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雪雲の向こうの影絵の太陽。 あともう少し、あともう少しで春の陽射しが、この雪国にも訪れる。私たち雪国の人々が暖かな場所へ歩み寄る姿を見た途端、冬はいつもジェラシーの冷たい息を吹きかける。「人生そんなに甘くないよ、早く戻っておいで、私はまだまだ元気なのだからね」と自分の力を誇示するかのように、太陽を影絵の絵本の中に閉じ込めてしまう。 毎年この時期、私達は淡く短い白日夢を見た後、絵本を閉じると、今来た雪の道を戻って帰るのです。 眼に映る太陽は虚空の世界なのでしょうか。 #2019年#冬＃おでかけ＃新潟県＃長岡市越路町