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宇和島市は愛媛県の南部、南予(なんよ)と呼ばれる地域に位置します。宇和海に面してリアス式海岸が続き、気候は穏やか。魚や真珠の養殖が盛んで、海からほど近い場所にある山々では柑橘が実り、内陸に足を向ければ清流豊かな渓谷もあります。歴代藩主であった伊達家ゆかりの場所も多く、歴史、文化、自然、様々な魅力に溢れる宇和島。「宇和島城」は市街地のほぼ中央、JR宇和島駅から車で7分ほどの小高い城山にある、宇和島のシンボル的存在です。均整の取れた天守の姿は大変美しく、現存12天守の一つとして国の重要文化財に指定されています。

この城は慶長元~6(1596~1601)年に、築城の名手として名高い藤堂高虎によって建てられました。海に面した五角形の堀で囲まれ、巧みに敵の目を欺く構造はさすが名手高虎の手によるもの。石垣や天守などは後に修築され、現在は堀も埋められ総郭の一部も失われましたが、基本的な城構えは築城当初のものを今に伝えます。市街地にほど近い小山に、市営闘牛場があります。ここでは定期闘牛大会が年に5回開かれ、毎回地元のみならず全国から大勢のファンが詰めかけます。
土俵上で牛がぶつかり合う音や息遣いが客席にまで聞こえ、牛を鼓舞すると勢子(せこ)の声、贔屓の牛の名を呼ぶ観客の声も重なり、場内はものすごい熱気に包まれます。宇和島闘牛の起源には2説あり、一つは17世紀後半に宇和海を漂流していたオランダ船を助けた礼に贈られた牛が、たまたま格闘をしたことによるというもの、もう一つは鎌倉時代に農民が強い農耕牛を育てるために闘わせたことからというもの。いずれにしてもその歴史は古く、途中何度か闘牛の禁止や規制の時期がありながらも、現在まで伝統を守り続けています。

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