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 2023.6.15 (木) 佐賀のホットニュース

 『 <吉野ケ里遺跡石棺墓調査>副葬品や人骨は見つからず 発掘調査終了

 国指定特別史跡・吉野ケ里遺跡(神埼市郡)の北墳丘墓西側の「謎のエリア」で石棺墓(せっかんぼ)の内部調査をしている佐賀県は14日、被葬者の人骨、副葬品は見つからず、発掘を終了した。
 石棺の構造などから、弥生時代後期~終末期(2世紀後半~3世紀中頃)の有力者の石棺墓が吉野ケ里で初めて見つかったと結論付けた。
 採集した土壌や赤色顔料を化学分析し、遺物や時代の特定につながる情報が得られるかを確認する。
 発掘は同日午前で終了。中国とつながる有力者の証となる刀、青銅鏡は出土しなかった。
 人骨は残りやすい歯や大腿(だいたい)部ですら酸性土壌で分解されたとみられる。
 石ぶたや側壁に付着していた赤色顔料を底部でも確認した。
 赤く塗られた石棺墓は吉野ケ里では5例目となる。
 底部が石ではなく、土だったという構造面などから時代を特定した。
 県文化課は「線刻が施された重い石ぶた、見晴らしのいい丘での単独埋葬などを総合的にみて有力者の墓と判断した。
 副葬品がないため、どんな階層か、北・南内郭と関連があったかは分からない」と指摘した。
 同日、記者会見で発掘終了を説明した山口祥義知事は「私たちを古代のロマンに駆り出し、全国と高揚感を共有できてうれしい」と話した。
 「謎のエリア」と呼ばれる日吉神社跡など未発掘の4千平方メートルのうち、昨年度から進めている調査が終わっていない約4割については9月から再開する。(大田浩司)』
 出典 : 佐賀新聞ウェーブ版

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