Seasonal events いちょう並木から明治神宮、原宿へ。秋の選りすぐり散歩コース

青山通り口から外苑中央広場円周道路までまっすぐ伸びる「明治神宮外苑 いちょう並木」は、秋イチ押しの観光スポットです。

毎年11月中旬から12月上旬頃、146本のいちょうが黄葉し、約300メートル続く並木道が黄金色に輝きます（※）。

※”明治神宮外苑 公式HP”参照

見上げると、まばゆいばかりの黄色が一面に！はじめて黄葉シーズンに訪れたスタッフも、ついつい立ち止まって、うっとり。想像以上の美しさだったようです……！

晴れた日は青空と黄色のコントラストが映えて、とても色鮮やか。絶えずシャッターチャンスが訪れます！

さらに、この絶景を活かすべく……

落ち葉をかき集め、まるで映画やドラマのワンシーンのような1枚も激写しちゃいました。

明治天皇・昭憲皇太后の遺徳を後世に伝えるべく、1926年に造成された明治神宮外苑（※）。敷地内にはいちょう並木のほかに、建物が重要文化財に指定されている「聖徳記念絵画館」やレストランやカフェ、日本庭園が楽しめる「明治記念館」も。自然と歴史的建造物の調和を楽しみたい方は、周辺をゆっくり散策してみるのもいいかもしれません。

※”明治神宮外苑 公式HP”参照

お次は「明治神宮」へ。いちょう並木のある「外苑」に対して、こちらは「内苑」。明治天皇・昭憲皇太后を御祭神としてお祀りすることを目的に、1920年に建立されました（※）。

「明治神宮外苑 いちょう並木」から原宿口（南参道）まではタクシーを利用して10分ほど。徒歩では約30分の道のりです。

※”一般財団法人 明治神宮崇敬会”参照

まずは、原宿口から15分ほど歩いて本殿を参拝。さすが、東京ドームおよそ15個分（約70万平方メートル）の広大な敷地。かなり歩きがいがあります（※）。

ここで注目したいのが本殿の両脇にそびえ立つ「夫婦楠（めおとくす）」。縁結びや夫婦円満、家内安全のご利益があるパワースポットとして知られています。

※”明治神宮 公式HP”参照

こちらは「開運木鈴こだま」1,000円。境内の御神木からつくられており、裏側には「開運」の文字が刻まれています。3万6千本の樹木からなる、明治神宮らしいお土産です。

おみくじ「大御心（おおみごころ）」は、一般的な吉凶の占いではなく、御祭神である明治天皇と昭憲皇太后の和歌が記された「明治神宮」独自のもの。

明治天皇は約10万首、昭憲皇太后は約3万首の和歌を残されたそうで、そのなかから人生の教訓になりそうな歌を15首ずつ、合計30首選び、それに解説文英訳を付したものとなっています（※） 。

※”明治神宮 公式HP”参照

こちらは外国人観光客に人気のスポット、清酒の菰樽（こもだる）。全国から献納された日本酒の空容器が南参道を彩ります。

限られたスペースに銘柄の個性が見事に表現されていて、日本人から見ても飽きない面白味が。しばらく眺めてしまいました。

菰樽からくるりと後ろを向くと、景色は一変。神社の一角にワイン樽が並ぶという、とても珍しい光景と出会えます。

明治天皇が好んで飲まれていたことから、今もフランス・ブルゴーニュ地方のワインが奉納されているそうです。

南参道と北参道の出会い口にある「第二鳥居」にもぜひ注目を。高さ12メートル、幅17.1メートル、柱の太さ直径1.2メートルの大きさを誇る木造の鳥居です（※）。重さはなんと13トン。樹齢1500年を超える巨木からつくられました。

さらに「明治神宮」を堪能したい、パワースポットを巡りたいという方におすすめなのが「明治神宮御苑（維持協力金 500円）」。

※”観光庁 地域観光資源の多言語解説文データベース 大鳥居（第二鳥居）解説文”参照

江戸時代、加藤家や井伊家の下屋敷にあった、約8万3千平方メートルの広大な庭園。明治維新後は皇室の御料地として、明治天皇・昭憲皇太后ゆかりの名苑となりました。

6月に見頃を迎える花菖蒲約1500株は明治天皇の指図によって植栽。今では「明治神宮御苑」の象徴的存在になっています。花菖蒲と並び、見ごたえのあるもみじの紅葉は、11月下旬から12月中旬に楽しめます。

「明治神宮御苑」内のパワースポットとして知られているのが、「清正井（きよまさのいど）」。

加藤家の下屋敷時代、加藤清正が掘ったと伝えられる都内有数の名井戸です。毎分平均約60リットルの清水が１年中絶えず湧き出ることから、浄化のパワーがあると言われています。

こんこんと湧き出る神秘的な井戸に、思わず手を合わせるスタッフ。ご利益があるといいですね！

そのほか、北参道近くには、新宿の街が望める公園さながらのスペースも。歩けば歩くほど、豊かな自然と数多くのご利益が期待できる「明治神宮」。充実した旅になること、間違いなしのスポットです。

最後にご紹介するのが“木の看板に赤いポット”が目印の「カフェ・アンセーニュ・ダングル原宿店」。

賑やかな原宿エリアにあるとは思えない、静かで優しい空間が広がります。

「カフェ・アンセーニュ・ダングル原宿店」は、こだわりが感じられる調度品の数々からも独特の風格が漂います。

「ブレンドコーヒー」680円（税込）と「ガトーフロマージュ自家製チーズケーキ」570円（税込）をカウンターで味わう贅沢なひととき。メインで使われているカップは、ロイヤルコペンハーゲンのものだそう。

コーヒーはコクがあるのに後味はさっぱり。ガトーフロマージュは優しい口当たりのなかに、チーズの旨味がしっかりと感じられました。素朴でありながら、記憶に残る美味しさです。

※2025年3月取材時点です。

マニアも唸らせると評判のコーヒーは、ネルドリップで抽出。生豆を風通しのよい場所で2年ほど寝かせた「エイジングコーヒー」を使用しています。

クロック・ムッシュ（フランス風オープンサンド）800円（税込）はオーナーお手製のベシャメルソースにパンのほのかな甘みがマッチ。上質な器が満足感をさらに高めます。

最後まで空間美が感じられ、店を出る直前にも「もう少しここにいたい」という気持ちになってしまいました。

JR原宿駅までの帰り道、多くの人であふれかえる竹下通りの入口を通って「ようやく夢から現実に戻れた」……そう思えるくらい、居心地抜群のカフェでした。


※“アンセーニュダングル 原宿店 公式HP”参照
※営業時間、定休日は変更となる場合があります。おでかけ前に店舗へ直接お問い合わせください。