カチガラスさんが投稿した口コミ

 2026/7/24 (金)
 Epilogue : Birdwatching in Amami, Okinawa & Ishigaki
 於 : 奄美名瀬港発 新鹿児島港 航路
 2026/5/10 撮影 : わだつみの大海原を白濁する航跡に思う英霊の言霊

 太平洋戦争における日本の戦没者は約310万人(軍人約230万人、民間人約80万人)とされる。
 また、沖縄戦の犠牲者は全体で約20万人にのぼり、そのうち島民(一般住民および沖縄県出身の軍人・軍属)の犠牲者は約12万2,000人と推計されている。
 摩文仁の丘に立つ佐賀県の慰霊碑「はがくれの塔」には、二万八千余柱の戦没者が祀られている。

 眼前に広がる穏やかな碧い海と、そこを進むフェリーの白い航跡を眺めるとき、当時の惨状が重なり胸を突かれる。
 同時に、太平洋戦争の悲惨さを今に伝える学徒兵たちの遺稿集『きけ わだつみのこえ』の一節が、英霊の言霊として鮮やかによみがえってくる。
 「わだつみ」とは、海を司る神、あるいは海そのものを意味する古語。
 
 白濁した波は、碧い海へと呑まれ消えてゆく。その様は、戦後の時の流れとともに、人々の記憶から戦争の悲劇や英霊への感謝が薄れていく切なさを象徴しているかのようでもあった。
 喜寿を迎え、この平和な日々の幸せを享受できる有り難さ。
 このかけがえのない日常こそが、英霊の遺してくれた大いなる財産なのだと、深く胸に刻んだ。

 浅田次郎の『終わらざる夏』を手にするまで、私は「占守島の戦い」の歴史を知る由もなかった。
 以来、夏の備忘録として再読を重ねてきたが、今夏は「きけ わだつみのこえ」や「出発は遂に訪れず」を併せ、「北海道を救った陸軍中将・樋口季一郎の遺訓」を改めて読み返そうと手元に引き寄せた。

 歴史家トインビーは、主著「歴史の研究」の中で、文明は外部からの挑戦に適切に応戦することで成長し、活力を失えば衰退するという「挑戦と応戦」の法則を提唱した。
 この哲学はのちに「自国の歴史を忘れた民族は滅びる」へと昇華されていく。

 権威主義による動きが目に余るなか、私は高市内閣の「国防政策」を全面的に支持する。
 故安倍首相が掲げた「Japan is back」の遺志を彼女が引き継ぎ、力強く再生した日本を次世代の子孫たちが享受できることを、切に願ってやまない。

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