カチガラスさんが投稿した口コミ
奈良井宿
於、2022/10/20 中山道
二階の梁をせりだした出梁(だしばり)造り、家並みの全体が黒く煤けた落ち着いた風情、それらを引き締めるかの格子が程よいインパクトを与えている。
晩秋の陽射しが木曽谷の深さを表し、出梁が作る陰絵がモノトーンの世界に導く。
古色蒼然の世界が横たわっていた。
ずいずいずっころばし
ずいずいずっころばし ごまみそずい
茶壺に追われて とっぴんしゃん
抜けたら どんどこしょ
俵のねずみが 米食ってちゅう
ちゅうちゅうちゅう
おっとさんがよんでも おっかさんがよんでも
行きっこなしよ
井戸のまわりで お茶碗欠いたのだぁれ
歌の意味
胡麻味噌を摩っていると、お茶壺道中が来ると言うので、家の中に入り戸をピシャリと閉めて(=トッピンシャン)やり過ごす。
お茶壺道中とは新茶を将軍に献上する行列のことで、切捨御免の時代柄、庶民は粗相の無いように細心の注意を払っており、子どもたちは両親に呼ばれても決して外に出てはならないと教えられた。
そしてお茶壺道中が通り過ぎるとやっと一息つけたのである(=ぬけたらドンドコショ)。
ところで家の中で息を潜めていると、米を齧っているネズミの鳴き声や、井戸の近くで茶碗が割れたような音まで聞こえてくる。
出典 : 奈良井宿観光協会
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