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仙台七夕まつり

仙台七夕

「女性」「子ども」「平和」がテーマの400年続く夏祭りです。8月初頭の3日間で245万人を動員(2019年)する日本最大級の祭りのひとつです。子どもやお年寄り、ハンディキャップを持つ人でも準備なく無料で参加できる高いアクセシビリティも注目すべき点です。前夜祭の花火大会では1万5千発以上の花火が舞い上がります。

全長1.5kmの商店街が3000本の巨大な七夕飾りで埋め尽くされます。毎年新調されています。メインは仙台市内の小学校が作成した9万羽に及ぶ折り鶴です。短冊で子どもたちは平和を願っています。

激安の露店も魅力的です。100円のかき氷、果物などもあります。外国人観光客がまだ少ないからだと思います。格安店はアーケード街に多く、市民広場はやや高いです(それでも全国的には安いと思います)。

市民広場の会場では「すずめ踊り」や「伊達政宗のおもてなしパフォーマンス」が楽しめます。特にすずめ踊りは日本屈指の激しい踊りなので見ごたえがあります。

七夕飾りに触らないことがルールですが、明確な注意がなくてもほとんどの人が守っている姿は好印象です。飾りが壊されることはあまりありません。今も昔も親子が「飾りを触ってはいけません」と教育している姿を見かけます。市民の信頼関係で成り立っています。

トイレはいくつかの大型デパートが好意的に提供してくれます。一方でゴミ箱の設置は非常に少ないです。市民広場にゴミ収集所があります。

仙台七夕には興味深いルーツがあります。仙台の街が創られた伊達政宗時代に、政宗公が女性の外出、社会参加を奨励するために始めた祭りといわれています。まさに現代の取り組みを先取りした文化と言えるでしょう。大不況だった1927年に商店街が復興目的で祭りを発展させ、現在のスタイルとなったそうです。その後第2次世界大戦では仙台空襲を受け焼け野原となり、さらなる復興激励のため現在の規模に発展しました。
外出自粛中にて数年前画像

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