rider_uさんが投稿した口コミ
新座鞍馬(にいざくらま)
酷暑の中、ソロソロ“夏新”が供される時期かなと思いつつ、久方ぶりに「新座鞍馬」を訪ねる。
正午ジャストに到着すれば、先客は4台の車。順番待ちなしに6人掛けのテーブルに案内される。
品書きを眺めれば・・・・
シンプル過ぎる(謎)
[蕎麦三昧]さらしな、もり(並そば)、粗挽き
[そば衣野菜天ぷら]かぼちゃ、さつまいも、ごぼう、なす
[麦酒風味飲料水]
をお願いし、揚げ蕎麦をつまみながら一息ついていると、ご店主が卓に来られ「昨年の指の大怪我のせいで、品数を控えています。」とのこと。
「いえ、いえ、ご店主の作る※蕎麦切りさえ手繰れれば、当方は満足ですので。」と挨拶を返す。
※作る:蕎麦の栽培からそば打ちまでの工程を一貫しているの意味。
風情ある涼やかな雲染付の伊万里焼きの徳利、猪口、薬味、そば塩が配膳盆で供される。
まずは、丸笊に盛られた「さらしな(白雪)」。
むむっ! 白くない!!
製粉室前に並べられる玄ソバを確認すると、
「自家栽培新座市あたご産 秋蕎麦 2022年度」
真空低温保存で熟成が進んだのでしょうか。
生で手繰れば「さらしな」らしからぬ穀物の風味を感じる仕立てです。
もり汁にチョコっと浸し手繰れば、風味が引き立てられ確実に蕎麦とわかる嬉しさ。
お次は「もり(並そば)」。
粒子感際立つ麺線は艶やかにして、真角の立たれた端正な蕎麦の美しい盛姿。
いつのながら、風味高く歯切れよい腰加減は見事な蕎麦切りです。
〆は「粗挽き」。
「埼玉県三芳産 2022年度 秋蕎麦」
新座市のお隣の三芳町はソバの生産量、味わい深いとの評価が高い玄ソバです。
「もり」よりもさらに粒子感が際立ち、星散る瑞々しい麺線は魅力的です。
生でひと食みすれば、豊かな蕎麦の香が抜け、甘さを確実に感じる仕立てに大満足です。
雑味なくバランスの良いもり汁は、この蕎麦の味わいをさらに引き立てます(嬉)
こってり系で熱々の蕎麦湯を湯桶からそば猪口に注し、「新座鞍馬」での蕎麦ランチを〆る。
大暑のころの蕎麦切り生活、大満足のランチ蕎麦でした。
2023/07/25 大暑 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
#新座鞍馬 #有機自家栽培 #玄ソバ #粗挽き #常陸秋そば #手打ち #あたご産そば #三芳産そば #さらしな
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