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月桂冠大倉記念館
安土桃山時代から日本有数の酒処として栄えた、京都・伏見。又坂本龍馬の定宿でもあった「寺田屋」などの船宿が立ち並ぶ風情ある町だが、未だ勝手訪問したことが無かった為出掛けてみた。 大倉記念館とは昔の酒蔵を利用し酒造工程やその用具などを展示する資料館である。そもそも月桂冠とは、日本最古参の酒造メーカーで2002年に灘の白鶴酒造に抜かれるまでトップを独走していたがそれでも2位をキープし白鶴・月桂冠で二大日本酒造メーカーである。館内には、日本酒の原料となる酒米が展示してあり、日本酒を造る際に米に含まれる蛋白質・脂肪は米粒の外側に存在し醸造する際の雑味の原因となるので高級酒に成るほど精製する割合が増すが、削った米の粉はどうするの?質問に企業秘密として答えてくれなかったが、月桂冠名で米粉として市販されていないようだ。遅くなったがコロナウイルス感染拡大防止のため施設見学は出来ないが、売店付近の資料は無料で見学出来た。よく言う灘の「宮水」は良質の軟水で有名だが、何故伏見に酒蔵が集まったの?豊臣秀吉が安土桃山城を築いたこの地は、良質の伏流水に恵まれ、城下町として賑わい人の交流が増えるに従って船宿屋、飲食店が増え酒が多く消費されるようになり酒蔵が集まったそうだ。そういえば灘にも行った際に、地団駄を踏んだのが、マイカーでの訪問で試飲さえ出来なかったことを忘れたわけではないが、又二の舞を踏んでしまった。気に入ったお酒が見つかれば購入しようと思い売店を徘徊すると「笠置屋山田錦大吟醸限定販売商品 720ml 」月桂冠が最初に名乗った屋号を冠名にしあの有名な酒米、山田錦 を使った純米大吟醸酒で冷やして召し上がる酒であり折角なので笠置屋を1本購入した。白壁と板塀の酒蔵と京風町家が混在しており、この辺一帯は京都市の景観保全地区に指定されて、日中よりも灯りが灯る夕刻に旨い酒と肴を求め歩きたい街並みだね。
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