『あさイチ』スタッフ感染で視聴者から叱責メール 番組の対応に称賛

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制作スタッフなど3人が新型コロナウイルスに感染したNHKの『

』が、17日より生放送を再開。視聴者からは厳しいメッセージが届くも、同番組の誠実な対応に、多くの反響が寄せられている。

■今回の感染を「重く受け止める」

これまでに、制作スタッフら3名の新型コロナウイルス感染が発覚している同番組。
「これまで感染対策についてお伝えしてきた『あさイチ』としてはこのことを重く受け止めています」とし、改めて、出演者である博多大吉、博多華丸、近江友里恵アナウンサーは、いずれも濃厚接触者ではないことが説明された。
大吉は「フォローするわけじゃないけど、相当(感染症対策を)やってるんで、この番組の裏方の皆さんは。あれだけ気をつけてかかっちゃうんだって正直思いました」と、コメントしている。
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■視聴者から叱責するような声も

番組には放送中に「テレビ関係者から感染者は出さないでほしい!」「我慢我慢の毎日」など、厳しい言葉が記されたFAXなども多数。
しかし、番組側では謝罪はせず、感染症の専門家らの解説を交えながら、現在判明している事実と、今回のケースを踏まえ、マスクを着用しアクリル板で仕切られた環境であっても、マスクでは防ぎきれない細かい飛沫や、部屋の隅は空気循環が悪く感染リスクが高まる場合があること。
また、扇風機など空気循環を促す機器の使用にも工夫が必要で、どのような環境であっても1時間以上の滞在は「長居」にあたることなどが丁寧に解説された。

■淡々とした対応に称賛の声

事実を重く受け止めつつも、謝罪ではなく感染症対策の問題点を洗い出し、改善方法などを丁寧に伝えていくという番組側の姿勢には、インターネット上で多くの反響が。
「あさイチ、誠実な対応だ! と思う反面、視聴者の声怖すぎでしょ……」「まるで『謝れ』と言わんばかりの視聴者メール。それに屈すことなく、きちんと何が起きたか淡々と検証しているのが素晴らしい」「意図的に謝罪をしていないのがかなり好感。がんばれ」など、番組の対応を称賛する声が目立つ。
また、感染者が責められる風潮について「病気に感染した、感染者が出たことを謝らない社会にしたい」といった声もつぶやかれている。

■約8割「コロナ禍での差別をなくして」

このコロナ禍においては、感染者が責められ、特定の職業などへの差別や偏見も問題視されてきた。
ちなみに、しらべぇ編集部が全国の10代~60代の男女2,168名を対象に実施した意識調査では、全体で約8割もの人が「新型コロナをきかっけとした差別がなくなってほしい」と回答している。
感染者が酷く責められる風潮に、多くの人が疑問や恐怖を抱いている様子。同番組の淡々とした誠実な対応は、多くの人々に影響を与えたのではないか。
(文/しらべぇ編集部・

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「


調査期間:2020年7月3日~2020年7月7日
対象:全国10代~60代の男女2,168名(有効回答数)
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