普通の旅に飽きたなら。日本の暮らしと食を巡る“農村体験”してみませんか?
「“わかった気になる”旅より、“ちょっとわかった”旅がいい」。旅の経験を重ねていくうち、表面をなぞるだけの観光よりも、ちょっとその土地の暮らしに突っ込んだ探検をしてみたくなるーーそんなことって、ありませんか?そんな方に注目してほしいのが、暮らしと食を五感で結ぶことのできる「農村体験」です。
本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
提供:ディスカバー農山漁村(むら)の宝 事務局
この記事の目次
リモートワークの普及した今の時代、滞在型旅行に追い風が吹いています。
なかでも食への関心が高まりつつある最近のトレンドは、食と暮らしの結びつきが五感によって理解できる「農村体験」の旅。
のどかな自然の中、私たちの暮らしを支える食の原点を見て、聞いて、触って、理解を深めれば、きっと一過性の旅よりももっと強い思いが心に残るはず。
本記事では、そんな「農村体験」の旅におすすめな4つのデスティネーションを、農林水産省の「ディスカバー農山漁村の宝」で優良事例に選定された事業者からご紹介いたします。
日本各地には、土地の魅力を直に感じられる「農村体験」スポットがたくさんありました。
なかでも食への関心が高まりつつある最近のトレンドは、食と暮らしの結びつきが五感によって理解できる「農村体験」の旅。
のどかな自然の中、私たちの暮らしを支える食の原点を見て、聞いて、触って、理解を深めれば、きっと一過性の旅よりももっと強い思いが心に残るはず。
本記事では、そんな「農村体験」の旅におすすめな4つのデスティネーションを、農林水産省の「ディスカバー農山漁村の宝」で優良事例に選定された事業者からご紹介いたします。
日本各地には、土地の魅力を直に感じられる「農村体験」スポットがたくさんありました。
「強い農林水産業」、「美しく活力のある農山漁村」の実現のため、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより地域の活性化、所得向上に取り組んでいる優良事例を「ディスカバー農山漁村の宝」有識者懇談会において選定し、全国に発信する農林水産省の取組です。
第9回目となる「ディスカバー農山漁村の宝アワード」の募集期間は、2022年6月16日(木)から8月26日(金)まで。
詳細はぜひ以下のリンクからご確認ください。
第9回目となる「ディスカバー農山漁村の宝アワード」の募集期間は、2022年6月16日(木)から8月26日(金)まで。
詳細はぜひ以下のリンクからご確認ください。
最初にご紹介する「農村体験」は、北海道・十勝エリアの自然の恵みを存分に感じられる「農場ピクニック」。
農家さんから特別に許可をもらい、普段入ることのできない生産現場を畑ガイドさんが案内するツアーです。
一般的な畑見学と異なるのは、見学場所が観光のための畑ではなく、本物の生産現場であるということ。
「トウモロコシは分かりやすいから前面に出していますが、実際に畑で作っているのは、てんさい・じゃがいもなど原料系が多いんです。普段は加工された状態で口に運ばれる食材の、貴重な原風景を見てもらえたら」と話すのは、運営会社である株式会社いただきますカンパニー代表の井田さん。
農家さんから特別に許可をもらい、普段入ることのできない生産現場を畑ガイドさんが案内するツアーです。
一般的な畑見学と異なるのは、見学場所が観光のための畑ではなく、本物の生産現場であるということ。
「トウモロコシは分かりやすいから前面に出していますが、実際に畑で作っているのは、てんさい・じゃがいもなど原料系が多いんです。普段は加工された状態で口に運ばれる食材の、貴重な原風景を見てもらえたら」と話すのは、運営会社である株式会社いただきますカンパニー代表の井田さん。
ところで、そんな井田さんが「農場ピクニック」を始めたきっかけは、なんともユニーク。
「2歳の娘が野菜を食べずに困っていたとき、ふとしたことから知り合いの畑に行ったんです。
その畑で彼女はなんと、自分で抜いた土がついたままのカブに、ガブリとかじりついたのです。
その時私は“畑のチカラ”を実感しました。現場を体感する経験が、人を変えると」
食に対する理解度が人によって異なるのは、こうした原体験の差にあるのではないかと考えた井田さん。
自然や畑と触れ合う原体験をひとりでも多くの方に届けられたら、という想いが募り、開業に至りました。
こうした体験を踏まえて生まれた「農場ピクニック」では、そこで採れた作物を畑の中で味わうことができます。ツアーは1日2回。
じゃがいもをフライドポテトで食べたり、又はとうもろこしをその場で茹でて食べるおやつツアーと、昼食も楽しめるランチツアーの2種類のご用意があるそうです。
「2歳の娘が野菜を食べずに困っていたとき、ふとしたことから知り合いの畑に行ったんです。
その畑で彼女はなんと、自分で抜いた土がついたままのカブに、ガブリとかじりついたのです。
その時私は“畑のチカラ”を実感しました。現場を体感する経験が、人を変えると」
食に対する理解度が人によって異なるのは、こうした原体験の差にあるのではないかと考えた井田さん。
自然や畑と触れ合う原体験をひとりでも多くの方に届けられたら、という想いが募り、開業に至りました。
こうした体験を踏まえて生まれた「農場ピクニック」では、そこで採れた作物を畑の中で味わうことができます。ツアーは1日2回。
じゃがいもをフライドポテトで食べたり、又はとうもろこしをその場で茹でて食べるおやつツアーと、昼食も楽しめるランチツアーの2種類のご用意があるそうです。
季節折々の楽しみ方がありますが、井田さんイチオシは「7月上旬、じゃがいもの花を見ながら、去年採って熟成させたじゃがいものフライドポテトをいただく」過ごし方。
新しく芽吹くじゃがいもの存在を感じながら、去年のじゃがいもの恵みをいただく。
そこには、栽培から収穫までの一連の時間が凝縮された「農村体験」が詰まっています。
新しく芽吹くじゃがいもの存在を感じながら、去年のじゃがいもの恵みをいただく。
そこには、栽培から収穫までの一連の時間が凝縮された「農村体験」が詰まっています。
動物性不使用、乳製品不使用、100%植物性のお料理と聞けば、多くの人が思い浮かべるであろう「精進料理」。
世俗を離れた高尚な響きのあるそれですが、いまではおしゃれかつ斬新な“イタリアン精進料理”が登場していることはご存知でしたか?
広島県の浄謙寺では、地域の魅力と仏教の教えを伝えるため、地産の野菜を用いたイタリアン精進料理を提供しています。
みなさまに体験してほしいポイントは?との問いに、「野菜の種類の豊富さ、新鮮さを感じてもらえたら」と答えてくれたのは、浄謙寺の副住職である浄謙さん。
実は、精進料理で使われている野菜のほとんどが、地元の人たちが自家菜園で育てたもの。農家の余剰作物や形の悪いものもあますところなく利用しており、環境にやさしいのもポイントです。
過疎化を解消するために始めた“イタリアン精進料理”も、現在では年間約2,000 人の参加者があるのだとか。
近年では「料理に使ってほしい」と珍しいイタリア野菜を栽培する人が増えたり、道中に野菜の無人市ができるなど、地域の変化もじわじわと感じられているそうです。
世俗を離れた高尚な響きのあるそれですが、いまではおしゃれかつ斬新な“イタリアン精進料理”が登場していることはご存知でしたか?
広島県の浄謙寺では、地域の魅力と仏教の教えを伝えるため、地産の野菜を用いたイタリアン精進料理を提供しています。
みなさまに体験してほしいポイントは?との問いに、「野菜の種類の豊富さ、新鮮さを感じてもらえたら」と答えてくれたのは、浄謙寺の副住職である浄謙さん。
実は、精進料理で使われている野菜のほとんどが、地元の人たちが自家菜園で育てたもの。農家の余剰作物や形の悪いものもあますところなく利用しており、環境にやさしいのもポイントです。
過疎化を解消するために始めた“イタリアン精進料理”も、現在では年間約2,000 人の参加者があるのだとか。
近年では「料理に使ってほしい」と珍しいイタリア野菜を栽培する人が増えたり、道中に野菜の無人市ができるなど、地域の変化もじわじわと感じられているそうです。
“イタリアン精進料理”が比較的スムーズに受け入れられたのは、ここ北広島町の土壌にあったよう。
浄謙寺がそうであるように、もともとこの地域には浄土真宗のお寺が多く、「御斎(おとき)」と呼ばれる精進料理の文化が根付いていたそうで、この事業はそうした伝統文化の上に成り立っていると浄謙さんは語ります。
「標高が高いこの地は、広島県という地域にありながらリンゴなどの寒い地域の作物も穫れるんです」。
浄謙寺がそうであるように、もともとこの地域には浄土真宗のお寺が多く、「御斎(おとき)」と呼ばれる精進料理の文化が根付いていたそうで、この事業はそうした伝統文化の上に成り立っていると浄謙さんは語ります。
「標高が高いこの地は、広島県という地域にありながらリンゴなどの寒い地域の作物も穫れるんです」。
収穫したリンゴは主にコンポートやシャーベットなどのデザートとして提供しているそう。
また、じゃがいもの甘さが感じられる「じゃがいものピューレ」はふわふわトロトロとした食感で、お客様からの人気ももっとも高いメニューなのだとか。
最近では若い世代のお客様も増えてきたという“イタリアン精進料理”。
読経・法話、お抹茶までワンセットで楽しめるコースは、正直6,600円では安すぎる…かもしれません。
また、じゃがいもの甘さが感じられる「じゃがいものピューレ」はふわふわトロトロとした食感で、お客様からの人気ももっとも高いメニューなのだとか。
最近では若い世代のお客様も増えてきたという“イタリアン精進料理”。
読経・法話、お抹茶までワンセットで楽しめるコースは、正直6,600円では安すぎる…かもしれません。
<運営者>
浄謙寺
※「ディスカバー農山漁村の宝」第6回選定(2019年)
<連絡先>
電話番号:0826-35-0730
メールアドレス:shojinitalian@gmail.com
お問い合わせ窓口はこちら
浄謙寺
※「ディスカバー農山漁村の宝」第6回選定(2019年)
<連絡先>
電話番号:0826-35-0730
メールアドレス:shojinitalian@gmail.com
お問い合わせ窓口はこちら
福島県の大内宿、岐阜県の白川郷に並び、日本三大「茅葺き(かやぶき)の里」に数えられる京都府南丹市の美山町。そんな美山町で現在、江戸末期から受け継がれてきた茅葺家屋の一棟貸しの宿が好評を博しています。
宿の名前は「美山FUTON &Breakfast」。
宿の名前は「美山FUTON &Breakfast」。
もともとは刃物などを扱う利器店として使われ、そのあとは木材商が所有していたというこの建築は、一歩中へと入ると立派な梁が目を引く歴史的な雰囲気。
前の小道もまた、小浜から京都につながる西の鯖街道の名残で、昔の風情を漂わせます。
その魅力は徐々に世間に知られるところとなり、宿泊者数は、1,637人(平成27年度)から2,388人(令和元年度)にまで増加したのだとか。
前の小道もまた、小浜から京都につながる西の鯖街道の名残で、昔の風情を漂わせます。
その魅力は徐々に世間に知られるところとなり、宿泊者数は、1,637人(平成27年度)から2,388人(令和元年度)にまで増加したのだとか。
この宿の魅力をもうひとつ形作っているのが、地域の食材を使った朝食。
美山で作られたパンにソーセージ、ヨーグルト、卵料理など、ヨーロッパで主流の宿泊スタイルである 「B&B(Bed&Breakfast/ベッドと朝食)」を日本風にアレンジした「ふとんとあさごはん」が目玉です。
驚くべきは、これらはすべて、町の飲食店と連携して提供が実現しているメニューであること。
地域全体をホテルとして捉えることで、地域の雇用も生み出しているそうです。
まさに地域活性化を促す好例ともいうべき宿ですが、最後に、美山町の伝統文化に対する思いは?と聞いたところ、こんな答えが返ってきました。
「美山町は日本三大『茅葺の里』のうちのひとつです。
だからこそ、茅葺の技術を継承すると同時に、トタンをかぶせたものを外して文化を復活させたい、というのが願い。仕事がないと技術も廃れていくので、ビジネスとして成立することが大事であることは否めません。
また、茅葺は20年に一回、葺替えのタイミングが訪れます。その時の地域間での貸し借りと協力、連帯感もある意味での伝統文化ではないでしょうか。この協力関係が今日まで続いたからこそ、茅葺家屋が残ってきたのです」
日本人なら誰しもが郷愁を感じるであろう、茅葺家屋の伝統文化。
宿泊することが、またその良さを周りの人に伝えることが、大切な伝統文化を守る一助となるかもしれません。
美山で作られたパンにソーセージ、ヨーグルト、卵料理など、ヨーロッパで主流の宿泊スタイルである 「B&B(Bed&Breakfast/ベッドと朝食)」を日本風にアレンジした「ふとんとあさごはん」が目玉です。
驚くべきは、これらはすべて、町の飲食店と連携して提供が実現しているメニューであること。
地域全体をホテルとして捉えることで、地域の雇用も生み出しているそうです。
まさに地域活性化を促す好例ともいうべき宿ですが、最後に、美山町の伝統文化に対する思いは?と聞いたところ、こんな答えが返ってきました。
「美山町は日本三大『茅葺の里』のうちのひとつです。
だからこそ、茅葺の技術を継承すると同時に、トタンをかぶせたものを外して文化を復活させたい、というのが願い。仕事がないと技術も廃れていくので、ビジネスとして成立することが大事であることは否めません。
また、茅葺は20年に一回、葺替えのタイミングが訪れます。その時の地域間での貸し借りと協力、連帯感もある意味での伝統文化ではないでしょうか。この協力関係が今日まで続いたからこそ、茅葺家屋が残ってきたのです」
日本人なら誰しもが郷愁を感じるであろう、茅葺家屋の伝統文化。
宿泊することが、またその良さを周りの人に伝えることが、大切な伝統文化を守る一助となるかもしれません。
あなたの周りにはいませんでしたか?
夏休みやお正月などの長期休暇の前に、「私も田舎に実家が欲しかった〜」と呟いている人が。
何を隠そう筆者もそのひとりですが、だからこそ、「農村民泊」を提供するNPO法人安心院町グリーンツーリズム研究会のキャッチフレーズは、胸に刺さります。
「一回泊まれば遠い親戚、十回泊まれば本当の親戚」。
都市等の人々が農家や民家に泊まり、体験や食事を通じて心の交流を深めることを目的とした「農村民泊」。
今でこそ教育旅行などで一般的となりつつありますが、もとはといえばこの団体こそが全国で初めて取り組んだ、いわば「農村民泊」の“先駆け”的存在なのだそう。
夏休みやお正月などの長期休暇の前に、「私も田舎に実家が欲しかった〜」と呟いている人が。
何を隠そう筆者もそのひとりですが、だからこそ、「農村民泊」を提供するNPO法人安心院町グリーンツーリズム研究会のキャッチフレーズは、胸に刺さります。
「一回泊まれば遠い親戚、十回泊まれば本当の親戚」。
都市等の人々が農家や民家に泊まり、体験や食事を通じて心の交流を深めることを目的とした「農村民泊」。
今でこそ教育旅行などで一般的となりつつありますが、もとはといえばこの団体こそが全国で初めて取り組んだ、いわば「農村民泊」の“先駆け”的存在なのだそう。
こちらの団体に加盟する「農泊家庭」は、暮らしぶりもさまざま。
お米づくりを専業とする農家や、五右衛門風呂やかまど、井戸に囲炉裏などの昔ながらの生活様式が残る家、藁葺き屋根の古民家でジビエや薬草料理を楽しめる家など、見れば見るほど悩んでしまう豊富な選択肢。
自然の中でゆるりと荷をほどき、農家ならではの穏やかな時間に溶け込んでみれば、きっと“暮らしの原点”が見えてくるはずです。
お米づくりを専業とする農家や、五右衛門風呂やかまど、井戸に囲炉裏などの昔ながらの生活様式が残る家、藁葺き屋根の古民家でジビエや薬草料理を楽しめる家など、見れば見るほど悩んでしまう豊富な選択肢。
自然の中でゆるりと荷をほどき、農家ならではの穏やかな時間に溶け込んでみれば、きっと“暮らしの原点”が見えてくるはずです。
<運営者>
NPO法人安心院町グリーンツーリズム研究会
※「ディスカバー農山漁村の宝」第3回選定(2016年)
<連絡先>
電話番号:0978-44-1158
メールアドレス:japan-ajimu-gt@basil.ocn.ne.jp
お問い合わせ窓口はこちら
NPO法人安心院町グリーンツーリズム研究会
※「ディスカバー農山漁村の宝」第3回選定(2016年)
<連絡先>
電話番号:0978-44-1158
メールアドレス:japan-ajimu-gt@basil.ocn.ne.jp
お問い合わせ窓口はこちら
ひと口に、食と暮らしを結ぶ「農村体験」と言っても、その成り立ちや背景にある想い、環境はさまざま。だからこそ、日本全国を巡りたくなる魅力がありますね。
さあ、あなたが心惹かれた場所はどこでしたか?
今こそ行きたいのは、勝手知ったる旅より、新しさのある旅。
新天地から外の風を持ち帰ることで、より“暮らしやすい暮らし”のヒントが見つかるかもしれません。
ぜひあなたの求める場所を、「ディスカバー農山漁村の宝」から探してみてはいかがでしょうか?
今回紹介した「農村体験」のほか、様々な地域活性化の取組を表彰しているため、興味を惹かれる場所がきっと見つかるはずです。
さあ、あなたが心惹かれた場所はどこでしたか?
今こそ行きたいのは、勝手知ったる旅より、新しさのある旅。
新天地から外の風を持ち帰ることで、より“暮らしやすい暮らし”のヒントが見つかるかもしれません。
ぜひあなたの求める場所を、「ディスカバー農山漁村の宝」から探してみてはいかがでしょうか?
今回紹介した「農村体験」のほか、様々な地域活性化の取組を表彰しているため、興味を惹かれる場所がきっと見つかるはずです。
- シェア
- ポスト
- 保存
※掲載されている情報は、2022年08月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。