カチガラスさんが投稿した口コミ

 クロガモ探鳥
 於、2022/11/9 歌津崎から気仙沼・陸前高田市へ
 給油にオイル交換で、G-S にピットインした。
 津波は大変だったでしょう、と声をかけた。店員さんが枯れ木を指差して、あそこまで津波が押し寄せたと。
 津波がブイを運んで来て、枯れ木に引っ掛けて行ったそうである。
 看板(ENEOS)より高い津波であったとか。ブイを引っ掛けられた樹木も塩害で、枯れ朽ちたとか。
 そういえば、津波の高さから逃れた大木の青々とした樹木帯と塩害で枯死した後に繁茂してきた低木帯との林相界が見てとれた。

 G-Sで観たアキアカネの連結産卵
 水打ちされたコンクリートの僅かな水溜りに、アキアカネが連結産卵をしていた。
 11年前の春、卵から孵化するアキアカネの卵も津波の被害を受けたのであろう。
 
 大谷海岸は美しい砂浜であった。
 気仙沼ではご当地名物のフカヒレを。二つ頼むと、大きいから一つにしないと嗜められた。
 忠告通りに大きなフカヒレであった。
 いつしか小鳥でもと、安波山に登って気仙沼を俯瞰した。そこには復興著しい景色が横たわっていた。

 “奇跡の一本松”の陸前高田市へ
 クロガモには逢えなかったが、それぞれの湾岸で、それぞれの街を呑み込んだ津波。
 津波の恐ろしさを強烈なまでに思い知らされた旅となった。
 形の復興は見る目に著しいものの、心を癒すのには何世代もの世代交代の時間が流れてゆくのだろうか。
 “高田松原”の再生に植樹された小さな黒松が、幹肌も荒々しく鬱蒼と繁るぐらいの同じ時間が・・・・・。 

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