カチガラスさんが投稿した口コミ

 2024/8/15 (木)
 終戦記念日

 1枚目 : 『終わらざる夏』
 第二次世界大戦末期の日本で、何が起きていたのか。
 ポツダム宣言を受諾した後に占守島(しむしゅとう)で起きた「知られざる戦い」。
 占守島の戦いは、昭和 20年 8月 17日 23時頃、日本の第5方面軍が武装解除する占守島にソ連軍が奇襲攻撃をすることから始まります。
 この史実をもとに、そこに巻き込まれていく人々の人生を描いた感動巨編小説、浅田次郎の『終わらざる夏』(上・下巻)の読み返しが終戦記念日に重なって、久しい。
 終戦に乗じて火事場泥棒の様に日本の領土を奪わんと国境の島に攻め入ってきたソ連軍を日本軍が迎え撃った防衛戦です。
 
 2枚目 : 占守島と言われても、どこにあるのか知っている人は多からずところ、位置図を掲載しておきます。

 3枚目 : 『沖縄戦-学徒隊を知るための 10冊』
 第一高女の”姫百合の塔”、第二高女の”白梅の塔”沖縄の戦跡を歩いてからもう随分と年月が流れた。

 4枚目 : 『氷雪の門』
 明治政府は、特命全権公使として榎本武揚をモスクワにおくり、明治8年(1875)「樺太・千島交換条約」を締結した。
 占守島侵略に乗じカラフトへと侵攻したソ連軍が迫るなか、最後まで通信連絡をとり続け、若い生命を投げうった、真岡郵便局電話交換手の九人の乙女達。
 宮城県南三陸町職員の故 遠藤未希さんは持ち場である南三陸町防災対策庁舎において地域住民に対して防災無線で避難を呼びかけ続け、庁舎が津波にのまれた際に殉職された。
 あの 3.11 東日本大震災 故 遠藤未希女史の悲痛な声に真岡郵便局電話交換手の九人の乙女達が重なってくる。

 5〜6枚目 : 北の守りにつく陸上自衛隊 第 11戦車隊
 「士魂」の由来、旧陸軍戦車第十一連隊は、部隊番号「十一」を漢字の「士」(さむらい)に見立て、士魂部隊と称す。
 占守島での奮戦と活躍を顕彰し、その精神と伝統を継承する目的で「士魂戦車隊」と称しています。

 終戦記念日、どの様に向き合えば良いのか。少なくとも戦没者への弔意と共に好きな事にやりたかった事の全てを絶たれた多くの方々の胸襟を開いて、それらを聴いてやる事ではなかろうか。
 その為に、今夏も本を読み誰それとなく登場人物の想いに馳せたいのである。

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