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2023.6.14 佐賀のホットニュース
『 コウノトリのひな2羽に足環装着 佐賀・白石の電柱の巣でふ化 九州では初
佐賀県白石町などは13日、町内の電柱の巣でふ化した国の特別天然記念物コウノトリのひな2羽に個
識別用の足環(あしわ)を装着した。
コウノトリのひなに足環を付けるのは、近畿など各地で事例があるが、九州では初。
巣に戻された2羽は、6月から7月半ばまでには巣立つ
町は近く町民を対象に2羽の愛称を募集する。
この日午前、親鳥が巣から離れた時を見計らい、高所作業車のかごに乗った、全国のコウノトリの足環
を管理する兵庫県立コウノトリの郷公園の職員らがひなを一時的に捕獲。
近くの公園で足環の装着や体重測定、羽毛の採取、採血などをした。
ふ化して40日超の2羽の体重は3・3キロと4・4キロで、共に生育は順調だという。
性別は今後、羽毛をDNA鑑定して調べる。作業を終え45分後に再びひなを巣に戻した。
親鳥は徳島県鳴門市で生まれた6歳の雄「なる」と兵庫県豊岡市で生まれた7歳の雌。
「なる」が3月3日に、その後、雌も町内で確認され、21日に巣作りを始めた。
30日に産卵が確認され5月に計4羽がかえったが、育ったのは2羽だけだった。
巣が作られた電柱のすぐ下に高圧電線が通っており、電気を送配電する「九州電力送配電」がショート
による停電などのトラブルを防止するため、巣の前後約200メートルに別の電線を架ける「バイパス工事」
を実施していた。
コウノトリの郷公園の獣医師で、この日も現場で作業にあたった松本令以さんによると、一度
繁殖に成功すると翌年以降も同じ地域に巣を作る可能性が高いという。
松本さんは餌が豊富で見晴らしの良い平野部という白石町の生育環境の良さを指摘し「人とコウノトリ
が共存できる地域作りをしてほしい」と期待した。【西脇真一】
コウノトリ
翼を広げると2メートルを超える
1955年に兵庫県や同県豊岡市などが保護活動を始め、56年には国の特別天然記念物に指定された。
しかし、国内で繁殖した個体は71年に絶滅した。
その後、同市で飼育コウノトリの繁殖に成功。2005年から試験放鳥が始まった。
兵庫県立コウノトリの郷公園によると、ひなを除くと現在約290羽が野生環境で生息している。』
出典 : 毎日新聞ウェブ
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