見えない誇りを手のひらサイズにする! 工作機械ミニチュアが“企業の物語”になるまでを紹介
工場の中で黙々と稼働し、素材をプロダクトに変え、世へ送り出していく……。製造業の現場を支える工作機械は、決して目立つ存在ではありません。けれど一台一台には、設計者の判断や現場の工夫、積み重ねてきた技術の歴史が詰まっています。『株式会社 MINIATURE・FACTORY(ミニチュアファクトリー)』が新たにローンチしたのは、そうした工作機械をミニチュアとして再構築するプロダクト。精巧な模型にとどまらず、企業の技術や姿勢を“手のひらサイズ”で伝えるコミュニケーションツールとして設計されています。なぜ、いま工作機械のミニチュアなのか。本記事では、当事者たちの言葉を通して、その背景と可能性を紐解いていきます。
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提供:㈱MINIATURE・FACTORY
この記事の目次
工作機械ミニチュアの構想は、最初から明確な事業計画があったわけではなかったそうです。きっかけは、ある企業から寄せられた一件の相談だったのだそう。
─今回の工作機械ミニチュアは、どのようなきっかけで始まったのでしょうか。
羽山さん(営業部長):最初は「工作機械を作ろう」という話ですらなかったんです。ある企業さんから、「自社で扱っているポンプを、ガチャガチャ用にミニチュア化できないか」という相談をいただいたのが始まりでした。
─“ポンプをガチャガチャに”とは新しい発想ですね!
羽山さん:はい。ポンプに限らず工業製品全般に言えることですが、一般の方にとってはあまり馴染みのある製品ではありませんし、見た目も決して派手ではありません。
ただ、お話を伺っていく中で、ミニチュアにすることで新しい見え方が生まれるのではないか、と考えるようになりました。ABS素材を使ったり、ラバー素材で再現したり、色味を少し柔らかくしたりすると、「かわいい」と言われる存在になるんですよね。
─そこからこのプロジェクトが出発したんですね。
羽山さん:正直なところ、最初は「この一件で終わりかな」と思っていました。ポンプをミニチュアにする、というひとつの相談として受けていたので、まずはそれを形にするところまで、という認識だったんです。
ところがその後、大手工作機械メーカーからマシニングセンタのミニチュアを作りたいとの連絡がありました。イベント用のノベルティとして作ったのですが、同じ企業さんの中で「海外事業部でも使いたい」「人事部でも活用できそうだ」という声が出てきて、結果的に追加でご相談をいただくことになりました。
─それは想定外の広がり方だったのでしょうか?
羽山さん:はい。機械系の会社さんって、こうした使い方を最初から想定されることは、あまり多くないと思うんです。
でも実際にミニチュアという形になると、「これ、いろいろ使えるよね」という発想が社内で自然に生まれていったのではないかなと。実際に僕らも、工作機械のミニチュア化に可能性を感じたのがこの時でした。
羽山さん(営業部長):最初は「工作機械を作ろう」という話ですらなかったんです。ある企業さんから、「自社で扱っているポンプを、ガチャガチャ用にミニチュア化できないか」という相談をいただいたのが始まりでした。
─“ポンプをガチャガチャに”とは新しい発想ですね!
羽山さん:はい。ポンプに限らず工業製品全般に言えることですが、一般の方にとってはあまり馴染みのある製品ではありませんし、見た目も決して派手ではありません。
ただ、お話を伺っていく中で、ミニチュアにすることで新しい見え方が生まれるのではないか、と考えるようになりました。ABS素材を使ったり、ラバー素材で再現したり、色味を少し柔らかくしたりすると、「かわいい」と言われる存在になるんですよね。
─そこからこのプロジェクトが出発したんですね。
羽山さん:正直なところ、最初は「この一件で終わりかな」と思っていました。ポンプをミニチュアにする、というひとつの相談として受けていたので、まずはそれを形にするところまで、という認識だったんです。
ところがその後、大手工作機械メーカーからマシニングセンタのミニチュアを作りたいとの連絡がありました。イベント用のノベルティとして作ったのですが、同じ企業さんの中で「海外事業部でも使いたい」「人事部でも活用できそうだ」という声が出てきて、結果的に追加でご相談をいただくことになりました。
─それは想定外の広がり方だったのでしょうか?
羽山さん:はい。機械系の会社さんって、こうした使い方を最初から想定されることは、あまり多くないと思うんです。
でも実際にミニチュアという形になると、「これ、いろいろ使えるよね」という発想が社内で自然に生まれていったのではないかなと。実際に僕らも、工作機械のミニチュア化に可能性を感じたのがこの時でした。
─ミニチュアファクトリーでは、営業とデザイナーが密に連携している印象があります。羽山さんは、現在どのような役割で、どんな視点を大切にしながら営業のお仕事を進めているのでしょうか。
羽山さん(営業部長):やっていること自体は、ずっと変わってないと思いますね。基本は、Webの問い合わせフォームからご相談いただいて、その中でどう話を進めていくか。問い合わせがある時点で「作りたい」という気持ちがあるので、そこに対してどう向き合っていくかが大事だと思っています。
─2年前のインタビューでは“新規開拓”より問い合わせで手一杯とおっしゃっていました。問い合わせからの受注は、やはり今も多いですか?
羽山さん:圧倒的に多いですね。年間で160〜170件くらい来るので、月にすると10件以上。毎日のように問い合わせがある感覚です。もちろん「ミニカー1台だけ作りたい」といったご相談もありますし、「クリスマスプレゼントに8,000円で作れますか?」みたいなものも来たりします。
前回も話しましたが、営業として飛び込みとか広告とか、電話サービスとか、いろいろ試したんですけど、正直そこまで反応がないんですよね。だからこそ、Webからの問い合わせが一番可能性が高いと思っていて。少なくとも、問い合わせがあるのは“興味がある状態”で来ているということなので、そこから先のコミュニケーションが勝負ですね。
─その「コミュニケーション」の部分で、意識していることがあれば教えてください。
羽山さん:結局、競合だらけなんですよ。だから「どうやって選んでもらうか」が大事で。
価格やスピードも、もちろんありますけど、それ以上に「ここに任せればいいかな」と思ってもらえるかどうか。そこを井上とも大事にしています。
僕はよく「最終的には好きか嫌いかだよ」って言うんですけど、これは哲学なんですよね。どれだけネットが進んでもAIが進んでも、「この人たちとやりたい」と思わせられるかは、やっぱり大きいと思います。だから、価格とか条件だけで勝負するより、「ここに任せて大丈夫だな」って思ってもらえるか。そこは井上とも大事にしていて、最初から一緒に動くようにしています。
─信頼を先に作ることがポイントなのですね。受注までの動き方で具体的に変わったことはありますか?
井上さん(デザイン・制作):以前と変わったところで言うと、3Dプリントの技術を習得して、こちらから提案できる幅が広がりました。電話で聞くより、目の前で「こういう形になります」と見せながら話すほうが、圧倒的に伝わりやすいんですよね。
それって、お客さんにとっても“面倒くさくない”。ぼんやりした状態の相談でも、直接行って、自分の知識や経験を出し惜しみせずに見せながら説明する。そうすると、信用してもらいやすい感覚があります。
あと最近は、提案の段階で原型に近いものをこちらで作ってしまうこともあります。お客さんに言われる前に形にして持っていくと、サプライズにもなるし、提案自体が前に進む。そういうやり方が、だいぶうまく回るようになってきました。
─提案段階からそこまで出すのは、制作側としては負荷もありそうですね。
井上さん:ものづくりって「ただのモノ」じゃなくて、結局はコミュニケーションの言葉みたいなものだと思っていて。「誰に向けて、何を伝えたいのか」がわかると、単に“言われた通りに作る”じゃなくて、目的に対して提案ができるようになります。そうなると製品自体も良くなりますし、グッズというものが、会社と会社、会社と個人の“架け橋”みたいな存在になっていくのが面白いんです。
だからこそ、関係性ができていないと作れない。関係を作るために、こちらからできることはどんどん出していく。そこは意識してやっています。
羽山さん:あとはやっぱり、タイミングも大事ですね。問い合わせが来てから1週間後に「作りました」だと、もう決まらない。電話してアポを取って、必要なら次の日にはサンプルが出来上がっている。そのスピード感が、結果的に成約にもつながります。
井上さん:僕から“武器”を渡してあげると、きっと営業の立場としても「早く見せたい」って気持ちになると思うんですよね。その状態でお客さんのところに行くと、話題も作りやすいし、雰囲気も良くなる。だから僕は、武器をどんどん送り込んでいるイメージです(笑)。
羽山さん(営業部長):やっていること自体は、ずっと変わってないと思いますね。基本は、Webの問い合わせフォームからご相談いただいて、その中でどう話を進めていくか。問い合わせがある時点で「作りたい」という気持ちがあるので、そこに対してどう向き合っていくかが大事だと思っています。
─2年前のインタビューでは“新規開拓”より問い合わせで手一杯とおっしゃっていました。問い合わせからの受注は、やはり今も多いですか?
羽山さん:圧倒的に多いですね。年間で160〜170件くらい来るので、月にすると10件以上。毎日のように問い合わせがある感覚です。もちろん「ミニカー1台だけ作りたい」といったご相談もありますし、「クリスマスプレゼントに8,000円で作れますか?」みたいなものも来たりします。
前回も話しましたが、営業として飛び込みとか広告とか、電話サービスとか、いろいろ試したんですけど、正直そこまで反応がないんですよね。だからこそ、Webからの問い合わせが一番可能性が高いと思っていて。少なくとも、問い合わせがあるのは“興味がある状態”で来ているということなので、そこから先のコミュニケーションが勝負ですね。
─その「コミュニケーション」の部分で、意識していることがあれば教えてください。
羽山さん:結局、競合だらけなんですよ。だから「どうやって選んでもらうか」が大事で。
価格やスピードも、もちろんありますけど、それ以上に「ここに任せればいいかな」と思ってもらえるかどうか。そこを井上とも大事にしています。
僕はよく「最終的には好きか嫌いかだよ」って言うんですけど、これは哲学なんですよね。どれだけネットが進んでもAIが進んでも、「この人たちとやりたい」と思わせられるかは、やっぱり大きいと思います。だから、価格とか条件だけで勝負するより、「ここに任せて大丈夫だな」って思ってもらえるか。そこは井上とも大事にしていて、最初から一緒に動くようにしています。
─信頼を先に作ることがポイントなのですね。受注までの動き方で具体的に変わったことはありますか?
井上さん(デザイン・制作):以前と変わったところで言うと、3Dプリントの技術を習得して、こちらから提案できる幅が広がりました。電話で聞くより、目の前で「こういう形になります」と見せながら話すほうが、圧倒的に伝わりやすいんですよね。
それって、お客さんにとっても“面倒くさくない”。ぼんやりした状態の相談でも、直接行って、自分の知識や経験を出し惜しみせずに見せながら説明する。そうすると、信用してもらいやすい感覚があります。
あと最近は、提案の段階で原型に近いものをこちらで作ってしまうこともあります。お客さんに言われる前に形にして持っていくと、サプライズにもなるし、提案自体が前に進む。そういうやり方が、だいぶうまく回るようになってきました。
─提案段階からそこまで出すのは、制作側としては負荷もありそうですね。
井上さん:ものづくりって「ただのモノ」じゃなくて、結局はコミュニケーションの言葉みたいなものだと思っていて。「誰に向けて、何を伝えたいのか」がわかると、単に“言われた通りに作る”じゃなくて、目的に対して提案ができるようになります。そうなると製品自体も良くなりますし、グッズというものが、会社と会社、会社と個人の“架け橋”みたいな存在になっていくのが面白いんです。
だからこそ、関係性ができていないと作れない。関係を作るために、こちらからできることはどんどん出していく。そこは意識してやっています。
羽山さん:あとはやっぱり、タイミングも大事ですね。問い合わせが来てから1週間後に「作りました」だと、もう決まらない。電話してアポを取って、必要なら次の日にはサンプルが出来上がっている。そのスピード感が、結果的に成約にもつながります。
井上さん:僕から“武器”を渡してあげると、きっと営業の立場としても「早く見せたい」って気持ちになると思うんですよね。その状態でお客さんのところに行くと、話題も作りやすいし、雰囲気も良くなる。だから僕は、武器をどんどん送り込んでいるイメージです(笑)。
──2年前にインタビューさせていただいた時「何か新規事業を」と模索されていましたよね。今回、晴れて新規事業として工作機械のミニチュアがローンチされましたが、恒川さんご自身は、この取り組みにどのような価値を感じていますか?
恒川さん(代表取締役):僕にとって今回の取り組みの価値は、「形が小さくなると、そこに込められた思いや意味が凝縮される」という点にあると思っています。実物の工作機械って、工場の中では当たり前にそこにある存在じゃないですか。でもミニチュアになると、急に“愛着が湧く感じ”がするんですよね。
─“愛着が湧く感じ”とは、どういうことでしょう。
恒川さん:街で実車を見ても、正直ほとんどの人は素通りしますよね。
でも、それがミニカーになると、手に取ったり、机に置いたり、写真を撮ってSNSに上げたりする。
工作機械も同じで、実物はどうしても「景色」になってしまう。
けれどミニチュアになることで、初めて“意味を持った存在”として見てもらえるようになるんです。
工業製品って、社会を支えているのに、一般の人の目にはなかなか触れない。だからこそ、ミニチュアにしたときの変化が大きいんです。
「これ、何の機械なんですか?」
「どういう役割をしているんですか?」
そうやって会話が生まれること自体が、すごく大事だと思っています。
恒川さん(代表取締役):僕にとって今回の取り組みの価値は、「形が小さくなると、そこに込められた思いや意味が凝縮される」という点にあると思っています。実物の工作機械って、工場の中では当たり前にそこにある存在じゃないですか。でもミニチュアになると、急に“愛着が湧く感じ”がするんですよね。
─“愛着が湧く感じ”とは、どういうことでしょう。
恒川さん:街で実車を見ても、正直ほとんどの人は素通りしますよね。
でも、それがミニカーになると、手に取ったり、机に置いたり、写真を撮ってSNSに上げたりする。
工作機械も同じで、実物はどうしても「景色」になってしまう。
けれどミニチュアになることで、初めて“意味を持った存在”として見てもらえるようになるんです。
工業製品って、社会を支えているのに、一般の人の目にはなかなか触れない。だからこそ、ミニチュアにしたときの変化が大きいんです。
「これ、何の機械なんですか?」
「どういう役割をしているんですか?」
そうやって会話が生まれること自体が、すごく大事だと思っています。
─ミニチュアは、興味を持ってもらうためのフック、という位置づけでしょうか。
恒川さん:そうですね。僕らは、ミニチュアを「かわいいもの」だけで終わらせたいわけではありません。それをきっかけに、企業が何を大事にしてきたのか、どんな技術を積み重ねてきたのかが伝わっていく。
小さくなることで、むしろ企業の姿勢や誇りが、はっきり見えてくる。それが、ミニチュアの意義なのではないかと思っています。
─ ミニチュアの意義の再発見は、恒川さんご自身の価値観にも変化をもたらしたのでは?
恒川さん:そうですね。自分たちの仕事を見直すきっかけにもなりました。
以前から受注制作として、お客さまの要望に応えてものづくりはしてきましたが、最近になって、「応えること自体の価値」を、より強く感じるようになってきました。
前述した通り、ミニチュア化することで、ただ形を再現するだけじゃなくて、その企業が大切にしてきたことや、積み重ねてきた技術まで一緒に伝えられる。
この数年、その実感がさまざまなお客様とのやり取りの中で、揺るぎないものになってきたんです。だから今は、「オーダーされたものを作る」というより、「お客様が求めているものは何か」「どう応えたら、もっとも価値が生まれるか」を、より熱量を持って考えるようになりました。
恒川さん:そうですね。僕らは、ミニチュアを「かわいいもの」だけで終わらせたいわけではありません。それをきっかけに、企業が何を大事にしてきたのか、どんな技術を積み重ねてきたのかが伝わっていく。
小さくなることで、むしろ企業の姿勢や誇りが、はっきり見えてくる。それが、ミニチュアの意義なのではないかと思っています。
─ ミニチュアの意義の再発見は、恒川さんご自身の価値観にも変化をもたらしたのでは?
恒川さん:そうですね。自分たちの仕事を見直すきっかけにもなりました。
以前から受注制作として、お客さまの要望に応えてものづくりはしてきましたが、最近になって、「応えること自体の価値」を、より強く感じるようになってきました。
前述した通り、ミニチュア化することで、ただ形を再現するだけじゃなくて、その企業が大切にしてきたことや、積み重ねてきた技術まで一緒に伝えられる。
この数年、その実感がさまざまなお客様とのやり取りの中で、揺るぎないものになってきたんです。だから今は、「オーダーされたものを作る」というより、「お客様が求めているものは何か」「どう応えたら、もっとも価値が生まれるか」を、より熱量を持って考えるようになりました。
製品や技術を、言葉だけで正確に伝えることは、決して簡単ではありません。
とりわけ工作機械のように、専門性が高く、日常から距離のある存在であれば、なおさらです。だからこそ、手に取れる「かたち」であるミニチュアが、会話の起点となります。
「これは何の機械なのか」「どんな役割を担っているのか」。
そうした問いが自然に生まれるところから、企業の物語は立ち上がっていきます。
企業イベントの記念品として。事業内容を語る“小さな広報”として。あるいは、自らの仕事を認め、誇りを保つための象徴として……。
工作機械のミニチュアは、ミニチュアファクトリーが照らすスポットライトの中で、まったく新たな意味を持ち始めているのです。
とりわけ工作機械のように、専門性が高く、日常から距離のある存在であれば、なおさらです。だからこそ、手に取れる「かたち」であるミニチュアが、会話の起点となります。
「これは何の機械なのか」「どんな役割を担っているのか」。
そうした問いが自然に生まれるところから、企業の物語は立ち上がっていきます。
企業イベントの記念品として。事業内容を語る“小さな広報”として。あるいは、自らの仕事を認め、誇りを保つための象徴として……。
工作機械のミニチュアは、ミニチュアファクトリーが照らすスポットライトの中で、まったく新たな意味を持ち始めているのです。
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