DJゴン太さんが投稿した口コミ

加登屋(カドヤ)

#おでかけ
#グルメ
瑞浪市「加登屋食堂」の来店客で、頼まない人はいないと言っても過言ではない「あんかけカツ丼」。ご飯の上に肉厚大ぶりのカツをのせ、上から溶き卵の入った和風のあんをかけた一杯です。カリッと揚げたカツに醤油などで味を調えたあんがよくなじみ、素朴でほっこりとする味わいです。ボリュームも満点で、また食べたいと思わせるひと品です。
店はJR瑞浪駅前という立地のよさもあって、昼時はひっきりなしに客が訪れます。客足が絶えることはほとんどありません。顔ぶれを見ると、サラリーマンを中心に高校生やお年寄りまで実に幅広いです。瑞浪市民の味として広く食されているようです。
普通盛りのあんかけカツ丼(750円)です。このほか大盛りやうどんなどと組み合わせた定食メニューもあるそうです。
加登屋食堂は約100年の歴史を有する老舗の食堂です。あんかけカツ丼は創業当時からメニューにありましたが、実は当時の食糧事情に合わせた創意工夫から生まれたものだと、女将さんが教えてくれました。
「当時はまだ卵が貴重な時代、卵とじのカツ丼にまるまる1個使ってしまったら間に合わない。あんかけにして卵を伸ばせば、より多くのお客様に対応できるからと考案したそうです」。
今でこそ、ほとんどの客が頼むあんかけカツ丼だが、創業当時は店で食べるよりも持ち帰りの需要の方が多かったそうです。
店内は座敷を中心に40席ほどです。元気なあいさつが印象的な女将さんです。
瑞浪市がある東濃地方は、全国でも有数の陶磁器の産地です。窯で陶磁器を焼く時、寝ずの見張り番を付けていたといいます。
あんがかかっているため時間がたっても冷めにくいあんかけかつ丼は、そんな見張り番たちに大好評の食事だったのです。当番の日は木製のおかもちにテイクアウトしたあんかけかつ丼を入れて、窯場へ持っていっていたそうです。
「夜中など、体が冷える時間帯に夜食として食べ、暖をとっていたそうです」と女将さん。そんな見張り番たちの声が口コミでじわじわと広がり、やがては市民の間にその存在が浸透していったのです

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