Motoebaさんが投稿した口コミ

小田原

拙者親方と申すは、御立会の内に御存知の御方も御座りましょうが、御江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町を御過ぎなされて、青物町を上りへ御出でなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今では剃髪致して圓斎と名乗りまする。
元朝より大晦日まで御手に入れまする此の薬は、昔、珍の国の唐人外郎と云う人、我が朝へ来たり。
帝へ参内の折から此の薬を深く込め置き、用うる時は一粒ずつ冠の隙間より取り出だす。
依ってその名を帝より「透頂香」と賜る。
即ち文字には頂き・透く・香と書いて透頂香と申す。
只今では此の薬、殊の外、世上に広まり、方々に偽看板を出だし、イヤ小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと色々に申せども、平仮名を以って「ういろう」と記せしは親方圓斎ばかり。もしや御立会の内に、熱海か塔ノ沢へ湯治に御出でなさるるか、又は伊勢御参宮の折からは、必ず門違いなされまするな。

外郎売にも出てくる相州小田原

こゆるぎ”と言う名称は、神奈川県(昔の相模国)に現在三か所あります。
その一つに大磯より西河岸一体を「こゆるぎの磯」と言い、その沿岸沿いを「こゆるぎの里」と称しております。
また一説によりますと、小田原という地名がどんな語源から起きたものなのか、古くから種々の議論がありますが、「小由留木(こゆるぎ)」の文字を、草書体に書いたのを読み誤って起きたのだと言う説が有望とか

ういろうの如く、早くコロナ飲み薬を❣️

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