神秘的な青い池。青森県と秋田県をまたぐ世界自然遺産 白神山地にある「青池」をご紹介

日本の世界自然遺産の一つ「白神山地」。広大な範囲に渡って手つかずのブナの原生林が広がる最後の地域とも言われています。さまざまな見どころがありますが、中でもコバルトブルーの水が湛えられた「青池」は息をのむほど美しく人気があります。

白神山地 ブナ

撮影：dip / BUD International

「白神山地」とは、秋田県北西部から青森県南西部にかけて広がっている山岳地帯です。世界最大級の規模とも言われ、ブナの原生林の広さは約130,000ヘクタール。その中心部の約17,000ヘクタールが「人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布している事」が評価され、1993年世界自然遺産に登録されました。

ブナ林

撮影：dip / BUD International

このブナ林は、なんと約8,000年前には存在していたと言われています。白神山地の森は、グリーンツーリズムや地元の人との交流、ブナ林の散策など、さまざまな楽しみがあります。

■白神山地

［地図］
〒036-1424 青森県中津軽郡西目屋村大字川原平

［HP］
白神山地ビジターセンター

十二湖　鶏頭場の池

撮影：dip / BUD International

「十二湖」とは、青森県側にある白神山地西部に広がるブナ林に散在している大小33個の湖沼群を指します。江戸時代の大地震がきっかけで起きた地盤沈下によって池が作られ、山の上からみると12の湖に見えたため「十二湖」と名付けられたと言われています。あたり一帯は「十二湖散策コース」として整備され、アップダウンが少なく歩きやすいことから、ハイキング初心者におすすめのコースです。

白神山地 青池

撮影：dip / BUD International

「青池」はその名の通り、自然の水の色とは思えない程に青く見える水が湛えられた美しい池です。どうして青いのかは科学的に証明されていませんが、水深約9mの底まで見えるほど透明度が高く神秘的です。

青池　遊歩道　デッキ

撮影：dip / BUD International

時間帯や角度によって見え方が違うのも不思議で、デッキがすぐ側まで設置されているので、ぜひ近くでその真っ青な水面を見てくださいね。

白神山地 青池

撮影：dip / BUD International

電車の場合は、五能線十二湖駅が最寄り駅でそこからバスを利用します。乗車する弘南バスは、十二湖駅に停車する観光列車の「リゾートしらかみ」と接続しています。十二湖駅から最寄りとなるバス停「奥十二湖駐車場」までは約15分、片道360円です。

また、駐車場は「森の物産館 キョロロ」という施設にあります。

「美しい！」の一言ですませるのは、もったいない程に美しい「青池」。あたりに広がるブナ林も散策して、気持ちいいハイキングをしてみませんか？

青池　遊歩道　デッキ

撮影：dip / BUD International

「青池」は白神山地で人気ナンバーワンのスポットです。群青色の透明な水面に陽光や周囲に生い茂るブナの木々を映し出し、その美しさに時間を忘れます。白神の「絶景ブルー」、ぜひ深浦町へお越しください。HP：青森県深浦町観光公式サイト

※2020年3月18日現在のコメントです。

この記事は2017年5月25日に公開されたものを再編集したものです。