鉄道王さんが投稿した口コミ
馳走 啐啄一十 (ちそう そったくいと)
広島にある和食の名店「馳走 啐啄一十」です。
コチラのお店は水と昆布に特にこだわりをお持ちで、昆布だしの旨味を引き出すのに最適なのが広島の軟水ということで、広島にお店を構えてらっしゃるみたいですね。この日も昆布の種類に合わせ数種類のお水は広島から持ってきているということでした。
お料理はアワビとじゅんさい、長崎ののどぐろ「紅瞳」、本ミル貝、生トリ貝、白甘鯛の椀もの、お造り、榊山牛ウチモモの生ハム、高森和牛のステーキ、高森和牛の肉しゃぶ、うに丼、デザートといった内容、まずはアワビとじゅんさいを羅臼の昆布でとったお出汁でいただきます。じゅんさいもすごく立派なものでトゥルントゥルンの食感で最高に美味しいですが、それよりもお出汁にびっくり、こだわりのお出汁の実力は一品目の料理から衝撃を受けるくらいのレベルで感じることができましたね。
お造りはオコゼ、シマアジ、はた、中とろ、金目鯛の5種、最初から盛り合わせで出してくれるのではなく一品ずつ提供してくれるのがおもしろいですね。このお造りもどれも素晴らしい、特にお出汁の入った特製のポン酢で食べたオコゼは絶品でしたね。
そしてステーキ、お肉は沼本カットと呼ばれる独特なカットで通常は牛肉は1頭を半身にして多くても40部位くらいのカットですが、この沼本カットは半身で120部位にカットする画期的なもの、なので部位の名前はないですが、すごく柔らかくてお肉の甘み旨みがしっかり楽しめますね、火入れ加減も美しいくらいの赤い断面ですがしっかりと火が入った絶妙なレア、ソースもすごく美味しいです。
そして肉しゃぶ、希少な高森和牛ももちろん美味しいのですが、それよりもやっぱりこのお出汁が素晴らしい、ワタクシの貧困なボキャブラリーでは表現は困難ですが、ココまでのお料理のお出汁も含めて今まで食べた中でも一番ってくらい衝撃を受けました。
大将も一見すると気難しそうな職人肌の方って感じでしたが、すごく深い料理の話とかもしてくれてものすごく勉強になりました。ココまで感動を覚えるほどの料理は久しぶりでしたね、広島はなかなかに遠いですがいつかお店の方にもお邪魔してもう一度この感動を味わいたいと思います、ごちそうさまでした。
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