京都の二条城は、世界文化遺産。実は大政奉還が行われた場所です。国宝の二の丸御殿は去年台風の被害にあい、破風の菊紋の飾り金具がとれてしまったところ、その下から葵紋の金具が取り付いていた痕跡が見つかったそう。また、三代将軍徳川家光が天皇のために造った唐門の菊紋の金具を外すと裏面に葵紋の彫刻があったことが紹介されました。日本100名城なのだ。襖絵が素晴らしい。御殿内のものは基本レプリカなので、次回は本物が展示されている期間に再訪したい。(敷地内の美術館?で定期的に展示されるようです)建物内は撮影不可。京都市の中心に位置し、観光スポットであり、世界遺産でもあることから訪れる人はあとを絶ちません。金色と朱塗りで飾られた唐門は豪華絢爛で、威厳高き将軍さまの御殿という趣で『二条離宮』と呼ばれる由縁です。城はほとんど戦いのための砦ですが、この城には鉄砲や矢を打ち込むための狭間が外壁にも城内にもなくて、守備機能はきわめて弱いようです。城の目的そのものが違ったようです。関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康による築城で、15代将軍・慶喜がこの城で大政奉還を行い、幕府の幕を閉じたという武家政権が始まり、終わったのがこの二条城で、武家政権の歴史そのものです。『大政奉還の間』は襖絵や欄間など、贅を尽くした豪華さで、こんな所に座ると緊張して身もちぢこまりそうです。広い庭園も隅々まで手入れがゆきとどいています。城内の売店にソフトクリームが売られていて、若人が口にしながら談笑しています。名城でソフトクリームですか。うまそうですが、後期高齢者としては気がひけて遠慮しました。現在あちこち改装中で立ち入り禁止区域もあります。事前に調べてから訪れて下さい。