自然と食を味わう。農山漁村(むら)の味を探求!

    自然と食を深く味わう「農山漁村(のうさんぎょそん)」。本記事では「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定された施設5選の魅力を紹介!選定された理由や取組内容など、各施設の魅力を詳しく解説します。

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    提供:ディスカバー農山漁村(むら)の宝 事務局
    この記事の目次

    「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」とは?

    ディスカバー農山漁村(むら)の宝
    「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」とは、農林水産省が「強い農林水産業」や「美しく活力がある濃山漁村」実現のため、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより、地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良事例を選定し、全国に発信しています。

    本記事では、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」で優良事例に選定された事業者5選を紹介!農山漁村は、のどかな自然の中、土、山、海などの自然がもたらす多様な美しさが魅力です。ぜひ「農山漁村」のよさを、この機会に体験してみてください。

    ※“discovermuranotakara.com”参照

    「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」5選

    1. いちごの里ファーム|農福連携の6次化観光農園で地域を豊かに!

    いちごの里ファーム
    いちごの里ファーム
    『いちごの里ファーム』は、栃木県小山市にあるいちご農園です。高い建物などがなく、田畑に囲まれた豊かな風景を満喫できます。富士山や遠くの山もキレイに見え、野鳥や風、青空、土の香りなど、人の隣にある自然を体験できるのが魅力です。

    オーナーが「旬の味を旬の時期に食べてほしい」と話す農園の果物たちは、いちごのほか、さくらんぼ、ブルーベリー、桃、ぶどうなど栽培しています。洗わずにそのまま食べられるように、低農薬にこだわってるのがポイントです。

    各種果物狩りは、完全予約制!「1日に1ハウス1回しか入れない」という条件があり、常に新鮮で食べごろのいちごが楽しめます。2023年は栃木県の「スカイベリー」「とちあいか」をメインに展開していく予定なので、ぜひ新鮮ないちごを食べにいきましょう!

    【果物の旬の季節】
    • さくらんぼ:5月下旬から6月
    • ブルーベリー:6月下旬から8月中旬
    • 桃:7月上旬から9月下旬
    • ぶどう:8月上旬から9月上旬

    農福連携の6次化観光農園で地域を豊かに!

    いちごの里ファーム
    いちごの里ファーム

    ▲いちごの里タルト

    いちごの里ファームができたきっかけは、グループ会社の「日光のドライブイン」にありました。当時は冬季に日光まで来てもらう途中の拠点がありませんでしたが、いちごの里ファームがバスツアーなどの立ち寄りスポットとなるように取組を始めたそうです。

    その後、いちご狩りで提供しきれなかったいちごの無駄をなくすためにケーキや加工品の製造を始めるに至ります。さらにそのケーキや加工品を売る売店を作り、さらに心地のいい旅を楽しめるように、レストランを作り、気づけば6次産業化を実現していました。

    その結果、果物狩りやレストランなどの来客数は年間30万人近くに上り、売上は4.2億円(平成20年度)から8.8億円(令和3年度見込み)と約2倍強を達成(※)。さらに社会福祉法人を設立し、58名の障がい者雇用などの地域活性化の貢献によって、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定されました。

    ※“「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」 公式HP情報”参照

    イチゴジャムやイチゴの里タルトも堪能しよう!

    出典:いちごの里ファーム
    いちごの里ファーム
    いちごの里タルト
    2,590円(税込)
    いちごの里ファームでは、インターネットでも購入できる「イチゴジャム」や「いちごの里タルト」もおすすめ!イチゴジャムの原料は、いちご、砂糖、レモン果汁のみの無添加なので、添加物が気になる方にぴったりです。

    いちごの里タルトは、創業以来の人気メニューでいちごの本来の旨味が堪能できます。ぜひ現地やインターネットを利用して1度食べてみてください。


    運営者いちごの里ファーム
    電話番号0285-33-1070

    2. ELEZO社|料理人が「命」から「料理」までを一貫して取り扱う!

    ELEZO社
    ELEZO社
    ELEZO社がある北海道豊頃町の大津は、太平洋の海沿いの港町。十勝開拓の起点となった場所で、川、山、海などが広がる自然豊かな地域です。

    ELEZO社では、料理人から狩猟や家畜・家禽の生産、生肉の熟成流通、食肉加工製造、レストラン事業を一貫して行っているのが魅力。味覚としての味だけではなく、自然環境や自然の摂理を大切にしており、歴史や背景もすべて含めてひとつの「味」だと考えられています。

    温度の管理法や解体処理など、食肉の取り扱いをとことん追及したからこそ作れる「深みのある清らかな肉」をぜひ味わってみてください!

    「もっと食に感謝すべき、無駄な部位を生みたくない」という思い

    ELEZO
    ELEZO
    ELEZO社の食肉における自社一貫フードチェーンを始めたのは、代表が24歳のころに、地元の猟師さんが持ってきた鹿の解体を初めて体験したことがきっかけ。処理された冷たいお肉ではなく、温かさというのを始めて経験したのがターニングポイントになったそうです。

    そこから、食肉に関して勉強を始め、食肉業界に関する差別なども含めたさまざまな側面を知ります。「もっと食に感謝すべき、無駄な部位を生みたくない」と強く感じ、料理人起点で未来の照射をする食文化の確立に向けてさまざまな取組を開始。

    その結果、エゾシカの輸入実績500頭(平成28年度)、1,000頭(令和元年度)に増加(※)、自社レストランなどの顧客数も4,200人(平成28年度)から17,300人(令和3年度見込み)に増加(※)などの成果を出し、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定されています。

    ※“「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」 公式HP情報”参照

    背景やストーリーを想像して味わってほしい

    出典:ELEZO
    ELEZO社
    【雪下~SEKKA~】放牧豚と軍鶏、エストラゴンのテリーヌ・ガトー
    3,700円(税込)
      ELEZO社のすべての商品は、人の手作業が何工程も加わり、一つひとつ丁寧に作られている逸品です。社長は「なぜこういい製品を作ったのか」「どうしてこの味になったんだろうか」と、ひとつの商品ができあがるまでの背景やストーリーに思いをはせて味わってほしいと話します。

      書籍「美しき食肉の世界」は、ELEZO社の創業から18年の営みについてぎゅっとつめこんだ1冊。命から料理までを扱うプロセスが詳しく伝えられているため、料理人や飲食業だけでなく、ELEZO社の商品を味わう方にも読んでほしい1冊です。

      食肉の世界の美しさを知ることで、「命」と「食」に感謝ができ、よりELEZO社の食品をおいしく食べられるでしょう。

      運営者ELEZO社
      電話番号015-575-2211

      3. 上籾(かみもみ)みろく農場協議会|「黄金の谷」と呼ばれた棚田を今に蘇らせる!

      上籾みろく農場協議会
      上籾みろく農場協議会
      上籾(かみもみ)みろく農場協議会は、農産物の開発、レストラン事業、特産品開発、農業体験など、さまざまな取組を行っている団体です。開村1200年以上、日本の棚田百選にも選ばれている、岡山県久米南町上籾という場所にあり、昔ながらの里山の四季折々の風景が魅力です。

      上籾みろく農場協議会では、復元した棚田米や、自然栽培の野菜を栽培し、その野菜や棚田米を使ってレストランメニューや特産物の開発などが行われています。

      レストランでは、素材を活かした発酵食品や手作り豆腐などの食事をたっぷり堪能できます。棚田全体が見渡せるので、自然も満喫しながら食べられるのがうれしいポイント!

      自然の景色と一緒に手間暇かけた食事が楽しめる

      上籾みろく農場協議会
      上籾みろく農場協議会
      かつては、「黄金の谷」と呼ばれ、多くの人に親しまれていた棚田。しかし、耕作放棄地や広がって過疎化が進み、地域全体で危機感を持っていたそうです。

      自然と「棚田の景観を取り戻そう」という声が地域から上がり、地域自治体とパソナグループが中心となって農場協議会を設立。自治体と企業と合同で、地元の農産物を活用し、自然豊かな棚田を見渡せるレストランの運営や、地元のお母さんたち手作りの特産物などの販売を行いました。

      その結果、レストランの売上が約300万円(平成29年度)から約750万円(令和3年度)に増加。荒廃農地を復元して水田に戻した棚田再生面積は、11,000㎡(平成30年度)から14,000㎡(令和3年度)に増加(※)を実現し、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定されました!

      ※“「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」 公式HP情報”参照

      「農村」を体験したい方にぜひ訪れてほしい!

      上籾みろく農場協議会
      上籾みろく農場協議会
      上籾みろく農場協議会は、農薬なく無肥料で農作物を育て、添加物を使わず発酵食品をメインに調理しています。料理メニューを和ハーブを使ったカレーなど、ヘルシー志向なのもうれしいポイント!棚田米は、清らかな水で手間暇かけて育てられているため、香りと旨味をしっかり感じられます。

      上籾みろく農場協議会の貝阿彌(かいあみ)氏は、「里山の魅力をぜひ体感して、文化や歴史も含めて自然を感じてほしい。ぜひ農村に興味がある方は、体験しに来てほしい。」と話しています。

      運営者上籾みろく農場協議会
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      4. 里山総合会社 山立会(やまだちかい)|かせぐ!里山専門の総合会社つくりました

      里山総合会社 山立会
      里山総合会社 山立会
      里山総合会社山立会は、石川県白山市にあります。白山麓がユネスコ世界ジオパークに認定され、白山手取川によって作られたワイルドな地形と景観が特徴で、自然の中に人の生活や生きてきた雰囲気が感じられる環境が魅力です。

      里山総合会社山立会では、ブランド羊『白山サフォーク』やサイズが大きい『でけえなめこ』など、里山の多角的な経営を行っています。山立会食堂では、ジビエのイノシシとシカのローストなどを使った丼ぶりなどが楽しめるため、ぜひ自然の豊かな場所でおいしい食事を味わってみてください。

      • ローストイノシシ丼・ローストシカ丼(並)  各1,480円(税込)
      • ローストイノシシ丼・ローストシカ丼(大盛) 各1,980円(税込)

      多角経営と視察研修で里山を守る!

      里山総合会社 山立会
      里山総合会社 山立会
      当時、代表の有本氏は石川県在住でクマの研究を行っていましたが、食肉施設にてジビエに関心を持ち始めます。「ジビエだけでは里山の活性化に繋がらない」と感じていたタイミングで、木滑なめこの事業承継の可能性が浮上したそうです。

      木滑なめこの栽培は、決して儲かるものではないので、なかなか手を挙げる人がいなかったといいます。有本氏は地域の宝を守ろうと、木滑なめこの事業承継をし、その後羊肉の生産、野生動物の調査、食堂事業など多角経営と視察研修などによる情報発信を実施。

      結果として、ブランド羊「白山サフォーク」の開発に繋がり、羊放牧やジビエ普及などの里山景観・環境保全に貢献、なめこの栽培約90万円(平成30年度)から事業継承後約3,600万円に増加を実現し、ディスカバー農山漁村の宝に選定されました!

      ブランド羊やなめこをぜひ現地で味わってほしい!

      里山総合会社 山立会
      里山総合会社 山立会
      ブランド羊の「白山サフォーク」は、臭みがなく、さわやかな香り。耕作放棄地を駆け回った筋肉質で健康的な赤身肉です。「でけえなめこ」はその名の通り、サイズが大きく歯ごたえがあるのが魅力。天ぷらや炭火焼きなど単体で食べる料理にもぴったりです。

      「オンラインショップでも購入もできるけれど、ぜひ現地で味わってほしい。」と有本氏は話します。現地では、狩猟や羊ふれあい体験(※)などが用意されており、今後もさまざまな体験プログラムも拡充していく予定なので、ぜひ日常にはない自然のよさや動物の温かみを感じてみてください。

      5. E'more秋名|50年後もこども達が住みたいと思う地域づくり

      E'more秋名
      E'more秋名
      E'more秋名(いもーれあきな)は、鹿児島の奄美大島の龍郷町秋名という場所にあります。生活の中に自然との関係性が文化として根付いており、山や海など四季や旬を感じられるステキな場所です。

      E'more秋名では、お母さんたちの島の料理を「あらば食堂」にて提供。島では、地域によって味付けなどが異なる場合が多く、調理したお母さんによって異なる味わいを楽しめるのが魅力です!ぜひ、1度島料理を楽しんでみてください。

      UターンやIターン者の家族が増えた!

      E'more秋名
      E'more秋名
      「秋名」はかつては奄美大島の中では栄えていましたが、「龍郷町」エリアに人口が増え、秋名は過疎が進んでいました。この現状を受け、「50年後も子供たちが住み続ける地域でありたい」という思いから起業のきっかけとなったそうです。

      奄美は集落毎に味や文化などが違うため、同じ奄美の人にも多様性が楽しめる「島料理」の提供開始。地元の小学生児童がUターンやIターン者の家族によって、8名から20数名まで増加したのをきっかけに地域の機運が盛り上がりE’more秋名が発足、宿泊事業やフィールドワーク、インターン生などの受け入れなどの事業展開行っています。

      その結果、島の地場産食材で島料理を提供し、島料理の食や暮らしぶりを継承、島の暮らしに一層向き合う姿勢、食堂利用者年間5,000人、12名の雇用の創出などを実現し、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選出されています。

      ※“「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」 公式HP情報”参照

      奄美の環境や文化に共感してもらいたい

      E'more秋名
      E'more秋名
      奄美は、豊かな自然環境の近くに人が住んでおり、コントロールできない自然の中での生活を体験できます。食材なども旬のものを使うことが多く、冷凍したものは極力使わないそうです。

      オーナーは「奄美の宿や食や交流を通して、ありのままの島の暮らしや環境や文化に共感・応援してほしい」と話します。ただリゾートとしてだけでなく、文化気質や暮らしにも興味がある方は、ぜひE'more秋名に訪れてみてください!

      運営者E'more秋名
      お問い合わせ0997-58-884

      「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」で自然と食を満喫する旅をしよう!

      本記事では、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定された施設5選を紹介しました。

      選定された優良事例は、その取組や成り立ち、背景はさまざま。地域によって異なる自然、食文化などの魅力があるので、ぜひ自分が心ときめく旅行先に訪れてみてください。
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      ※掲載されている情報は、2023年12月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。

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