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2023.6.13 佐賀のホットニュース
<吉野ケ里遺跡石棺墓調査>棺内部に赤色顔料が付着 墓の特殊性と関連か
2023/06/12 22:40
国指定特別史跡・吉野ケ里遺跡(神埼市郡)の北墳丘墓西側にある石棺墓(せっかんぼ)の内部調査をしている佐賀県は12日、棺内の板石に赤色顔料が付着していたと発表した。
この板石に載っていた石ぶたには赤色顔料が塗られ、「×」などの線刻が既に確認されている。
墓の特殊性と結びつく可能性があり、調査を進めていく。
石棺は、縦に板石をそれぞれ4枚、横にそれぞれ1枚を並べてつくられている。
北西側にある横の板石1枚に、赤色顔料が3センチ四方に付着していた。
吉野ケ里では弥生時代中期の甕棺墓(かめかんぼ)から、頭の部分に顔料を振りかけた人骨が出土している。
甕棺内に顔料を塗ったケースもあり、県文化課は「現時点ではいろんな可能性がある。
『顔料が塗られていたら高貴な人』ではないが、出土例が少ないから特別、特殊な人の墓といえるだろう」と説明する。
この日は石棺内部を区切った8区画のうち4区画を15センチ掘り下げ、収拾した土を1区画ごとに保存した。
遺物の痕跡や成分が残っている可能性があり、将来的な化学分析に備えて保管するという。
石棺内部の深さは板石の形状などから30~40センチと推定され、県文化課は「人骨や副葬品は棺の底に残ることが多く、さらに丁寧に掘り下げていく」と述べた。(大田浩司)
出典 : 佐賀新聞ウェーブ版
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