京都の伝統産業を牽引|若手女性職人にインタビュー【Vol.1】
伝統文化を支える職人さんたち。後継者不足に悩まされている業界ではあるものの、実は若手女性が活躍する事業の1つでもあります。本日3月20日(水)の春分の日が「伝統産業の日」であることから、本記事では3名の職人さんにインタビューをしてきました。仕事に関することはもちろん、彼女たちのオフシーンにも注目です。さらにヘアスタイルやメイクの職人である美容師さんにも話を伺ってきました。
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提供:中野製薬株式会社
この記事の目次
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更新:2024年12月12日 13:00
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京都に中野製薬という頭髪化粧品メーカーがあるのご存じでしょうか?特に「ナカノワックス」の愛称で親しまれているスタイリング料は、おしゃれ感度の高い方は知っているかもしれません。
そんな「ナカノワックス」を製造販売しているのが「中野製薬」という頭髪化粧品メーカー。世界的に人気の高い都市、京都に本社を置き、2024年9月18日に創立65周年を迎える歴史のある企業です。(※)
本記事では「中野製薬」とゆかりの深い"京都"の文化を支える、若手職人さん3名にフォーカス!"美容の力"の掛け合わせで、京都の伝統産業の知られざる魅力をお伝えします。
※"中野製薬 公式HP"参照
そんな「ナカノワックス」を製造販売しているのが「中野製薬」という頭髪化粧品メーカー。世界的に人気の高い都市、京都に本社を置き、2024年9月18日に創立65周年を迎える歴史のある企業です。(※)
本記事では「中野製薬」とゆかりの深い"京都"の文化を支える、若手職人さん3名にフォーカス!"美容の力"の掛け合わせで、京都の伝統産業の知られざる魅力をお伝えします。
※"中野製薬 公式HP"参照
京都には数えきれないほどの工芸品があるものの、担い手の高齢化が進んでいるのが現状。そんな中、さまざまなきっかけから文化を継承している若手の女性職人が活躍しています。
本記事では京焼・清水焼職人2名と水引職人1名、合計3名の女性職人を紹介します!インタビューしたからわかる情報も盛りだくさん。
本記事では京焼・清水焼職人2名と水引職人1名、合計3名の女性職人を紹介します!インタビューしたからわかる情報も盛りだくさん。
◼︎京焼・清水焼職人
加藤まり香さん、髙本鈴乃さん
加藤まり香さん、髙本鈴乃さん
京焼・清水焼といえば和柄をあしらった陶器が多く、お茶碗や抹茶を点てる時に使う器がメインというイメージを持っていました。
しかしおふたりの作品を見てその常識がガラリと崩れました。色鮮やかでかつ洋風なエッセンスが吹き込まれたものまでさまざま。
◼︎水引職人
源田陽子さん
源田陽子さん
2つ目の伝統工芸、水引といえばご祝儀袋に巻かれている赤白金色のもののイメージを持っていました。それ以外に何に使うのか想像がつかなかったのですが、アクセサリーをつくられています!
手作業で1つ1つ結んでいて、俊敏な手つきとあっという間に完成した作品に感動してしまうほど。
伝統工芸品そのものを見たことがある方は多いかもしれませんが、作っている様子を公開することは貴重かと思います。今回は3名が京焼・清水焼に彩りを与えている様子や、水引を結んでいる様子を見てきました!
早速、普段はみられない仕事シーンを垣間見ていきましょう。
早速、普段はみられない仕事シーンを垣間見ていきましょう。
2019年に「京焼の未来展 奨励賞」を受賞した、京焼・清水焼職人の加藤まり香さん。現在 京都市の共同工房で制作しています。
陶磁器の表面を覆うガラス質の膜、釉薬(ゆうやく)。自身で独自に研究を重ねることで、新しい質感や見たことのない色合いの作品を作っています。
加藤さんが得意としているのが、泥をスポイトに詰めて絞り出して描く"イッチン技法"です。こちらが実際にレリーフを描いている様子。下書きはほとんどなく、サラサラと草花を描いていきます。
ちなみに膝上にあるのは枕。枕を置くことで手首を安定させていて、これがないと作業ができないんです…と笑って話されていました(笑)
ちなみに膝上にあるのは枕。枕を置くことで手首を安定させていて、これがないと作業ができないんです…と笑って話されていました(笑)
水引を器用に結んでいき、ほんの数分で玉結びの完成。1本の水引からできたとは思えないほど、芸術的な作品に仕上がります。
球状の玉結びだけでなく、円形にしたりリボン状にしたりすることで、さまざまなアクセサリーに展開させています。
球状の玉結びだけでなく、円形にしたりリボン状にしたりすることで、さまざまなアクセサリーに展開させています。
水引は、赤や金色、ピンク、青など本当に多彩なカラーバリエーションで、素材が入っている棚には数えきれないほどの水引がしまわれていました。
そんな源田さんは京都の若手職人さんが集まる「京の伝統産業わかば会」の会員。伝統文化を途絶えさせないように、他ジャンルの職人さんとも連携を進めているのだとか。
そんな源田さんは京都の若手職人さんが集まる「京の伝統産業わかば会」の会員。伝統文化を途絶えさせないように、他ジャンルの職人さんとも連携を進めているのだとか。
こちらのグラス、実は京焼・清水焼で作られています。模様や色合いからも"洋"の印象を受けましたが、しっかり"和"の文化が根底にある作品です。
この素敵な作品を作っているのが髙本鈴乃さんです。工房は自宅ともかねており、普段から自宅で制作をしているとのこと。「Planpo」というブランドを立ち上げ作陶活動を行っています。
この素敵な作品を作っているのが髙本鈴乃さんです。工房は自宅ともかねており、普段から自宅で制作をしているとのこと。「Planpo」というブランドを立ち上げ作陶活動を行っています。
1人目の加藤さん同様に泥をベースに描くイッチン技法を採用。茶色のソースディスペンサーのような容器から出る泥を、慣れた手つきで丁寧かつスピーディに扱っていました。
線で描くというよりは点で描くというようなスタイルで、途方もない作業かと思いきや、さすが職人さん。髙本さんもものの数分で細やかなデザインを完成させていました。
線で描くというよりは点で描くというようなスタイルで、途方もない作業かと思いきや、さすが職人さん。髙本さんもものの数分で細やかなデザインを完成させていました。
いくつか完成品を見せてもらったのですが、中でも驚いたのがレースをそのまま埋め込めたお皿!波の形や抑揚はレースの付け方によって異なり、どれ1つとして同じ形のものはありません。
海外の要素も取り入れつつ日本の文化を守る、という姿勢に筆者も勉強になりました。ちなみに髙本さんも「京の伝統産業わかば会」の会員で、京都産業を守り続けられるように働きかけています。
海外の要素も取り入れつつ日本の文化を守る、という姿勢に筆者も勉強になりました。ちなみに髙本さんも「京の伝統産業わかば会」の会員で、京都産業を守り続けられるように働きかけています。
今回作業現場を覗かせてもらった3名にインタビュー!きっかけややりがい、将来の夢についてリアルな声を紹介します。
Q. この仕事に就こうと思ったきっかけはありますか?
加藤さん京焼・清水焼職人
両親が陶芸作家であったこともあり、「物を作れる職業に就けたらたらいいな…」とずっと考えていました。小学生の時のコンクールでの受賞経験も、職業にしたいきっかけになりました!
源田さん水引職人
両親が引き継いだ伝統的な水引の文化を後継したいという想いが強くなったことです。水引は結婚式で使われることが多いのですが、特にコロナ禍で結婚式の数が減り伝統が失われてしまうのではないかと危機感をおぼえたことが大きかったです…!
髙本さん京焼・清水焼職人
昔から絵を描いたり何かをつくったりすることが好きでした。小さい頃に京都の窯元で働く職人に密着したテレビ番組を見て、中学生の時に陶芸の仕事に就くために美術高校に進路を決めました。
Q. やりがいや嬉しかったことは何ですか?
加藤さん京焼・清水焼職人
陶器は暮らしに寄り添った作品なので、お客さまから使った感想をいただくことが嬉しいです!特に展示会場では直接お客さまと会えるので、自分にはない視点をいただくこともあります。
源田さん水引職人
これまでにない新しいデザインを作れた時や、時間のかかる難しい作品を作れた時は達成感があります。イベントで販売するときにお客さまのリアルな声を直接聞けることも、やりがいの1つです!
髙本さん京焼・清水焼職人
「1日頑張った日の夜や大事な日の朝、毎日のリラックスタイムの時に使っています」など、お客さまからメッセージをいただくことが多く、自分の作品がお客さまの生活に関わっていることがとても嬉しいです。自分が想像していないさまざまなシーンで使ってくださっているのを知ったり、作品の魅力が発揮できているところをみたりすると、喜びはもちろん驚きも大きいです。
Q. 今後の夢はありますか?
加藤さん京焼・清水焼職人
2年以内に自宅にギャラリースペースを作りたいです!できれば居心地の良い京都に建てたいですね!
源田さん水引職人
箱やご祝儀袋に巻く、という本来の使われ方はもちろん、若い方に向けてアクセサリーをフックに水引の新しい使われ方も広めていきたいです!!
髙本さん京焼・清水焼職人
珈琲が好きなので、私が作ったカップを並べて、気に入ったカップを選んで飲める喫茶店を開いてみたいです。あと、最近はティータイムに使われるポットなども作っているので、アフタヌーンティーセットを一式作ってみたいなと考えています!
京焼・清水焼職人の加藤さんをスタイリングしたのが、スタイリストの高橋みさきさんです!美容師8年目でありながら、数々の受賞歴を持つ敏腕美容師さん。
受賞歴
受賞歴
- JHCAヘアカラーコンテスト 京滋大会 3位 '18 '19
- 三都杯デザイナーズコンテスト U29部門 グランプリ '19
- 三都杯デザイナーズコンテスト決勝大会 ジャーナル賞 '20
- KHAフォトコンテスト ライジングスター賞'22
今回はカットはせずにコテで巻いて仕上げてくれました。髪質を活かしたカールに仕上げていて、加藤さんの大人な雰囲気はそのままで服の雰囲気に合わせて少しガーリーな要素もプラス。
今回は美容室からすぐの京都市街の通りで撮影。
素朴な職人さんの姿とはまた違った一面が見られ、華やかな印象に。京都の街中ともよくマッチする雰囲気で加藤さんの柔らかな人柄が、写真でも引き立ちました!
水引職人の源田さんをスタイリングしたのが、スタイリスト兼「四条烏丸 / Befine e-ha AVEDA」副店長の菱田宏哉(ひしだ ひろや)さんです!
受賞歴
受賞歴
- 三都杯U-29デザイナーズ部門 準優勝’19
- WELLA TREND VISION COLOR AWARD 準優勝'21
- 三都杯デザイナーズコンテスト決勝大会 ジャーナル賞'23
- AVEDA フォトコンテスト グランプリ'23
源田さんはご自身で制作した水引の髪飾りを持参していました!スタイリストの菱田さん自身、水引アクセサリーを扱ったことがなかったそうで、初めて扱うアクセサリーに心躍っていた様子。
水引アクセサリーの魅力と源田さんの笑顔が引き立った1枚。曇り空の中での撮影でしたが、終始明るい現場でした!
撮影場所は京都の名所の1つ、鴨川付近。レトロな街並みと衣装が相まって、京都らしさがしっかり残りつつ、現代風の水引アクセサリーの可憐さが引き立つ写真になっています。
京焼・清水焼職人の髙本さんをスタイリングしたのが、「Befine」全店でディレクターを務める藤木豊和(ふじきとよかず)さんです!
受賞歴
受賞歴
- ミルボンDAインスパイアライブ アジアファイナリスト '19
- 三都杯デザイナーズコンテスト決勝大会 グランプリ&ジャーナル賞 '20
- JAPAN hair dressing award ファイナリスト '22
- ミルボンDA PRO 関西エリア グランプリ/準グランプリ'22'23
髙本さんはストレートタイプのボブ。少し長さを整える程度にカットをして、艶のある髪を活かした仕上がりにしてくれました。
日が暮れてからの撮影だったので、アンニュイな1カットに。軽く外巻きにすることで、こなれ感のあるスタイルに仕上がっています。
美容師でありながら、クリエイティブディレクターとしても活躍する藤木さん。自然な流れで撮影が進み、自然と賑やかな雰囲気での撮影でした。
美容師さんもいわば美容業界の職人さん。今回は伝統工芸職人の3名を綺麗にスタイリングしてくれた美容師さんにもインタビューをしてきました。
Q. 美容師になろうと思ったきっかけはありますか?
菱田さんスタイリスト/副店長
ずっと理容室に行っていたんですが、母が通っている美容室でアシンメトリースタイルに仕上げてもらったのがきっかけ。すごくわくわくして、自分をかっこよく見せることに興味が出ました!その感情をきっかけに美容師を目指しました。
高橋さんスタイリスト
高校にはバスケ推薦で入り、バスケ関連の仕事に就こうかと思っていました!ただ実家が美容室で元々憧れがあったことや、仕事内容ややりがいのイメージがつきやすかった点が決め手になりました!
藤木さんクリエイティブディレクター
服が好きで、アパレルか美容師の2択でした。家族ぐるみで仲のいい美容師がいて、美容室という存在が身近にありました。
Q. やりがいや嬉しかったことは何ですか?
菱田さんスタイリスト/副店長
1年目は何もできなかったんですが、スタイリストになったタイミングでお客さまから成長を認められた時が嬉しかったです。もともと不器用だったものの、Befineに入って自分自身でもレベルアップを実感できています。中でもお客さまの家族を紹介してくれた時はやりがいを感じました。
高橋さんスタイリスト
接客業の中でも美容師はお客さまと接する時間が長い仕事。プライベートな話もすることが多く、ファッション感度が高くなって、どんどんきれいになっていくところを見守っていけるのが嬉しいです!結婚式や成人の日など、節目の時期に一緒にいられるのはやりがいです!
藤木さんクリエイティブディレクター
美容師はやりがいそのもの。働き甲斐がある仕事だからこそ、やりがいを感じます。お客さまもスタッフも、人が喜んでくれることを嬉しく思います。
Q. 今後の夢はありますか?
菱田さんスタイリスト/副店長
美容師として有名になることです!今年は業界誌に声をかけてもらうことを目標にしています。
高橋さんスタイリスト
京都の美容師といえば高橋さん、と認識してもらえるようになりたいです!また男性には出せない色があると思っているので、女性の美容師さんが美容業界を牽引できるようにしたい!
藤木さんクリエイティブディレクター
オールラウンダーな美容師になりたいですね。何かに"特化"する美容師ではなく、なんでも藤木に"頼まれる"存在になりたいです。お客さまだけでなく、スタッフからも信頼される人になりたいです。
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