カチガラスさんが投稿した口コミ

 2023/9/16 (土)
 於 : 2023.9.9 九州自然歩道 (佐賀県の自然歩道)

 1〜8 : ツルニンジン (蔓人参) キキョウ科 ツルニンジン属 多年草
 和名の「蔓人参」は、かの有名な半島で採れる薬用人参の根っこに似ていることによります・・
 ツルニンジンの別名にジイソブと・・「ジイ」は爺で・・ジイに対して、小ぶりの花を婆ソブ(バアソブ)という花もある・・
 婆ソブは、ツルニンジンに似ているがやや小さく、全体に白い毛が散生します・・
 花は長さ2~2.5cmのやや球形の鐘形で先端は浅く5裂する・・花冠の内側の上部は紫色で下半部に濃紫色の斑点があります・・
 この濃紫色の斑点こそが確固たる名前の由来で・・「ソブ」は長野県木曽地方の方言で「そばかす」のこと・・
 花冠の内側の斑点を老婆の「そばかす」に喩えたものとか・・
 開花時には花の大きさや植物体の毛の有無で見分けますが、実は決定的な 2種の違いは種子にあります・・
 バアソブの種子には翼が無く、ジイソブ(ツルニンジン)の種子には翼が付いており、種子撒布に大きな違いがあります・・

 9 : タツナミソウ (立浪草) シソ科 タツナミソウ属 多年草
 タツナミソウの学名は「Scutellaria (スクテラリア) 」は「小皿」という意味が用いられ、花が散った後の顎が小皿のような形をしていることを指しています・・ 
 英名の「skullcap (スカルキャップ)」では、頭にぴったりと密着するふちなしの帽子を意味し、小皿のような形をふちなし帽子に見立てています・・
 日本語の立浪草は、花の咲く様子を・・泡立ちながら打ち寄せる波を思わせることに由来しています・・
 ラテン語・英語・日本語にちなむ花名の由来・・花と花後とでは大きな違いに・・

 10: ヤマボウシ(実) (山法師) ミズキ科 ミズキ属 落葉高木
 完熟した山法師の実・・若い頃は良く食べたものだ・・

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