、少し待ってでも食べていただきたいクレープがここにあります！

なんと日本語で書かれたメニューがあり、筆者はクルミとハチミツとりんごのコンポートが入った上のクレープを注文しました。

所詮クレープでしょ…。となめていた筆者ですが、口に入れた瞬間広がるバターの香り！甘すぎないもちもちの生地にハチミツとりんごのコンポート、そしてくるみが絶妙なバランスで口中に幸せをもたらします！

今まで食べたクレープはなんだったのかと思うほど、美味し～いクレープを頂くことが出来ました。
フランスにまた観光する機会があれば、また行きたい！と思うほどの絶品クレープです♡

さらに、少しモンパルナス駅から歩くと見える、リュクサンブール（ルクセンブルグ）公園という場所も筆者のオススメスポット！

広さのある公園で、老若男女問わず休日をいきいきと過ごしているフランス人で溢れかえっています。旅の思い出を語り合ったり、ただただゴロゴロしたり、有意義な時間を過ごせるのでは？

公園から駅まで帰る道のりも、こぢんまりとした素敵なお店が揃っていたので、そちらも必見です！

今回はフランスの人気観光地「モンサンミッシェル」をご紹介しました。フランスに訪れる方は、旅行プランの一つに組み込んでいただきたい素敵な観光スポットなので、是非こちらの記事や関連記事を参考にモンサンミッシェルについて知識を深めてみて下さい！

※実際に海外旅行をされる場合には、外務省 海外安全ホームページのご確認をお願いいたします。