「森のそば屋清ヱ門」_茨城町水戸市在住の蕎麦ブロ友より教えていただき、かねてより訪ねたいと思っていたそば処、「森のそば屋清ヱ門」さんを初訪@2022/10の蕎麦切り生活です。赤コキア撮影の帰途に北関東自動車道の茨城町東ICを途中下車し、長閑な風景の中を走ること20分。涸沼川流域に広がる田畑沿いの県道16号に案内板あり、余裕の駐車場に車を停めて暖簾をくぐる。楓、山野草が植栽された青紅葉の森を通り抜けると、古民家風の店屋が見えてきます。窓枠は木製建具、格子の板戸を引けば、なんとも落ち着く和の空間に向かい入れられます。案内された2脚の卓に着けば、開け放たれた硝子戸から見える木漏れ日さす楓の葉の諧調、枝振の見事さは息をのむ美しさ。しばし、眺めてしまいました。初訪のそば処では、かけと盛りをお願いするのが習わし(笑)「天ぷらそば(温そば)」と「盛りそばを」をお願いする。「温そば」の麺線はかけ汁の熱に負けない繋がりの良さ、しかも手打ちらしく心地良く解れつつ、確かな蕎麦の香を放つ。「盛りそば」は適度にソバの粒子が散る中打ちで裁ちは真角の麺線。端切れなく心地よい腰加減、生で手繰っても夏新とは思えない豊かな香りが拡がる麺線です。挽きぐるみの租粉が、何割か打ち込まれているのでしょうか。解れるような歯あたりが心地よい。「素晴らしい!」感心しきりです。客足が引いたところで店内を撮影させていただき、しばし、ご店主と歓談。秋の新そば「秋新」は、「日光さざれそば(葛生在来種)」だそうで、あとひと月もすれば紅葉の楓と、さざれそばでお待ちしておりますとのこと。なを、ご店主夫婦が丹精した森の庭と、伝統工芸士により改修した建屋と室内(築50年の元実家)については、公式サイト(https://soba-ibaraki.com)を是非ともご覧ください。2022/10/11寒露鴻鴈来(こうがんきたる)