しないのはもったいない!読み聞かせは集中力、読解力、考える力を育てる

先日、日本テレビ「世界一受けたい授業」で、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの絵本特集がありました。ご覧になった方もたくさんいらっしゃるかと思います。 以前、私が又吉さんにインタビューをした時も、「小さい頃から絵本が好きでした」とおっしゃっていたことを思い出しました。 番組では、さまざまな出演者が、絵本の読み聞かせをしていました。かつて読んだことのある絵本でも、自分以外の人に、読み聞かせをしてもらうと、話のテーマがより理解でき、感情移入することができます。 ここでまた、以前に臨床心理学の教授に、読み聞かせの効果について伺ったことを思い出しました。

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出典:あんふぁんWeb

みなさん、こんにちは。いしびき きょうこです。
先日、日本テレビ「世界一受けたい授業」で、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの絵本特集がありました。ご覧になった方もたくさんいらっしゃるかと思います。
以前、私が又吉さんにインタビューをした時も、「小さい頃から絵本が好きでした」とおっしゃっていたことを思い出しました。
番組では、さまざまな出演者が、絵本の読み聞かせをしていました。かつて読んだことのある絵本でも、自分以外の人に、読み聞かせをしてもらうと、話のテーマがより理解でき、感情移入することができます。
ここでまた、以前に臨床心理学の教授に、読み聞かせの効果について伺ったことを思い出しました。
~臨床心理の教授のインタビューより~
「読み聞かせは乳幼児だけのものではありません。小学生だって、中学生だって、大学生だって、社会人にさえもよく効くのです」
「絵本には、いろいろなテーマがあるものが多いのです。絵本は書き手のメッセージがたっぷり込められているので、年齢を重ねれば重ねるほど、それをより理解できるようになります。小さいころには、理解できなかったテーマも、大人になると共感できるようになったりします」
先生の言葉から「絵本は子どもだけのものじゃなくて、何歳になっても受け取り方が変化して、さらに楽しみ方が広がるものなんだ!」ということを教えてもらいました。その後、図書館で絵本をたくさん借りてきたことを思い出します。
又吉さんが番組で紹介していた絵本の1冊に「ママはかいぞく」(光文社)があります。
フランスの作家カリーヌ・シュリュグが書いたお話で、絵本の帯には【このえほんには、もうひとつのおはなしがかくれています。】とあります。
この意味は絵本を読んでみて初めてわかります。
お母さんは乳がんになり、胸に手術の跡があったり、治療で髪の毛が抜けたり、疲れてずっと横になっていたりします。子どもを落胆させずに、その病気について伝える手段として、「ママは海賊だから」と話すのです。
子どもの沈んだ顔は、お母さんもツラいですし、病気とたたかう勇気を子どもと一緒に持ちたいという願いもあるのかもしれません。
ヨーロッパでは、こんなふうに子どもにストレートに伝えられないことを、絵本にのせて伝える文化があります。
昔からよく知られているのがグリム童話。子どもたちへやってはいけないこと、危険なことなどを教訓として伝え残していますよね。
自分の気持ちに気づかせたい時、自分が大事な存在あることを伝えたい時、大人の気持ちを伝えたい時、親の心を伝えたい時など、メッセージが合う絵本やお話を見つけて、読み聞かせてみませんか。子どもだけでなく、お母さんやお父さん自身にもきっとステキな気づきがあるでしょう。
勉強の視点でいうと、読み聞かせをすると、「集中力」「読解力」が育まれます!
人の声でお話を追うことで想像が広がり、「考える力」も身につきます。
お母さんやお父さんに読み聞かせをしてもらうと、子ども達は、嬉しくてちゃんと耳を向けてくれるので、読書がなかなか進まないお子さんはぜひ、試してみてくださいね。
読み聞かせをした本を、もう一度、自分でも読んでみると、内容をさらにしっかり理解することもできます。
上手な読み聞かせ方を教えてほしいとよく言われます。
セリフ部分を演じながら読むとよいという専門家もいれば、抑揚をつける必要はないという方もいらっしゃいます。
なので、私は「お母さんはどっちが好きですか?」と聞くようにしています。子どもにとってよい読み聞かせ方は、大人にとっても心地よく感じるはずだからです。
また、「演技は苦手」という人もたくさんいらっしゃいますが、女優のように読む必要はありません。おじいさんのセリフはちょっとお年寄りっぽく。小さな動物なら少し高い声で。
そんな感じで「使い分ける」だけでも子どもにはちゃんと伝わっているので大丈夫とお話しています。
ひとつ注意していただきたいことがあります。それは、読み聞かせをしている最中に、
「今のわかった?」
「どういう意味?」
「クマはどうして、そう思ったの?」
「さっき、訪ねてきたのは誰だっけ?」
など、授業のような質問をしないこと。
読み聞かせを勉強と意識しすぎてしまうと、子どもの心はつかめなくなってしまうからです。
無理に、擦り込もうとすればするほど、子どもの心は離れてしまうでしょう。
上手な読み聞かせ方は、読み手であるお母さんもお父さんも絵本を楽しんじゃうこと。「面白い」「楽しい」「いいお話」そんな読み手の気持ちは、きちんと子どもに届きます。
読み聞かせで、子どもにはたくさんの知識が伝わります。ものを知り、心も豊かになる! 読み聞かせは、人としての勉強にもなります。
いしびき きょうこ
書籍・雑誌の編集者であり、編集者・知育アドバイザー。絵本をはじめ、子育て、知育、教育、学習など、乳幼児から親向けの雑誌や書籍の企画編集に携わる。また、知育アドバイザーとして幼児向けデジタルコンテンツ、幼児教室のカリキュラムづくり、キャラクタープロデュースも行う。学研教室、小学館ドラネットキッズデジタル学習システム、ベビーザらス会員向けおよび全国の産婦人科向け情報誌『babyco』プロデュースと企画編集やNHK「みんなのうた」イラストディレクション、NHK「みんなのうた ありがとうグラスホッパー!」舞台のキャラクターデザイン、及び ビジュアルデザインディレクションと幅広く活躍中。
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