カチガラスさんが投稿した口コミ

 2024/8/23 (金)
 マナヅル (真鶴) ツル目 ツル科 冬鳥
 於 : 2024/2/13 出水平野

 出水平野で越冬するマナヅルの羽数は 3,300羽台で、9,500羽台のナベヅルに次ぐ第二集団の規模である。
 世界的にみても 五割という規模での集中化が出水平野で進んでいる。
 20世紀に入り、生息地(湿地)の開発や農地の圃場整備によりツル類は急激に減少した歴史がある。
 出水では、地域の人々がツル類を保護し、給餌、ねぐらの整備などが行なわれてきた。

 現在、日本ではツル類の狩猟は行なわれていないが、水田の乾田化や河川の護岸工事などでツル類がねぐらをとれるような浅水域がなく、ツル類の越冬地は出水から広がらない状況にある。
 多くのツル類が日本に飛来して来るのは、出水におけるの保護活動の成果であるが、集中化は、伝染病発生時に大量死が起きるといった問題もはらんでいる。
 そこで、現状はツル類の分散化を促進し昔の状態に戻すことが急務となっている。
 大量死のリスクを小さくするためには、給餌に依存しないツル類の小群が、広い範囲に分散して越冬するようになるのが望ましいのであるが、とはいえ相手は野生のツルなのである。

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