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甚五郎 東小金井店(ジンゴロウ)

「甚五郎」_小平市@2024/06_芒種
北山公園からの灼熱の帰路、花小金井駅で下車し、駅から徒歩5分ほどで閑静な住宅街に佇む和風の豪邸(驚)、自宅改装型の『そば処 甚五郎』さんを初訪。

広い敷地を囲む和風外構エクステリアに日本家屋の風情を醸し出すくぐり門を抜けると、和庭園の飛び石を進む玄関アプローチから上質な日本家屋が見えてきます。中々、贅沢なお住まいですね(羨)

エアコンの効いた客間で一息ついて、品書きを拝見。丼物とそばの魅力的なセットに目が行くが、それは次回のお楽しみに、この日は蕎麦好きの嗜みとして蕎麦前とする(笑)

「板わさ」に合わせるは「瀧澤(純米吟醸酒)」の冷酒とし、声掛けでお薦めの「田舎十割のせいろそば」とする。

上物の蒲鉾は梅肉大葉挿みとの厚めの6切れで、一合の冷酒では足りそうもありませんね(笑)
瀟洒で涼やかなガラス酒器で供される「瀧澤」もセンス良いですね(嬉)

一口ふくめば仄かに感じる澄んだ吟醸香と上質な米の甘みから、芳醇な米の旨みを感じます。
辛口ではないキレの良さでまとまりをみせ、柔らかくうっとりする味わいです(嬉)

さて、お目当ての「田舎十割そば」が配膳されます。ほどよい黒みの平打ち気味の麺線には、挽き込まれた鬼皮(外皮)、甘皮とそばの粒子が星散るさまが特徴的な蕎麦切りです。
生で手繰れば、端切れ少なくそば六本をひと食みすると田舎らしい強いそばの香りから甘みが追いかける風味の強さを感ずる仕立てです。

薄い麺体からの平打ちなので、噛みしめるまでもなく歯切れよく田舎十割の旨味を愉しめます。

十割の繋がりと、そば本来の風味と食味を両立しようとする粗粉と微粉の絶妙なブレンド比を研究なさったのかと想像します。ご店主のそば打ちへの研鑽に敬服します。

もり汁は一目で端麗系と分かる仕上がりで、節の香は申し分なく、本返しであろう醤油の角が気になるやや塩味の強いものです。
もう少し芳醇な醤油の香りを演出できればと思えます。
返しの角が気になるもり汁ですが、田舎十割の甘みを引き立てる相性はい良いのかと思います。

”手繰る楽しさ、食んで味わう「田舎十割」”との興味深い蕎麦切りでした。

2024/06/11_芒種_腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)

#甚五郎 #田舎十割そば #北海道産そば粉 #小平市 #手打ちそば #自宅改装型そば処

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