【2024年】カメムシ大量発生の理由と対策方法を解説!生態についても紹介
春から夏にかけて気温が暖かくなる頃、各地でカメムシが大量発生しやすくなります。カメムシは草木や野菜などを蝕んだり身を守るために不快なにおいを放つ害虫です。本記事ではカメムシが大量発生している原因や対策方法、大量発生する前の予防方法を詳しく解説します。
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この記事の目次
- 2024年カメムシが各地で大量発生
- カメムシはどこで大量発生している?
- カメムシが大量発生するのはなぜ?どこに原因があるのか?
- 1. 季節的な要因
- 2. 気候変動の影響
- 3. 緑化による植物の増加
- カメムシの大量発生により発生する問題
- 家庭内への侵入
- 農作物への被害
- 不快なにおい
- カメムシはいつまで活動している?
- 家庭でできるカメムシの駆除方法
- 殺虫剤や冷却スプレーを使用する場合
- 掃除機や吸引機で吸い込む場合
- 牛乳パックやペットボトルで捕獲する場合
- カメムシの予防と対策
- 家の隙間を埋める
- 外に干している洗濯物を取り込む時に注意する
- ハッカ水や虫除けの商品を使用する
- 落ち葉や雑草を定期的に掃除する
- 害虫駆除業者に駆除をお願いする
- カメムシ対策をして快適に暮らそう
2024年5月現在、例年よりも大量のカメムシが観測されています。兵庫県病害虫防除所は朝来市、加西市、南あわじ市でフェロモンでおびき寄せたカメムシの数を計測したところ、加西市にてチャバネアオカメムシが901匹計測されました(※)。
この数は一昨年の同時期に計測された数の31倍なので、例年に比べて今年はカメムシが大量発生していることが分かります。
※"兵庫県病害虫防除所 公式HP"参照
この数は一昨年の同時期に計測された数の31倍なので、例年に比べて今年はカメムシが大量発生していることが分かります。
※"兵庫県病害虫防除所 公式HP"参照
植物を蝕み身を守るために不快なにおいを発生させる害虫「カメムシ」ですが、近年なぜカメムシが大量発生しているのでしょうか。
原因として挙げられるのは大きく分けて3つです。
詳しくは以下で解説していきます。
原因として挙げられるのは大きく分けて3つです。
- 季節的な要因
- 気候変動の影響
- 緑化による植物の増加
詳しくは以下で解説していきます。
カメムシは春から夏にかけて気温が上昇し、夜間も気温が高い季節に活動が活発になる傾向にあります(※)。
春先に冬眠から覚めた個体が増え、気温の上昇と共に食物を求めて植物に集まり繁殖活動を行います。また夏場にはカメムシの幼虫が孵化し成長して個体数が増えてしまうのも大量発生してしまう原因の一つです。
さらに秋は日中の気温がまだ高いためカメムシが活動しやすく、冬には人家や建物など暖かい場所を求めて集まる傾向があります。とくに11月から12月にかけて冷え込みが厳しくなるとカメムシが室内に侵入する可能性が高まるため注意が必要です。
※"茨城県病害虫防除所"参照
春先に冬眠から覚めた個体が増え、気温の上昇と共に食物を求めて植物に集まり繁殖活動を行います。また夏場にはカメムシの幼虫が孵化し成長して個体数が増えてしまうのも大量発生してしまう原因の一つです。
さらに秋は日中の気温がまだ高いためカメムシが活動しやすく、冬には人家や建物など暖かい場所を求めて集まる傾向があります。とくに11月から12月にかけて冷え込みが厳しくなるとカメムシが室内に侵入する可能性が高まるため注意が必要です。
※"茨城県病害虫防除所"参照
地球温暖化により全体的に気温が上昇し、カメムシが活動できる期間が延びているのも原因の一つです。
寒い冬がカメムシの繁殖を抑制していましたが、暖冬によってカメムシの生息に適した気温が長期間続くと卵の孵化率や幼虫の生存率も高くなり、結果として大量発生に繋がることがあります。
寒い冬がカメムシの繁殖を抑制していましたが、暖冬によってカメムシの生息に適した気温が長期間続くと卵の孵化率や幼虫の生存率も高くなり、結果として大量発生に繋がることがあります。
緑化政策で都市部に緑地や公園が増え、カメムシが生息、また繁殖しやすい環境になり繁殖しやすくなっているのも原因の一つです。
カメムシは冬場、暖かい場所を求めて人家へ侵入します。
カメムシの侵入経路は網戸の隙間や給排気口、干している洗濯物にくっついて入ってくることが多いです。また、刺激をするとカメムシから不快なにおいが分泌されてしまい、部屋の中に悪臭が漂ってしまうため注意が必要です。
家庭菜園やガーデニングをしている方の場合、葉がカメムシの食料となり食べられてしまう恐れがあります。
カメムシの侵入経路は網戸の隙間や給排気口、干している洗濯物にくっついて入ってくることが多いです。また、刺激をするとカメムシから不快なにおいが分泌されてしまい、部屋の中に悪臭が漂ってしまうため注意が必要です。
家庭菜園やガーデニングをしている方の場合、葉がカメムシの食料となり食べられてしまう恐れがあります。
カメムシが農作物の果実や葉から養分や果汁を吸うと、吸われた部分が変色し凹んでしまったり、場合によっては腐敗してしまいます。
農家を営んでいる方にとって被害が増えると経済的損失が大きくなってしまい、また農産物の出荷量が減ると物価の高騰にもつながってしまいます。
農家を営んでいる方にとって被害が増えると経済的損失が大きくなってしまい、また農産物の出荷量が減ると物価の高騰にもつながってしまいます。
カメムシが分泌しているにおいは「トランス-2-ヘキセナール」というアルデヒド系の成分が主となっています(※1)。
悪臭だけではなく、皮膚に直接触れたり、目に入ったりすると炎症を起こす可能性があるほどの毒性があるため(※2)、カメムシを見つけたら刺激せずに駆除するのが大切です。
※1":国立大学法人 岡山大学 研究結果"参照
※2":株式会社井上香料製造所 安全データシート"参照
悪臭だけではなく、皮膚に直接触れたり、目に入ったりすると炎症を起こす可能性があるほどの毒性があるため(※2)、カメムシを見つけたら刺激せずに駆除するのが大切です。
※1":国立大学法人 岡山大学 研究結果"参照
※2":株式会社井上香料製造所 安全データシート"参照
カメムシが最も活動しやすい時期は春〜夏に比べ、秋〜冬にかけてはカメムシの活動が比較的低下していきます。
カメムシの活動が低下している冬のうちから、カメムシ対策をしておくと良いでしょう。
カメムシの活動が低下している冬のうちから、カメムシ対策をしておくと良いでしょう。
駆除方法
- 殺虫剤を使用する
- 冷却スプレーを使用する
- 掃除機で吸い込む
- 牛乳パックやペットボトルで捕獲する
カメムシが吹き飛ばないようになるべく垂直面から吹きつけるようにするのがポイントです。
ノズル部分にストッキングや布の切れ端を装着し、ダストカップ部分にカメムシが入らないように注意します。吸い込んだカメムシは刺激しないように外に逃すようにしましょう。
口を開け牛乳パック、もしくは上部を切ったペットボトルの中に食器用洗剤を入れ、その状態でカメムシを中に落とし閉じ込めます。食器用洗剤の粘りが昆虫が呼吸している「気門」に付着し窒息死させられる仕組みです。
カメムシは窓の隙間や給排気口から侵入するケースが多いので、網戸の噛み合わせが悪くなってできた隙間や壁と天井の繋ぎ目部分など、空いている隙間を埋めることでカメムシ以外の害虫の侵入も防ぐことができます。
カメムシは洗濯物に付着して家に侵入するケースも多いため、もしカメムシを見つけたら刺激しないように洗濯物をゆらしたり降ったりしてカメムシを逃がしましょう。
また、激しくゆらしてしまうとカメムシを刺激して悪臭を放たれてしまうため注意しましょう。
また、激しくゆらしてしまうとカメムシを刺激して悪臭を放たれてしまうため注意しましょう。
カメムシはミント系の香りが苦手なので、ハッカ油を忌避剤として活用できます。スプレーボトルにハッカ油を溶かした水を入れ、網戸や玄関に吹きかけるとよいでしょう。
また吊り下げるタイプの虫除けも市販されているため、ベランダの大きい窓や玄関に吊り下げておくようにしましょう。
また吊り下げるタイプの虫除けも市販されているため、ベランダの大きい窓や玄関に吊り下げておくようにしましょう。
落ち葉が溜まっていたり雑草が生えている場所はカメムシにとって快適な環境になります。カメムシの発生を抑えるためにも定期的に落ち葉や雑草を掃除するようにしましょう。
カメムシがあまりにも発生する場合は、害虫駆除を専門としている業者に依頼してみるのもおすすめです。
害虫駆除業者に依頼すると家の中の殺虫処理をしてくれるため、カメムシ以外の害虫対策もできます。
害虫駆除業者に依頼すると家の中の殺虫処理をしてくれるため、カメムシ以外の害虫対策もできます。
カメムシは健康的な野菜や葉を食べたり悪臭を放つ害虫として知られる昆虫です。
カメムシの活動が活発になる春先から秋にかけて、大量発生する前にしっかり予防対策していきましょう。
カメムシの活動が活発になる春先から秋にかけて、大量発生する前にしっかり予防対策していきましょう。
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※掲載されている情報は、2024年05月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。