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 2024/6/2 (日)
 ウグイス (鶯) スズメ目 ウグイス科 留鳥/漂鳥
 於 : 2024/5/13 鹿児島県 下甑島(しもこしきじま)

 ウグイスの産卵期は 5~6月、4~6卵を産む。
 抱卵日数は 14~16日、巣立ちまでは約14日。ウグイスのオスは一夫多妻で、抱卵・子育てはメスが行う。
 オスは、直径 200mほどの範囲でさえずり、縄張り宣言と花嫁募集をする。メスがやってきてツガイになったと思うと、また別のメスを求めてさえずりを続ける。
 こうしてオスは、6~7羽のメスとツガイになることがある。だから、さえずる期間が長く、9月にまで及ぶことがある。
 さえずりによるものなのか・・喉元の羽毛は削がれ曝けた皮膚が痛々しい。

 オスは、盛んにメスを獲得しようとするだけで、子育てには全く参加しない。1羽のオスの縄張りの中に、メスの数だけ巣がつくられるが、その巣づくりから抱卵、育ヒナまでメスだけで行う。だから時々留守になりがちで、ホトトギスなどの托卵鳥には格好のターゲットになっている。
 オスは一夫多妻だが、メスは次の繁殖の時は別の縄張りへ移る。これも遺伝子の多様性を維持する戦略なのであろう。

 日本の鳥の中で、さえずりが最も美しい鳥三種は、コマドリ、オオルリ、ウグイス。
 中でも風雅なさえずりのウグイスは、古くから飼養してその声を楽しむ人が多かった。
 江戸時代の寛永年間には、ウグイスの飼育担当の職があったほど。飼養したウグイスを持ち寄り、鳴き声の優劣を競い合う集まりを「鶯合せ」「鳴き合せ」「鶯会」といった。
 ちなみに十和田湖では、日本三鳴鳥の三種を見ることができる。

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