【発掘!面白い町】山・海・砂丘の絶景を擁する『酒田市』はSDGsに溢れていた
東北地方の日本海側に位置する山形県「酒田市」は、鳥海山から月山につながる出羽山地、庄内平野から日本海に注ぐ最上川、庄内砂丘のクロマツ林に囲まれた美しい町です。その風景は「日本の原風景」としても知られ、映画やドラマの舞台としても登場しています。酒田市の自然・農業・歴史をご紹介する【発掘!面白い町】シリーズ、本記事では自然にスポットを当ててご紹介いたします。また、これからの時代に欠かせないSDGsのヒントもご紹介しているので、ぜひご参考にしてみてくださいね。
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この記事の目次
東北の日本海側に位置する山形県。
蔵王や月山(がっさん)、鳥海山(ちょうかいざん)など「日本百名山」に名を連ねる美しい山々の麓には米沢、山形、新庄といった盆地と庄内平野が広がり、そこへ母なる川・最上川が流れる自然豊かな地域です。
地域によっても少しずつ特色があり、最上川の源流部に位置する置賜(おきたま)、月山や蔵王、朝日連峰などの美しい山々に囲まれた村山、豊かな森林地帯を擁する最上、広大な平野と日本海の恩恵にあずかる庄内と、4つの表情を持っています。
蔵王や月山(がっさん)、鳥海山(ちょうかいざん)など「日本百名山」に名を連ねる美しい山々の麓には米沢、山形、新庄といった盆地と庄内平野が広がり、そこへ母なる川・最上川が流れる自然豊かな地域です。
地域によっても少しずつ特色があり、最上川の源流部に位置する置賜(おきたま)、月山や蔵王、朝日連峰などの美しい山々に囲まれた村山、豊かな森林地帯を擁する最上、広大な平野と日本海の恩恵にあずかる庄内と、4つの表情を持っています。
その風光明媚な魅力は、かの俳人・松尾芭蕉が『奥の細道』の全150日に及ぶ旅路の中で、約40日余りをも過ごしたと言われているほど。
本記事では、その中から庄内地域の「酒田市」にスポットを当ててご紹介いたします。
本記事では、その中から庄内地域の「酒田市」にスポットを当ててご紹介いたします。
三方を山に囲まれ、海沿いには砂丘が広がる風光明媚な「酒田市」。
この地域の自然を学ぶなら、母なる「最上川」とシンボルマークである「鳥海山」を押さえておかなくてはなりません。
かつて海の底だった山形県は、海底より隆起した奥羽山脈や出羽山地が成長を続けることで、内陸部に浅い海を作りました。大地が隆起を続けると、取り残された浅い海は所々に大きな湖沼を作りながら低い土地へ移動していきました。この大きな湖沼は周囲から流れ込む土砂を波が平らにし盆地の原型を作り、低い土地へ移動した海の流路が山形県内を流れる全長229kmの最上川となったのです。
豊かな土壌に恵まれた盆地は穀倉地帯となり、米を運ぶための船が最上川を行きかう様子は平安時代の古今和歌集にも詠まれているほどです。
江戸時代初期には、より安全な航路確保のため、山形城主・最上義光による難所の開削工事が行われ、内陸と酒田の舟運による経済発展を支えたのです。
この地域の自然を学ぶなら、母なる「最上川」とシンボルマークである「鳥海山」を押さえておかなくてはなりません。
かつて海の底だった山形県は、海底より隆起した奥羽山脈や出羽山地が成長を続けることで、内陸部に浅い海を作りました。大地が隆起を続けると、取り残された浅い海は所々に大きな湖沼を作りながら低い土地へ移動していきました。この大きな湖沼は周囲から流れ込む土砂を波が平らにし盆地の原型を作り、低い土地へ移動した海の流路が山形県内を流れる全長229kmの最上川となったのです。
豊かな土壌に恵まれた盆地は穀倉地帯となり、米を運ぶための船が最上川を行きかう様子は平安時代の古今和歌集にも詠まれているほどです。
江戸時代初期には、より安全な航路確保のため、山形城主・最上義光による難所の開削工事が行われ、内陸と酒田の舟運による経済発展を支えたのです。
最上川と並んで酒田市の原風景を彩っているのは、標高2,236mを誇る活火山「鳥海山(ちょうかいざん)」です。
鳥海山は雪を関した姿が富士山に似ていることから「出羽富士」と呼ばれ親しまれていますが、山の年齢としては60万歳といわれており、30万歳といわれる富士山より古い歴史を持っています。平安時代、大和朝廷が領土拡大を目指して北上するための拠点とした城輪柵(きのわのさく)を置いたのも鳥海山を一望できる酒田市でした。活火山として噴火を繰り返す鳥海山には神が宿るとされ、噴火のたびに神の怒りを収めるための儀式がおこなわれました。一方で大陸から吹く季節風と対馬暖流が鳥海山に降らせる大量の雪は、特徴的な雪渓となり人々に親しまれるほか、雪解け水がもたらす大量の湧水は、鳥海山独自の自然環境を育み、飲料水や農業用水として人間の生活を支えています。
庄内の美味しいお米やお酒も鳥海山の恵みなのです。
鳥海山は雪を関した姿が富士山に似ていることから「出羽富士」と呼ばれ親しまれていますが、山の年齢としては60万歳といわれており、30万歳といわれる富士山より古い歴史を持っています。平安時代、大和朝廷が領土拡大を目指して北上するための拠点とした城輪柵(きのわのさく)を置いたのも鳥海山を一望できる酒田市でした。活火山として噴火を繰り返す鳥海山には神が宿るとされ、噴火のたびに神の怒りを収めるための儀式がおこなわれました。一方で大陸から吹く季節風と対馬暖流が鳥海山に降らせる大量の雪は、特徴的な雪渓となり人々に親しまれるほか、雪解け水がもたらす大量の湧水は、鳥海山独自の自然環境を育み、飲料水や農業用水として人間の生活を支えています。
庄内の美味しいお米やお酒も鳥海山の恵みなのです。
シンボリックな最上川と鳥海山に加え、酒田市の個性を一層強めているのが、酒田港から北西39kmに位置する「飛島(とびしま)」です。
山形唯一の有人島であり、日本海北部にありながら猛暑日や氷点下の日が少ないため、南と北の動植物が同時に見られるのが特徴です。
1,000万年以上の昔、海底火山から噴き出して積み重なった火山灰や土砂が波や風雨に削られ、現在の島の地形となりました。2016年に「鳥海山・飛島ジオパーク」として日本ジオパークに認定されたこの島は、ダイナミックな地形や風景に自然の驚異を見て取ることができるだけでなく、釣りやビーチでの海水浴なども楽しむことができます。
また、渡り鳥の中継地としても知られ、渡りの季節である春と秋、多くのバードウオッチャーで賑わいます。
山形唯一の有人島であり、日本海北部にありながら猛暑日や氷点下の日が少ないため、南と北の動植物が同時に見られるのが特徴です。
1,000万年以上の昔、海底火山から噴き出して積み重なった火山灰や土砂が波や風雨に削られ、現在の島の地形となりました。2016年に「鳥海山・飛島ジオパーク」として日本ジオパークに認定されたこの島は、ダイナミックな地形や風景に自然の驚異を見て取ることができるだけでなく、釣りやビーチでの海水浴なども楽しむことができます。
また、渡り鳥の中継地としても知られ、渡りの季節である春と秋、多くのバードウオッチャーで賑わいます。
美しい自然風景を誇る酒田市ですが、実は深刻な環境問題もあります。
国内外のゴミが対馬海流によって飛島や庄内海岸に大量に漂着するのです。
酒田市では、海洋ゴミの現状や生態系に与える影響を学ぶコンテンツとして、地域のNPOと連携した海岸での清掃活動のほか、マイクロプラスチックやシーグラスを使った万華鏡づくりを提供しています。つくる責任・つかう責任、海の豊かさを守ることの大切さを家族で話し合うきっかけとして輪が広がっています。
国内外のゴミが対馬海流によって飛島や庄内海岸に大量に漂着するのです。
酒田市では、海洋ゴミの現状や生態系に与える影響を学ぶコンテンツとして、地域のNPOと連携した海岸での清掃活動のほか、マイクロプラスチックやシーグラスを使った万華鏡づくりを提供しています。つくる責任・つかう責任、海の豊かさを守ることの大切さを家族で話し合うきっかけとして輪が広がっています。
美しい自然に抱かれ、信仰の地、農耕の地、そして文化交流点として花開いた「酒田市」。
一方で海ゴミ問題など、自然を通して考えなければならない未来への課題はたくさんあります。
百聞は一見に如かず。実際に現地に訪れ、自分の目と手で触れれば、次世代の地球環境を担う責任感が種となって心に育ち始めるはずです。
一方で海ゴミ問題など、自然を通して考えなければならない未来への課題はたくさんあります。
百聞は一見に如かず。実際に現地に訪れ、自分の目と手で触れれば、次世代の地球環境を担う責任感が種となって心に育ち始めるはずです。
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