タイムスリップ？アユタヤ遺跡で見たものとは…

アユタヤは13世紀からの約400年間アユタヤ王朝として、タイの中心であった場所です。
1767年、ビルマ軍による破壊と略奪によって廃墟となり、今では頭のない仏像や、崩れた礼拝堂の土台が残るのみとなっています。
かつての姿が眠る古都遺跡アユタヤは、歴史公園として整備され1991年、世界遺産に登録されました。
（※「タイ国政府観光庁」公式HP参照）

何百年という長い年月をかけ、木の根に包まれた仏頭。
この神秘的な仏頭は「ワット・マハタート」で出会えます。
写真を撮るときは、仏頭より高い目線にならないようにしましょう。

破壊されているのに、なぜこんなにも惹きつけられるのか。
それは、何百年たってもタイの方々が大切にしているのを感じることができるからでした。
赤いレンガの間に白っぽいものが見えますが、修復の跡だそうです。
仏塔は少し斜めになったままです。

この仏像は原型を留めていませんが、長い時間ずっとここに座ってたくさんの事を見てきたのでしょう。
静かに語りかけているようでした。
顔がなくとも、腕がなくとも、来訪者たちを見つめているようで、不思議と穏やかな空気が流れていました。「ありのまま」。そんな言葉が頭に浮かんでくるのでした。

かつての繁栄を物語るアユタヤの「ワット・マハタート」は、自然の神秘と信仰心が破壊にも負けない美しさを感じさせ、現代の私達に語りかけていました。
見学の際は日差しが強いので帽子などの暑さ対策をお忘れなく！

※実際に海外旅行をされる場合には、外務省海外安全ホームページ（http://anzen.mofa.go.jp/）のご確認をお願いいたします。