カチガラスさんが投稿した口コミ

　トキ ( 朱鷺、鴇、桃花鳥、紅鶴、鴾、学名 : Nipponia・nippon ) ペリカン目 トキ科 留鳥
　於、2022/10/27〜28 長岡市 トキと自然の学習館

　トキに充てられた漢名は多彩である。日本書紀には”桃花鳥”( とうかちょう ）で登場し、”紅鶴”( こうかく )は古い時代の地域で呼ばれていた名。
　トキの体色は白だが、冬羽は飛翔した時に、尾羽、風切羽、羽の内側などが淡紅色をおびているところから、紅鶴、桃花鳥とも呼ばれ、染色界では鴇色( ときいろ )が用いられている。
　その鴇色のトキも夏羽( 繁殖期 )になると黒墨を塗りたくってのカモフラージュ。
　学名の Nipponia・nippon ( ニッポニア・ニッポン )
　生物の学名には、二名法という二つの言葉をつける事と決まっている。
　人間を表す、「ホモ・サピエンス」も ラテン語でホモ＝人、サピエンス＝賢いという二名法。
　ニッポニア・ニッポン＝トキは、幕末から日本に滞在していたシーボルトが、日本にしかいない鳥という事を世界に紹介する為、ニッポニア ＝ 日本の、ニッポン ＝ 日本という名付け親に。
　そのニッポニア・ニッポンの種は絶滅し、中国から譲り受けた近似種で、佐渡の皆様方のご苦労で日本の空に蘇った。
　コウノトリ同様、日本の各地を優雅に舞ってもらいたい朱鷺である。